「 2008年03月 」一覧

春ですね。

今日は定休日で娘は春休み。ということで娘と2人でデートした。 (#^.^#) 通常なら自転車でサイクリングなのだが、朝から気温が低めなので今日は映画。(先週は出雲崎まで30km近くサイクリングだった)映画というのはやはり雰囲気がよい。集中できる。ちょっと音が大きいけれど・・・・。その後は寺泊へ戻りゆっくりと昼間からアルコール漬け。写真は春の訪れを祝う水仙と窓の外の海。穏やかななぎの海は、冬とは全く違う表情。


最近多いロフト収納の危険性

一昨年、昨年と木造住宅で耐震強度不足問題が大手メーカーで数多く発覚した。その原因の一つにロフト収納問題がある。ロフト収納は非常に重宝されチラシにも最近多く紹介されるロフト収納であるが、収納だからある程度の物が入り、その家の総重量が重くなることは確実。覚えているだろうか?阪神淡路大震災が起きた時に、「瓦屋根は家の重量をアップさせるので不利である」という情報が多く流れた。これは本当である。地震力FはF=mg(m・・・家の重さ、g・・・加速度)のため木造住宅の構造計算する時には、家の重量が大きな決め手なる。瓦屋根と金属屋根を比較すると30坪位の家では、2tくらい瓦屋根の方が重い。ではロフトがありその大きさが2階の半分くらいあるとどのくらいの重さで計算しなければならないか?それは瓦屋根よりはるかに多い5tくらい(地震時の計算)である。つまり普通に家をつくるより15%~10%くらいは余計に耐力壁がいるということである。これは建築基準法施工令46条第4項の規定に基づき告示1351号で明確となっている。この増やす耐力壁を上で案内した大手メーカーは計算しなかったらしい。(忘れやすい項目である)

さて、今の計算は2階の屋根下にロフトが半分くらいある場合。最近のチラシには屋根下と2階床下と1階床下と5層くらいになるものがある。これほどあると耐力壁は2割から3割増しとならなければ建築基準法違反(所謂耐震偽装)となる。はて、実際計算しているのか?もし忘れているとしたらとても危険なことである。もしロフト収納がある場合、割り増した耐力壁計算書(構造計算書)を提示して説明してもらう必要がある。


ちょっとだけ贅沢の道具

インターネットで「キリタ」のボールペンを買った。ちょっと高価だけれどしっかりした造り と、無期限保証という意気込みの姿勢がとても気に入った。このボールペンの本体は真鍮の太管という無垢っぽいもの。だからクロスのボールペンやいつも愛用のパーカーのボールペンとは違い適度な重量感がある。(この重さが良い)そして極めつけはオリジナルの文字やマークを入れることが1本から可能というもの。これは私の職種から言って惹かれるものがある。私はオリジナルにとても拘る。それは私の仕事はいつも全て100%オリジナルのため。「キリタ」さんは、「うちは大手ボールペンメーカーに対して町のボールペン工場だよ」といっていることがまたまた共感。オーブルデザインもアトリエ的存在だから・・・。だから購入は直ぐに決まったが、悩んだのはどのシリーズしようかということだけ。やはりマークがオリジナルでできるという事でケーファーのセットを購入した。(価格も私に相応しい(^.^)  )

パソコン全盛と言っても、私の業(基本設計)は、この筆記用具が全てと言ってもいいほど大事な道具。どうしてもよい物に引かれる。また無期限保証も、自分の造り出す物に誇りと自信があるという事で、「緑の家」の設計の不具合無期限保証と同じで共感できるもの。そして実際手にするとなんともいえない感覚。すばらしい。軽いものが嫌いな私には最適な道具である。そして私自身がもう少し成長したら、この「ケーファー」というボールぺンの7倍近く高い「シルバー925」を購入しようと心に決めた。

「キリタ」のボールペンはhttp://www.kirita-pen.jp/seihinn/index.htmです。本物はやはり良い。興味のある方は1本如何?お勧めです。

書き味の良さを決めるリフィルは大手高級ボールペンメーカーの「クロス」の互換であることもとても合理的。新たな規格のリフィルを単独で作ることは経済的に無意味だから。「緑の家」も汎用品の中でも吟味された素材を主体とする。それでどうしても納得がいかないときに、初めて多額を投資して開発する事になるだろうから。

