「 2008年04月28日 」一覧

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2008.5.01青字加筆

内野で行われた見学会を無事終えました。忙しい中お越し頂いた皆様には感謝申し上げます。また、内覧会をご承知していただいた、建て主さんにお礼申し上げます。今回の見学会は中規模の分譲地内で行われましたが、その分譲地内で他社さんの見学会もありました。時間に余裕があり、当見学会をご覧いなる前にそちらをご覧になったAさんに感想を伺いました。床が松の無塗装(又はそれに近いオイルかワックス)であったにもかかわらず、家の「匂い」が全く違っていたそうです(木の匂いが薄い)。その訳はやはり壁、床にビニールクロスを使っていたからだと思われます。ビニールクロスの材料は、その名のとおり、「塩化ビニール」です。塩化ビニールは、約半分が塩、その他が石油で出来てます。従って同じ石油製品の中では石油を多く使わない優等生石油製品です。しかし塩化ビニールは、その材質特性上とても固いため、壁仕上げ材にするには可塑剤が多量に使われます。その可塑剤は、揮発性があるのであの独特の「ビニール」の匂いになります。新築住宅のほとんどが同じ匂い(所謂新築臭)がするのは、ほぼこの可塑剤だといっても過言ではありません。

ところが、「緑の家」ではビニールクロスを使いません。だから、新築臭がしないのです。これはおこし頂ければわかります。特に「緑の家」では、安価なエマルジョンペイントのため家中の仕上げに使います。これが重要で、一部だけ高価な自然素材の珪藻土などを使い、あるところはコスト削減のためビニールクロスを使うと、やはりその家はビニールの匂いがします。

気になるコストは、壁に使った場合、ビニールクロス1000円/m2、エマルジョンペイント1600円/m2、ホタテの殻壁材2200円/m2、珪藻土(一般品)3500円~/m2、中霧島壁4500円/m2です。30坪の家で壁と天井の面積は約500m2でどのくらいの差額が出るかは、計算してみてください。

写真はエマルジョンペイントの壁、天井、モルタル左官仕上げの床を持つ今回の見学会玄関です。シンプルで凛としてますね。この雰囲気はビニールクロスでは無理です。

エマルジョンペイントとは、50年以上も前から学校や病院などの建物に使われる壁や天井の仕上げ材。つまり50年もずっと使いつづけられるという事は、欠点が少ない材料だと言う証明。