「て・こあ」でのある一日 ⑫ 真夏の設え

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光が抑えられた室内の何ともいえない感じ・・・。盛夏の風は南から北、西から東、北から南と時間ごとに変わり、涼を得る卓越風は全ての方位である事がわかる。。

先日のブログでお伝えしたとおり、むし干しが終わり真夏の設えになった「て・こあ」です。

真南に向いた縁側兼玄関の前は駐車場兼ポーチです。昨夏まで杉の大木が6本くらいでこのコンクリートの部分を覆い、コンクリートからの輻射熱を遮っていたのですが、今春に全て伐採され、今は直接日射がコンクリートに当たります。するとその表面から強い輻射熱・・・そこですだれが出番となります。

すだれはホントに優れものです。輻射熱、直射日光ともに遮り、視界はこのように柔らかく確保してくれます。これぞ内外一体化住宅である日本人の感性・・・。完全に遮るベネチアンブラインドとは違うところです。

そんな8月の15日にお客様がいらっしゃるということで、ヘルパー(釜焚き)をお願いされ、人数にあわせて6合を2升釜で炊きました。

最初は不思議だった中央の丸い穴。これは釜の火加減で必須な、途中の燃えた木を取り出して入れるところとわかった。すぐに火を抜かないとご飯が焦げるのである。夏も焚けるほど断熱性があるこの竃はよくできている。

自分で言うのも何ですが、釜飯の炊き方のコツがわかってきました。まずはお米を1時間ほどしっかりとひやかせば「めっこめし」になる心配はありません。後は湯気・火加減との対話・・・。但しまだ付きっ切りでないと怖いので、もっと経験すれば兼用で他の仕事ができるようになるかも・・・。

真夏に立ち上る煙がいいですね・・・。この煙突は薪ストーブ兼用なので使用頻度が高く、今のところ鳥の巣の心配がないです。

ご飯は無事に炊きあがり、9人で6合を完食です。お米の味自体は収穫後一年目(精米後5ヶ月)なので期待はできませんが、その炊きあがりは大変よかったです。お昼丁度にできあがり、座ったところで前のお寺の鐘が腹に心に響きます。平和である今に感謝です。

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