横の筆記体は私の信条のオリジナルメッセージ。キャップの自社のマーク。


後付け高性能断熱開口補強

  • 青字2008.06.15加筆
  • 今日メンテナンスに伺ったS様の家で大変面白い物を見せて頂きました。なんと簡単に開口部の断熱補強が可能なのです。

緑の家で使用している断熱性が高いペアガラス(空気層12mm)といえども、壁の断熱性と比較すると1/9から1/7しかなく、家の中の熱が逃げる約1/3は、開口部からです。特にその中で大きい面積を占めるガラスの断熱強化は我々技術者には大きな悩みの種です。(真空ガラスという非常に高性能なガラスはあるがとても高価)ところが手軽にガラスの断熱向上できるものがあります。それは写真のとおりポリカーボネート製の厚さ5mmの板。ただトーメイではありますが、ストライプ状となっており使うと下のようになります。目隠しがあってもよい部分のガラスや最初から不トーメイのガラス面に使えば問題ないでしょう。この製品のすごいところは、価格も安く、加工もしやすい、紫外線にも強く、衝撃にも強いため、簡単に貼れる割には、きれいにそして仕上がりもよいことです。特に加工は、DYIショップで切ってもらえばきれいになります。これをSさんは貼ってはがせる両面テープ(←ポイント)で周囲だけを固定。取り外し可能にしています。まさしく衣替えする窓ガラスという感じです。いぜんTVで仮設住宅のガラス面の断熱強化策を見ましたが、ダンボールややわらかい素材(プチプチ)でで造っているので見た目にはちょっと・・・。ところがこれは見た目がよく、価格も91cm×182㎝ で1500~1800くらいだそうです。 2980円です。(6月現在)これで3重ガラス以上の断熱効果があると思われ、とてもよいアイディアと感じました。もし少しでも節電やCO2排出防止を実行を考えるならこの商品はお勧めです。(事務所の窓にも貼ってみよう (^^♪ )


ありがとうございました。

昨日、新津のみずきの分譲地でMs建築設計事務所(大阪)、株式会社大澤材木(西蒲区)主催の住宅完成見学会を見せて頂いた。久しぶりによい家を見た。しっかりした構造と新潟県産材をたくさん使い、特にわざわざ新潟県産材を鳥取県に運びJパネルにして使っていることに感激した。(建てぬしさんのこのご理解とこだわり)

このように同業者に快く説明し、みせて頂く事に感謝である。最近は関係同業者を締め出す見学会も多い中(確かに社名を名乗って頂かない方が多い。こちらも説明するポイントが違うので、やはり名乗るのは礼儀。だから締め出すこともうなずけるが・・・。)、丁寧な説明を頂きありがたかった。この場をお借りしてお礼申しあげます。


ターシャの家と無塗装の木の家

ナチュナルガーデンで世界的に有名なターシャ・テューダさん(91歳)の家は、バーモンド州にある。NHKで一昨年と昨年にターシャ・デューダさんの庭を45分間特集した。ご覧になられた方もいらっしゃると思う。ターシャ・テューダさんは元々絵本作家であるが、その自宅の庭の美しさに感動する。またその素朴な家の雰囲気がたまらない魅力。これについては3月06日のブログにご紹介してあるので是非どうぞ。それを見ていただければなぜ木の外壁なら無塗装を薦めるかがわかる。「ターシャ・テューダ」で検索するともっと色々な写真があるので見たことのない方はどうぞ。


持続可能な社会

左は新月で潮が完全に引いている朝の寺泊。潮の変化が少ない日本海で冬の新月の海の引きはなかなか。(普段は中央の岩場は海のそこ)

住宅は自然素材ブームであり、最近の多くの家に明らかに「木」を使いましたという感じの外観を見ることができる。一昨日前にブログでもコメントしたとおり、外壁に木を使うことは500年も前以上から普通に行われている。但し大昔からつい最近までは、構造材と呼ばれる部材は原則直接雨の当たらない工夫をしてきていた。ところが構造材となる2階のバルコニーを平気で雨ざらし仕様にして平気な業者がいる。特にナチュナルな家造りとかいかにも室内環境に配慮した自然素材で、山にも恩返しとか持続可能な社会とかきれいなことばを羅列している業者に多い。しかしその業者の造られた家の写真には、雨ざらしとなる木でできたバルコニーなどの家があり、15年で朽ちるような「木」の使いかたをしている。この件では2002年に屋外のバルコニーでコラムにある。

