新潟 木の家 木の外壁 自然素材はやっぱりそのままが良い④

三条下田地区に現在新築中の「緑の家」はこの春の陽気につられて、外壁が貼り終えた。とっても良い感じである。外壁も無塗装の杉板を貼る事で今後目指す「緑の家」となった(近くに寄るだけで気持ちよいですよこの外壁は)。

新築時の色も良いが、上の写真のような(拙宅)数年経った時の外壁色が好きである。シルバーグレーに近づきつつある。杉板なので最終的にはシルバーグレーよりも少しこげ茶色がかるはず。

2mの雪が屋根にあっても全く問題ない耐雪住宅の屋根は、上りやすく形がとってもシンプル。外周全ての屋根がちょっと雪庇防止の落雪であるため、珍しくアンテナは屋根頂上へ設置することになる。

最近木の外壁が使われているが、まちっがた計画が多い。木には必ず屋根が必要。一部雨ざらしでも耐久性がある「ウリン」などがあるが、これは例外。デザイン重視で軒の出の無い建物には木の外壁は絶対お勧めできない。たとえ防腐剤をたっぷり塗ろうとも、多雨である日本では耐久性は半分以下となり正しい使い方とは言えない。


新潟 新築 住まい 「緑の家」無塗装の自然素材 木の外壁の進捗情報

三条で建築中である無塗装の木の外壁が、着々と完成に向かっている。外壁は上の写真のとおり杉の無塗装の羽目板。いい感じですね~。

完成は、写真(模型)のように非常にシンプルなBOXの形。これは地域柄、2mの耐雪住宅のため。木の外壁の時は、軒の出は大きいほどよい。軒の出がない建物に、木の外壁を使っているところをたまに見るが、腐食が早期に始まり見るも無残なことになる可能性が高い。昔からの大工さんはそのことを親方からよく聞いているので、屋根のないところに「普通の木」を使うことはしない。木の塀でも屋根があることは見慣れた光景である。

木は無塗装でも意外と耐久性はある。上の写真は築50年は経過したと思われる木の外壁の建物。道路に近いところは、緑色の藻が生えているがいまだ現役(藻は木を腐らせる腐朽菌ではない)。これを汚いと感じる人にはお勧めできないが、私にはとてもエコに見える。無論こういった建物から連想するのは、かび臭く寒い家となるので、なんとなく印象が悪いのであるが、中が暖かく清潔ならどうだろう。そのままの木はエコ住宅の代表である。

下の写真は田舎でよく見る「雨板貼り」の家。築30年位だろうか?無塗装の木の外壁はこのような色で落ち着く。ここに緑(木に葉)があるととても感じがよい。無塗装の木の外壁には必ず「シンボルツリー」や、花等の緑と共にある必要がある。まさしく「緑の家」である。


無塗装の木の外壁

先日、木の外壁をこのブログでお勧めしたとき紹介した「ターシャの家」の本の写真をアップします。いいですね。この雰囲気。一般にこのような外観から受ける印象は、冬寒そうな感じを受けますが、そこは高気密高断熱構造、厳寒期でも家全部が温かいです。上の写真で外壁がシルバーグレー色になっていないところは、まだ10年くらいの部分でしょう。グレー色は35年です。
無論、日本では軒の出のない木の外壁は、避けたほうが良いですが、もう少し軒を出せばの日本でも耐久性は十分です。

最近は法律が変わり、よくログハウスが町中に建てられますが、このように木や緑があふれていないと何か重要な物が足りないと感じます。せめてシンボルツリーでもあればと思います。ちなみにターシャのこの家は多分2×4工法であってログハウスではありません。


金属類(ガルバニューム外壁)価格上昇中。

当事務所で定番の外壁で「ガルバニューム鋼板」を含む金属類が価格上昇中。ガルバニューム外壁は、安価ながら耐久性が良いのが特徴。表面色は色退行が遅く、製品寿命まで塗り替え無しで大丈夫という優れもの。特に張り替えるのではなく、上から貼っても重さが軽いため問題が少ない外壁材である(除去費用が不要ということ)。そんな優れものが、世界の金属類価格上昇を受け、値上がっている。その値上がり巾は、他の建材より大きくこのままではサイディングの方が安くなる感じである。サイディングも良い外壁材であるが、軒の出なし建物には使えないのが欠点。ガソリンも含めて現在の価格上昇には少々厳しいものがある。がしかし逆に考えれば、日本の建物の材料は建てたときが一番価格が高いのがこれままでで、このように価値が上がる材料は初めてである。つまり今後は建てた時より価値が上がる可能性があると言っても良いのではないだろうか?


