家は10年後を考えるとやはり「風呂CF」である。

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新築時のユニットバスの床は何もしなくとも乾くくらい水切れが良いが・・・。

「緑の家」が提唱している風呂CFで新たなことが感じられたので簡単にご報告する。

最近のお風呂は殆どがユニットバスであり、各社メーカーが床の滑りにくさと水の切れ(乾きやすいさ)を研究し日々進化している。確かに近年のユニットバスの新築時の床は滑りにくく、且つ乾きが良く感じるはずである。特に古いユニットバスを使っていた方が、新築の真新しいユニットバスを使うとその乾きや触感に感動すら覚えるほど、滑りにくさと乾きやすい。しかし・・・数年も経過すると床の表面に蓄積された汚れができ、滑りにくさは変わらなくとも、乾きやすさはそのスピードが落ちることをつい最近も経験した。

在来の風呂床で3年経過している。特に水切れがよい床では無いがきっちり早期乾燥が出来ている。

私がよく寝泊まりするotomo vie centのアトリエ棟に2年前に設置されたUBのことである。確かに新設時は風呂CFも要らないほど乾燥が早かった。しかし最近少し乾きに時間がかかる。よく観ると水が表面に残らないくらいすぅっと水が引き、それで床に水残りがなくなり直ぐに乾くのである。感覚からすれば真新しいビニール袋の上に水を垂らすと、一線の筋で水は切れるが、古いビニール袋だと幾重にも線ができまた切れも悪く水玉に溜まりがちになってしまう感じであろう。入浴後の床の表面に目をこらすと確かに以前とは違い艶がわずかに薄れ水引が悪い。汚れが蓄積されると撥水性は少し薄れそこに水が多く停滞するから乾きが悪くなる。試しに洗剤で丁寧に床を擦り洗いすると艶は復活し水が切れやすく、その後同じように入浴しても乾きが間違いなく早い。

私と違い新築時から一回ごとに丁寧に風呂掃除を行っている方も多いであろうが、10年も経つと同じ習慣で行っていても、蓄積された汚れで床表面がこの古いビニール袋状態になる。こうなると今まで数時間で乾いていた床が乾くまで倍の時間を要することにもなる。このような最悪時に風呂CFは力を発揮する。汚れはある意味吸湿保水物質であり、このような特性でも強制的に乾燥させる事が得意な強風を吹き付けるので、多少汚れが床に蓄積され水切れが悪くなっても乾くスピードは極端には落ちない。

「緑の家」では家の本当の価値は10年後から・・・といつも言っているが、この風呂CFも同様の思想で提唱しているのである。つまり風呂CFはお掃除があまり好きでない人や長い時間で物事を評価する人に特にお勧めである。そういえばこの風呂CFも全棟標準化から既に12年になる。長く同じ仕様が続くことが信用の証となる。

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