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/news/b_number/54.html

自然派住宅雑誌でも平気で「雨ざらしの2階バルコニー」を持つ家を、一言もデメリットコメントなしで掲載していることに不思議さを感じる。「木」は最低でも20年くらい育たないと製材品として家に使うことができない。つまり持続可能な社会を目指そうとするなら、優良代表素材である木は、20年以上持たせる使い方が最低条件である。だから家に木を使うときは、外壁材でもバルコニー構造材でも雨ざらしにならない工夫が必要。最近の当方は取替えが比較的簡単で少量のバルコニーであれば、アイアンウッドを使う。このアイアンウッドの耐久性は屋外使用でメーカー曰く50年である。大事に使えば25年はもつだろうと思う。(輸入実績は15年くらいで、今後実態がわかるとおもう)とにかく使用場所は、素人がメンテナンスできる場所に限定している。


台風時でもサッシから水は入らないの?

=場合により入ります。

拙宅は海沿いのちょっとだけ高いところ(海抜9mくらいを高いと呼んでいいかどうか?でも海岸から25km離れた三条市の事務所付近でも海抜9m程度)にある。従って冬の風雨はすさまじいものがある。雨は下から吹き上げるのが常である。その風の一番強いところには、開き+FIX型の樹脂サッシ窓がある。このサッシの水密性はW-4である。W-4とは、降雨量が240mm/hで風速23m/s時においても室内に水を侵入させない性能。この室内に水を浸入させない性能とは、サッシ下枠等が水に濡れてもその枠を越えて入らない事をさし、決っしてサッシ枠が濡れないことでない。私が住んで間もない頃、風速30m/sの嵐がきて、サッシのペアガラスを止めている押し縁の隙間から水が粒のように室内に侵入してきたのを見たとき、サッシを含む外壁からの雨漏れはよほど気をつけないと大変であると認識した。「緑の家」で使われている多くのサッシの水密性は、このW-4型ではあるが開きタイプによって侵入に強いタイプと弱いタイプがある。吹きさらしの西側には注意が必要である。


このべた基礎ではだめでしょう!!

このブログは、どちらかというと建て主さんより建築関係者が見ていることが多い。きっと「オーブルデザインは今度はどんな事を暴露するのだろう」と思っている人も多くいるのではないかと思う。暴露といえば

1999年の「釘がでたらめ」

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/news/b_number/13.html

1999年「ヒノキは白蟻に弱い?」

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/news/b_number/19.html

1999年の「冬に室内で洗濯物を干そう」

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/news/b_number/09.html

2004年の危険な法律違反

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/news/b_number/61.html

等まだまだたくさんある。どれも今考えると当たり前に守るべき基準であるが、当時は「そんなのどうでもいいじゃない?」という意識ではなかっただろうか?

そんな中でどうしても声を大にして申し上げたいのが、「べた基礎」である。このべた基礎は、最近の新潟県では基礎工法の主流である。しかしまともなべた基礎は少ないと考える。当HPでも昨年指摘している事がこれ!!

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/news/news2007/08_23.html

べた基礎は、底板と呼ばれる基礎の底全てを使って重量を支える工法のため、特にこの底板の周囲区画(基礎立ち上がり)が重要であるはず。今後業界の標準となるであろう「財団法人 住宅保証機構」の登録住宅では、原則としてべた基礎の場合は構造計算で基礎構造を決める。それ以外は上のリンクで紹介しているところで説明している表によらなければ、登録受理されない。ところがこれが新潟県では著しく守られていないと感じる。なぜなら下のようなべた基礎の写真が、メーカー問わずほとんどチラシに載っているから。べた基礎の周囲は、通常基礎立ち上がりで囲まれていなければならない。例外として人が床下メンテナンスとしてとおるところ(人通口)は、巾50cm以内であればスラブ補強でOKとなる。しかし写真の人通口は、巾160cm近くある。このような人通口の巾のある基礎は、良好な地盤の布基礎の時に行う計画である。加えて短辺の区画距離が360cm程度あるので、通常はダブル配筋がでないといけないのに、メーカー問わずほとんどチラシにはシングル配筋で表記されている。数年後これが発覚したとき、「財団法人 住宅保証機構」はどうするのだろう?とくに昨年から設計図の保持期間は5年から15年と改正された。15年間はもう図面(構造計算書も同様)がもうないという言い訳はない。第二の姉歯事件に進展しなければいいが・・・。