連休中、見学会を行います。

HP上でもご案内しているとおり、26日、27日に新潟市内野駅周辺で完成見学会を行います。連休中の大事な時間ではあると思いますが、お越し頂ければ幸いです。

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/goirai/goirai.html

特徴は、コンパクトではありますが、無駄なく空間をプランニングした密の濃さです。無論緑の家の最大特徴である「質実剛健」が基本です。最近よく見られるようなモダンでビルみたいな四角い箱が流行しております。が、このような屋根の出ていない構造は非常に設計が難しい部類です。ビルのように、10年経ったときに定期メンテナンスできる事が前提なら多少無理な納まりでもよいのですが、住宅はやはりメンテナンスが多少ルーズでも大丈夫な事が良いと思います。緑の家では、多少ルーズでもよい納まりの設計計画になっております。

「緑の家」では、純白の家は今回で3棟目です。特に今回の色決定は、一年前にはじめて真っ白い家を建てたご近所に実家のある方が建て主さんで、強いご要望です。これは一年前に真っ白い家をご覧になっており、汚れや印象が今も当時と変わらないかを判断され、決めた外壁色です。よく巷では、窓の縁から黒い汚れや、通気層不良による、外壁の汚れがある家があります。特に軒の出のない四角い家はこの2つに充分注意する必要があります。「緑の家」は、この2つに充分注意を払い細かい配慮で作っておりますので、汚れが最小限度ですみます。この経過をみてご判断されたようです。

内部は10年前から造っている緑の家と全く変わらず、床はヒノキの縁甲板で、無塗装。壁は水性エマルジョンで揮発性有機化合物がほとんどない素材です。この2つの組み合わせが、昔から日本人に愛された白い壁と素木の床、扉の雰囲気となります。またコストに余裕があれば壁に木を貼ることもしますが、優先順位は低いですね。壁に木を貼る事は、実はあまり行われていないのが日本文化だったからでしょうか。木の面材は、主に天井使われたり、建具に使われてきたからだと思いますが、何でもありの茶室でも壁に多量の木を貼ったものは多く見ることはありません。やはり飽きがない素材である土や白い漆喰がほとんどです。いずれにしても、素地の木(無塗装の木)は時間が経つとなんともいえない趣が出ます。ここ数年は、このようなコーディネイトをする会社も増え、目新しさに掛けますが、なんと言っても10年も変わらず愛される空間の仕様は、建て主さんに誇れる家造り仕様と自負しております。今回は諸事情があり予約となりますが、まだまだ空いておりますので、ご予約お待ち申し上げております。

また次に東新潟駅周辺の見学会が行われる家で使われる中霧島壁という自然素材の外壁や、内壁を多用した家も8年くらい前から行っております。こちらも息の長い仕様です。 こちらはご予約無しでOKですが、5月6日の1日限りですのでご注意ください。下の2枚の写真は内野の見学会の家です。黄色い家は東新潟周辺の見学会です。


悪天候時に

まずお断りしておきます。確信はないですが、下の2つの家は、暴風雨の悪天候時の対策だ??と思います。ひとつは軒の出の全く無い家での風景。多分西風のあたる方向から雨漏れがしているので、その原因がどこにあるか確かめるために、新築したばかりの綺麗な外壁にテープを貼っている風景です。もうひとつは、ログハウスですが、これも風の強い西側の外壁部分に、メッシュシートを貼り、ログハウスの宿命である丸太の乾燥隙間からの風雨を防いでようです。丸太の乾燥による隙間修繕はセトリングと呼ばれるものですが、数年間に1回、それを何回か行えば終わりとなる行事ですが、間に合わなかったのでしょうか?それとも腐りやすい木の樹種のデッキ床に雪が積もる事を防いでいるのでしょうか?いずれにしてもお住まいの方は大変でしょう。ログハウスは多分お建てになる時に、セトリングの必要性をお聞きになったと思うので、納得していると思いますが、軒の出の全く無い家の方は、雨漏れのリスクが高い(ガルバニュームなら納まりを気をつければ大丈夫)ことと、外壁の耐久性が落ちる説明をお受けになったのでしょうか?最近の流行?の「軒の出」の全く無い納まり(特に片流れ屋根)を安易に建築する建設会社には、注意して頂きたいとおもいます。このお宅には小屋裏換気口も見当たりませんが・・・。

そういえば18年くらい経つ拙宅は、よく開閉する西側の樹脂サッシのパッキンがそろそろ寿命です。風速15m/sを超える日は、どうも窓から冷風が入ってきます。ステンレスレス金具も錆びてきて寿命かな。2年前に外壁張り替えたばかりなのに、また張り替えないとサッシの交換は不可能みたいです。←それが今のサッシの重要問題。

 


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