最新の環境系査読論文のご紹介  

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建築環境系の査読論文の紹介である。今回は上のとおり高断熱住宅で子育て、女性の健康影響というキーワードが目に飛び込む。発表者はこの分野の第一人者である伊香賀先生のグループである。

背景

研究の目的は上の画像のとおりとても長い文になっており、この研究が今の時代に必要であるとの想いが感じられるが、次の一文で完結される。

研究目的

注意書きも大事なので下に掲載する。

注釈

人に影響を及ぼす研究はとても難しく、特に「健康への影響」となると過去例が示すとおり、何度も修正が行なわれることが多く、時を経て全く逆の評価になる事もある。よってどのように評価しているのかを知ろうと思ったが、やはり最後まで読めないので、調査概要とまとめだけ掲載する。

調査概要
まとめ1
まとめ2

私どもが関与した家造りでさえ、新たな家に入居するとそれだけで気分は高揚し、以前の家と比較して当然上下温度差なしの暖かさという高断熱住宅の要素が大きい影響を与えているが、その他にも綺麗、静か、木の香り、全館空調、便利な設備、収納充実だけでもストレスは減り、また格段に気持ちを向上する要素がある。ストレス低減と気持ちの向上は健康に良い影響を与えることは、疑う余地がないほど数々の実証と報告がある。その因子を除いて高断熱住宅というお題をつけることは大変難しい研究であると考える。それが実証できたなら大変凄い成果である。

追跡調査で数年後にもアンケートを行なっているが、人の心理として大きな借金までして投資した行為に対する自己評価は、結構甘くなる心理が働くと思われるが、その点においては参考文献に心理学の論文などが見当たらないことは研究者グループの中に専門家がいらっしゃるとのことだろう。また今後の課題でも記されているとおり、対照群のサンプル(新築に移り住んだ断熱等級3、4、5の住人グループでこれでも断熱等級1、2からみれば大きな改善)がないことが果たして高断熱住居(断熱等級6、7)が理由と特定出来るのかが悩ましいところである。私のこの様な考えは全文読んでいない的外れであれば訂正し謝罪させて頂く。

全文をお読みなりたい方はメイルでお送りできるので私宛に問い合わせてほしい。

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