真夏日ほど風呂換気(排気)を止め風呂CFにする勇気

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
寺泊の海の家(旧拙宅)ではこの強い日差しで梅干しを干すための準備中。

毎日暑い日が続く・・・寺泊の家では海岸らしい風が吹き「干し」にはうってつけなので梅干しがバルコニーで干されている。

この日差しと暑さが逆に良さに感じられるショットだ。

さて本題であるが、空調(冷房)の効いた住宅でもお風呂に入ればそれ相応に体は火照るし、風呂場も暑く湿る。このためつい風呂CFを知っている私でも排気用換気扇を廻してこの熱気と湿気を直ぐに排出しようと思う。しかしちょっと待て!数値で冷静に考えろ!外はもっともっと湿っている・・・と意識する。

上の通り明け方でも外気の中の湿気の量は、18.77g/m3で室内の空気には10.07g/m3と倍近い差がある。事務所ではこの時期の24時間換気量が100~120m3/h(一人あたり約25m3/h)であり、第三種式のため外気がそのまま120m3/h入ってくるが、更に事務所のシャワー室の排気用換気扇をつけると150m3/hの換気扇がついているので、8.7g/m3×150m3=1.3L分/時間の湿気が入ってくる。通常換気扇はシャワー室が乾くまでの6時間くらいつけるので、この間約8Lの湿気が余計に建物内に流れ込む。どう考えても浴室に8L相当の水は存在しないから排気用換気扇はNG。やはり入浴直後からでも風呂CFをONしようと心する。これは勇気がないとやはり出来ない。そのため事務所建物2階にあるUBでは、風呂の排気用換気扇は完全排除。風呂CFしか設置されておらず、結果これで迷いはなくなり良かったと思う。

そのくらいこの時期は頭が暑さに対し敏感になるので、浴室で生まれた熱気と湿気を直ぐに排出しなきゃと間違った行動を行いがち。当然初期の5分くらいは排気換気扇を使っても良いが、切り替え又は消し忘れるくらいなら最初から風呂CFを廻した方がよい。水滴だけでなく熱気(潜熱と顕熱)のこともエンタルピ計算で確認できるから是非行ってほしい。排気換気と風呂CFの差の大きさに驚くはず。

とのことで、「緑の家」が第一種全熱交換換気扇を24時間換気にしている理由の一つがこの夏の湿気である。熱交換無しの第三種換気なら一時間に1リットルの湿気(水1gが約586calの熱を持った状態)で入ってくる。これは空気の温度4から5度の差とほぼ同等の熱である。一時間に1リットル入ってくるなら一日換気の湿気取りだけで24Lもあり、人の潜熱(汗)や煮炊き、洗濯物を入れると合計30L以上となる。このため以前から申し上げているが、小さなエアコン一台では一日あたり30Lも湿気を取ることが出来ないので、2台もしくは除湿に特化したエアコン運用と全熱交換型換気扇が必要になる。ちなみに家庭用除湿機なんて大型でもせいぜい一日15Lなのでその量では足りないし、効率も手間もよくなく更に約800Wの熱がでるので本末転倒になる時もある。

当事務所建物のように断熱性が低く冷房負荷の大きい建物は、空調機が頑張って冷媒の温度を低く保つので、顕熱比は小さくなり写真のとおりRH(相対湿度)43%くらいまで第三種換気(全熱交換無し)でも下がるが、日射遮蔽がきっりり行われ、断熱性能が高い建物は空調機の顕熱比が上がりRH(相対湿度)が高めになる。逆をいえば全熱交換型換気を使っていないのに冷房運転だけでRH(相対湿度)が低めになる家は、換気量が少なすぎるか冷房負荷が大きい建物であるといえる。

一方巷ではエアコンの冷房設定温度を下げ(23度以下)風量を最低にして冷媒温度を強制的に下げる事で顕熱比を強制的にさげ、除湿量を多くする運転方法でRH(相対湿度)をさげることしている強者もいるが、温度が低い空気が足下に溜まる心配もある(過去の拙宅)のであくまでもイレギュラー運転と捉えるほうがよく、全熱型の換気扇でないと計算上やはり除湿量はたりない。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする


コメント

  1. porco より:

     わが家2007年製緑の家の吸気扇は全て寿命を迎えてしまいました。排気は生きているので建築当時の第1種換気から第3種換気になったということでそのまま放置しています。(もちろん電源は切っています)また寿命を迎え、止めている吸気扇のフィルターの汚れ具合から見ると吸気はうまくできているようです。(常に家にいる人数も減ってしまったので換気量は少なくてもよいようです)今後熱交換型排気システムへの変更も考えておりますが、高所にあるためDIYでは難しそうです。
     先日、CFの布教活動にアパート暮らしの子供の所へ行きました。浴室にカビが生えないように基本、浴室の換気扇は24時間つけておけという教えだったのですが、この暑さで電気料金もかなりかかるということだったので、エアコン稼働時は暖房時、冷房時にかかわらず浴室の換気扇は止め、扇風機で風を送り込み浴室を乾かせと布教してきました。(ドンキホーテの一番安い扇風機でCFシステムの完成です。)
     でも信州は気温は、そこそこ高いのですが湿度がないため新潟より過酷ではなさそうです。信州は冬こそCFなのかもしれません。また福岡は新潟と似た気候なのでCFは夏冬ともに効果があると思います。
     ちなみに我が家は冬場エアコン稼働時は扇風機CFなのですが夏場エアコン稼働時には浴室は室内から完全に空気の回路を切り離しています。そして換気扇を回し浴室の窓をスリット状に細く開け空気を加速させ浴室内に導入し浴室を乾燥させます。空調する体積が減るのでよりエコノミーかな?カビは生えないので建築以来夏はこの方法です。

    • Asama より:

      porco様

      コメントありがとうございます。

      >2007年製緑の家の吸気扇は全て寿命を迎えてしまいました。排気は生きているので建築当時の第1種換気から第3種換気になったということでそのまま放置しています。(もちろん電源は切っています)また寿命を迎え、止めている吸気扇のフィルターの汚れ具合から見ると吸気はうまくできているようです。

      既にporco様宅の気密数値の記録が手元に残っておりませんが、給気口の役目になっていて良かったと思います。
      一般的に排気扇のほうがより長寿命で24時間で20年くらい動いているようです。何故かは、やはり外気のほうが過酷な空気質なのかもしれません。

      >信州は冬こそCFなのかもしれません。

      場所にもよりますが、信州は気温が氷点下15度に下がる地域が普通にありますのでRH(相対湿度)及びAH(絶対湿度)も新潟県より低くないと窓枠に結露しますので、難しいかもしれません。

      >夏場エアコン稼働時には浴室は室内から完全に空気の回路を切り離しています。

      風呂CFの始祖であるporco様が夏にこそ使わないことは・・・しめしがつきません(笑)。
      一方や夜間でも窓に鍵を閉めなくてもよい環境がうらやましいです。

      お子様の巣立ち・・・おめでとうございます。小さかった頃、海沿いの管理する畑にお越し頂いて芋を掘ってその場で焼いて食べたのがつい昨日のようです。ホント歳を重ねるはずです。