実は、この基礎を検査をする人が一番問題なのだが・・・。これはブログ07年11月01日に記載されている。

写真はあるチラシから。このメーカーだけが悪いのではなく、県内全般にこのようなべた基礎?である。


中越沖地震の結果報告と木の外壁

2008年3月11日写真の入れ替えをしました。

まず中越沖地震の結果報告から

国土交通省所管の研究施設の槌本研究官の報告書によると、「築50年から60年くらいの木造家屋の倒壊が多く、築30年くらいの建築物で倒壊したものは、納屋、車庫、倉庫などの住宅以外だったことがまとめられた。新しい建築物で被害を受けたものは、ほとんど地盤によるもので、地割れ、地すべり、液状化によるもので、地震振動で被害を受けたものは稀であった。つまり震度6強では、建築基準法が定める壁量充足率70%であれば倒壊の被害が無い事がほぼ確認できた。」としている。

この結果は、当初から予測していたとおりであり、建築基準法を楽にクリアーする家であれば、震度7くらいまでは倒壊がないともいえる。但し地盤に問題がある場合は、震度6でも倒壊または全壊する可能性がある。(傾きが大で使用不可になる事での全壊という意味)。また、建築基準法の壁充足率のチェックを行って安全確認が出来ている場合が前提である。(大部分の木造2階建ての建物はしていないのではと思うが)

次は「住宅と木材」という財団法人日本住宅・木材技術センター発刊の月刊誌の記事である。

その同じ号の記事である建築設計事務所代表の書かれた記事で、「先日、築1年の木造住宅を見に行った時、素敵な建物と思ったが1点だけ?と思った。それは、外壁に使われている杉の板が塗装されておらず、黒ずんでいた・・・略。ノルウエーでは木の外壁に塗装は当たり前で・・・略」といった文章を目にした。私がお手伝いする建物も外壁に杉を使う場合、塗装はしない。私の知る限り近隣の寺や神社も木の外壁で塗装していることを見たことがない。外壁の木が黒ずむ事は、カビが生えると共に木自体の色が紫外線で退色したためである。しかし黒ずんだからといって、機能上(風雨をカットする事)の問題があるわけではない。腐朽菌に犯されると木はあっという間にその機能を果たせなくなるが、黒ずむカビは、通常腐朽菌ではない。日本にはノルウェーと違った日本の木の使い方がある。日本は亜熱帯、モンスーンのような梅雨時と、氷点下以下が幾日かある準寒冷地をあわせもった地域が多くを占める。だから何もしなくて(雨が直接あたらなくて)もカビが生えてしまう梅雨の季節が日本にはある。そこで先人達は、屋根を大きく造る事で木の外壁を腐朽菌だけから守リ、木が黒ずむ(一般カビ菌)事は良しとした。一方ノルウェーはどうかというと、下の図のチューリッヒくらいの気候に相当するが、何もしなくてもカビの生える季節は少なくい。よく言われるが日本はある意味カビの文化。味噌、しょうゆ、かつぶしなどカビとうまく付き合ってきた。害のないカビなら特に気にして排除する必要はない文化だったのかもしれない。だから、木の外壁に表れる黒っぽいカビは、全然気にしなかった。世界最古の法隆寺の茶黒い色の柱を見て「汚い」と思う人は少ないと思う。この記事を書かれた人は、文化と気候、自然の関連付けが深くなく木を愛していない人ではないかと思ってしまう。

ターシャ・テューダーという有名な絵本作家がいる。その人の家や庭は世界中から高い評価を受けている。その木の外壁の家は、塗装という人工的な色はない。庭の花、緑達が一番輝くように、そのままのうす黒っぽい色である。私も木はそのまま黒茶っぽくても美しいと思う。塗装などしたら、破棄する時や、再利用が簡単では無くなるし、大自然のカビの前ではむなしい程、無抵抗であるし、実際生きている立ち木の幹の色も同じような色とである。自然を愛するならこの色を塗装する必要があるかな?

