「 2024年04月 」一覧

換気の圧力損失による選定 3 ダクト式換気の機器選定方法

換気の圧力損失による選定 1
P-Q曲線って聞いたことあるだろうか? 計画換気において絶対に必要な知識がこのP-Q曲線である。
3年前の2021年に書いたブログ。この内容の更新が今回のブログ。

換気機器の選定について以前から「換気は難しい」と伝えてきたが、やはり30年近く換気に携わっても難しいと思う。特にダクトを使った第一種機械換気は難しいと実務者として純粋に感じる。今回の記事は一般読者さんにはわかりにくいかもしれないが、様々な意味で換気は難しい。

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10年以上超高断熱高気密住宅に住んだオーナー談。その3 引き違いは経年劣化で風が漏れる

西裏館の家 完成写真①
明るいリビングの巾2.6m高さ4mのサッシ。高性能樹脂サッシトリプルガラスLow-E。この写真は天井を見上げたショッ...
オーナーさんのご希望で和室以外はすべてドレーキップ窓。ドレーキップ採用の草分け的「緑の家」。

今から13年前の2011年設計の↑の家から「緑の家」はドレーキップ窓の良さに目覚めた。

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10年以上超高断熱高気密住宅に住んだオーナー談。その2 太陽光発電パネル設置のリスク

これは雪止め金物の設置跡。当然素材は太陽光発電パネルの設置金物と同じどぶ付け亜鉛メッキ。

先日ご紹介した新潟で標準的につかわれる雪止め金物を10年設置してそれを外した後に残った錆の跡。実は太陽光発電パネルを設置するときに使われる金物と同じ素材のどぶ付け亜鉛メッキである。今までこの現象を知らなかったのは、雪止め金物を外すことは30年以上経た葺き替え以外なかったため。

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10年以上超高断熱高気密住宅に住んだオーナー談。その1 ウッドデッキは腐らない

雪国新潟で完全に雨ざらしのウッドデッキ。11年間ノーメンテナンスながら全く健全である。

先日10年メンテナンスに伺って、今日追加調査に伺った「緑の家」でのオーナーさんとの会話。

「ご近所さんでうちよりも後に作ったウッドデッキが腐ったので取り壊している家があるが、うちのウッドデッキは腐らないでよかった」

と伺った。

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無難なキッチンタイル壁の継続

2019年の「緑の家」のキッチンタイル壁。

まず最初にお詫びと訂正だが、先日ご案内したキッチンタイル(ミスティーパレット)は磁器ではなく陶器製だったのでお詫びする。
その代替え品となる汎用の150角タイルを探していたがないのであきらめて、キッチンタイル壁の標準仕様として他の素材を探したが、はやりピンとこない。また内装制限の緩和を受けるための「特定不燃材」としてキッチンボードが通常使用できない。そのことも悩んでいた。

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来年から建て主さん負担がまた増えるのと、構造審査は簡単が良いのか。

新潟県外に建設されるときに審査していただく100m2以内4号建築長期優良住宅の審査料金。大きな値上がりで税込みで8万を超える。来年から一審査10万程度の予定が告知されている。

「緑の家」のほとんどの家で「長期優良住宅」等の国からの評価をもらうが、その際かかるのが審査手数料。この4月からの急激に上がった審査機関もあり予想通りとはいえ驚く。

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大地震後の気密性は担保できるのか?制振と法律・続2

超高断熱Q値0.83w/m2k「西裏館の家」   来月構造見学会
2012年1月3日緑字訂正  南側。窓が大変大きいが全て樹脂トリプルガス入りLow-Eのドレーキップ窓(和室のみ引き違い...
13年前(2011年)初めて制振装置を取り入れた「緑の家」のブログから

昨日は制振装置の導入は難しくまずは耐震等級3を余裕をもって計画するとの内容だったが、実は13年前にすでに「緑の家」は制振装置を組み入れている家がある。それが上の「緑の家」である。

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大地震後の気密性は担保できるのか?制振と法律・続

大地震後の気密性は担保できるのか?制振と法律
運動エネルギーを熱に変えるブレーキと制振装置は同じ。 近年、木造住宅でも地震に強い住宅として「制振」というキーワ...
2022年3月に書いたブログ。制振装置のことに触れている。

上は2年ほど前にアップしたブログである。その時に制振装置(制震としないのは、地震による振れを防止するだけでなくそもそも風による振れ防止としての制振装置が開発されているから)について少しふれた。今も変わっていないこの考えは最近の住宅系専門雑誌にもそのようにとらえている考えも多くなったので、当時としては尖った上の意見はやはり時が証明してくれたと思う。それが・・・

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