美幸町の家  デシカの問題のその後

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美幸町の家は室内も玄関も建物内側から見るのがよい画角である。ALCの重厚な感じの玄関ポーチ

美幸町の家に設置されたデシカについて1月18日に問題があったことを覚えている方もいらっしゃると思うが、そのデシカは試験運用中の1月13日と14日に違う問題もあり、そのことをダイキンさんとやりとりしていたが、ようやく納得できる回答を得られた。

その問題とは・・・

まず1月13日と14日に完成チェックと見学会をかねてスタッフと合計16時間ほど美幸町の家で過ごす。その間に様々なチェックと問題点を洗い出す。その時に気づいたのが家が殆どの時間で高い負圧になっていること。当初はキッチンのレンジフードやトイレの換気扇がONになっているのかと思って確認したが、いずれもOFF。当然お風呂は風呂CFなので排気の換気扇はOFF。つまり換気はデシカしか無く、負圧になるとしたらデシカが原因である事は明らかである。負圧と言っても手元の微圧力計で測定したそんな小さな数値では無く、玄関戸が開きにくい状態や、電磁ダンパーのついているトイレ換気扇から逆流で冷気を感じる程大きい。そこで1月14日には施工会社通じてダイキンさんに確認をしてもらう連絡をしていた。1月20日に引き渡しがあり、そこで引き渡し前にもう一度確認すると負圧は感じられず、冷気の逆流もない。また給気量も規定値を確認し引き渡しには問題はないとして、ダイキンさんから後日の返答を待っていた。

すると概ね2週間後にメイルで返信が来たが全くトンチンカンな返答であり、遅くなった理由も含め電話で聞いてみると・・・

「本社工場のスタッフに質問を出して返答が戻ってきているが、なにやらわかりにくい言葉の羅列でそれを新潟営業所内で精査していて遅くなった。」というような事であった。

「ならその原文のままお送りください」

とお伝えして数日たつと、ほぼ原文と思われる内容がメイルで送られてきた。

内容を見るとなるほど、納得した。このような技術系の話は技術者同士が話してなんぼの正解であり、そのように制御されているならそうなるだろう。

要約すると・・・

デシカは確かに第一種換気扇として使う事ができるが、「換気」モードで運転すると、デシカントユニットを保護するため外気温2度以下において給気ファンを止めて第三種換気運転にに自動的に移行するとのこと。この時、通常の第三種換気システムなら決められた給気口の穴からあまり抵抗なく外気が流入する設計なので、負圧にこそなるが玄関戸が開けにくいほどの負圧になる事は少ない。しかしデシカは給気口は150φ程度の穴にファンやらデシカントユニットやら、ダクトの曲がり等圧損を生み出す抵抗がたくさんあるので、そこから入ってくるには相当な圧力を上げる必要があるのだが、困ったことにデシカはそれが可能。しかも決められた風量になるまで回転数を上げる定風量型システムなので、機械の性能が許す限り圧力上げることが可能。その数値は250Pa。これは気密測定時に基準となる圧力差50Paの5倍・・・恐ろしいほど高い。

1月13日は外気温0度くらいと第三種モードとして運転するには条件が整っており、加えて当日はRH(相対湿度)50%を超えそうだったので、運転モードは換気としていた。

さてそこで・・・

本日3月16日に再びダイキンのメンテナンスさんとお伺いしてその通りかどうかをチェックしてきた。

まず行ったのはデシカ「調湿 標準」で負圧になっていないかの圧力測定。

場所はキッチン換気扇の連動給気口に圧力センサーを取り付け、内外圧力差を測定すると・・・

差圧チューブを外部に出して内外圧力差を見る。

概ね0~1.0Pa(室内が負圧) で納まっている。外風がすこしあったので数値が安定しないが、このくらいなら正常な範囲。次に各給気量と排気量を測り振り分け風量が正常だと判断した。

デシカの特徴(以前は欠点と書いたが逆にフィルター掃除が簡単なので)であるRAグリルでのごみ除去方式であるが、

2か所あるRAグリル。2か所だと掃除も2個分しかなく楽である。

やはりRA風量が一個当たり100m3/hを超えるのでゴミもその分多くなる。2か月もしないうちに・・・

こんな感じで綿埃中心にネットに引っ掛かり、黒い粒状の色もつく。一方RA口は床すぐ上にあるので、いつでも手軽に掃除が簡単なのがよい。

掃除といえば床下にルンバが待機しており、現在はその効果を試しているとのこと。これだけ平らで障害物が限られる空間だから、多分問題ないだろう。

まだ荷物などないすっきりした床下空間。

またこの美幸町の家では床下排水口があり、床下内に水が溜まったりしたときに排水できるようになっている。

最も深い基礎下部にこのように排水口に蓋があり、開けると室内床下につながっている。全てについて「無難」が基本となっている。

外観の入り口アプローチは目立たない位置にあるが、道際から屋根がかかり車の出入りで濡れることは少ない設計となっている。

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