今日から仕事開始! スラブ下の温湿度

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事務所の休日は11日~18日と過去最高の長さでしたが、私が盆休みだったのは13日と15日・16日で、後は仕事やボランティアに行っておりました。

今日は・・・1年目のメンテナンスに伺ってきました。

超高断熱高気密の「緑の家」で床下地中温度を測定している「弓越の家」です。

これが本当なら・・・

緑の線・・・この変化は・・・

測定開始が11月の冬初めでした。着工は春の始まりで雪かきをして地盤改良を行ったような気がします。ですので基礎は4月頃に完成し、上棟は5月、竣工は8月でした。

さて緑の線は、スラブ下(建物中央真下で地面から30cm掘ったところ)の相対湿度です。このセンサーを設置した時は、この分厚い断熱材をめくると「モアッ」とした湿気の多い空気で、グラスウールも湿っておりました。ところが今日このセンサーを取り出したときは、殆ど湿気を感じられず乾いた感じの空気で、グラスウールも乾いておりましたしたが、その事が如実に表われているのがこの緑の線です。

1月に急降下し、相対湿度が10%以下(?)まで下がります。これは地中内の水分が急激に減った事を示します。しかし詳しく見てみるとたった3日間で下がっている事がわかりました。3日間で急激に水分が抜けるかについては疑問があります。多分センサーにカビが生えるなどして湿度は正しい測定値が取れなくなったのでしょう。 その後センサーは4月まで動き、5月からエラーとなってしまいました。流石に湿度100%の2ヶ月間は精密機械にとって厳しい環境です。残念でした。しかし・・・

穴の中の土の様子。白い細かい粒は塩ビ菅の切りくず。

実際の体感より土の下は乾いており、新潟県の一般的な土地は、熱貫流率の式で土の熱伝導率は約1~1.3w/m2Kで良いのでしょう。

折角ですから、実際住んで一年目の実態調査・・・床下内などの表面温度も測りました。

床下のコンクリートスラブ表面温度と1階床裏表面温度は23.3度と23.1度とほぼ同じ・・・で同じ、空気温度が24度とこちらも同じです。

1階の床下の合板の表面温度を測定中

床下のスラブ表面温度を測定中

ついでに・・・
吹き抜け部分の吹き抜け床と5m上の天井の表面温度はほぼ同じ25.3度・・・。超高断熱の夏の室内環境はこんな感じです。

吹き抜け上の天井に向けて温度を測定(赤い○あたり)

吹き抜け下の床の表面温度(赤い○あたり)

後は・・・

何時も無塗装の木をお勧めする「緑の家」ですが、手摺りもタモの木で無塗装で新築時に引き渡します。1年後・・・みんなが良く触れるので、もう艶ができております。元々はカサカサな感じのタモですが、人が常時触れ、スリッパなどで削られない木は気品ある艶が勝手に出てきます。だから無塗装の木が止められないのです。

階段手摺り。元々はカサカサの木肌。それが一年でこの通り。

床下が高いと言うことは↓のように風呂場の排水管も簡単にチェックできます。竣工後、ハウスメーカーによるアフターメンテナンスでこんな写真を撮ってくれますか?このあたりが「緑の家」の独壇場です。基礎が高いってすばらしいでしょう!

配管からの漏れ、痛みがないか直ぐに目視できる・・・手前は給湯給水管のヘッダー。奥は風呂の真下。普通の家では絶対見られない空間が、簡単に見られる。

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