左上の図は、日本がいかに湿気が多い夏をであるかの図。新潟より寒いと感じる仙台でも夏には湿性カビ発生範囲に入る。

下はナチュラルガーデンで世界的に有名なターシャの家。一方その下はご近所の木の倉庫。築50年くらい?同じような無塗装木の色をしているが、両者の外壁色は同じにもかかわらずちょっと印象が違う。そう、ターシャの家が雰囲気が良いのは、緑に囲まれるとこの木の色が自然な色だから周囲に溶け込む。よく見ると自然の立ち木の幹と同じ色の木の外壁。だから私は、家の木の色を人工的な色に塗るより、無塗装の木の色で周囲の緑や花を増やす事で環境に配慮した家造りを大事にしたい。(木製サッシだけは別。機会があるとき別話題で)

 


悪体調・・・。

2日朝突然寒気、悪寒、間接の痛みと虚脱感に同時に教われ、その日の夜は幻覚に近い状態の精神状態で、更に昨日から今まで食欲などまるっきり無い状態で寝込んでいた。まるで二日酔いの酷い状態が2日間続いた感じである。原因は、気の緩みと日ごろの運動不足。多分28日に行われた講習会で、インフルエンザ菌をもらい一気に増殖したためか・・・?その講習会には酷く咳き込む人が前後左右にいたため多分・・・。それでも免疫機構が確実に働けば問題ないはずなのに、日ごろの不摂生がたたったため。反省・・・。

さて、平成21年10月から新築住宅の引渡しに、資力確保(保険への加入又は保険金の供託)が義務づけられる。簡単にいうと、「新築を請け負った会社は、保険に入ることで仮に会社が倒産しても、その後にその家に瑕疵が発見されれば保険会社が代わりに保証するよ」というもの。オーブルデザインでお手伝いした家の98%(過去に一件だけ未加入)は、この保険に10年前から加入している。だから姉歯偽装事件の時、なぜ大手なのにこういった保険に入っていなかったのかということが不思議。加えて設計した事務所も同様の保険があり、建築士(設計者)が設計を間違えた時には、それを保証する保険も当然ある。勿論、当事務所も設立後まもなく加入し、年々増える金額に今は億円単位で加入している。皆さんも21年10月以降とは言わずに、家の火災保険のような感覚で直ぐに加入しておいても損は無いと思う。しかし義務になる事から、入っていない請負会社はほとんど無くなる。入らなくても良い条件は、行政から建設会社登録を受けていない、小規模金額の請負会社であるため。


悪天候時に

まずお断りしておきます。確信はないですが、下の2つの家は、暴風雨の悪天候時の対策だ??と思います。ひとつは軒の出の全く無い家での風景。多分西風のあたる方向から雨漏れがしているので、その原因がどこにあるか確かめるために、新築したばかりの綺麗な外壁にテープを貼っている風景です。もうひとつは、ログハウスですが、これも風の強い西側の外壁部分に、メッシュシートを貼り、ログハウスの宿命である丸太の乾燥隙間からの風雨を防いでようです。丸太の乾燥による隙間修繕はセトリングと呼ばれるものですが、数年間に1回、それを何回か行えば終わりとなる行事ですが、間に合わなかったのでしょうか?それとも腐りやすい木の樹種のデッキ床に雪が積もる事を防いでいるのでしょうか?いずれにしてもお住まいの方は大変でしょう。ログハウスは多分お建てになる時に、セトリングの必要性をお聞きになったと思うので、納得していると思いますが、軒の出の全く無い家の方は、雨漏れのリスクが高い(ガルバニュームなら納まりを気をつければ大丈夫)ことと、外壁の耐久性が落ちる説明をお受けになったのでしょうか?最近の流行?の「軒の出」の全く無い納まり(特に片流れ屋根)を安易に建築する建設会社には、注意して頂きたいとおもいます。このお宅には小屋裏換気口も見当たりませんが・・・。

そういえば18年くらい経つ拙宅は、よく開閉する西側の樹脂サッシのパッキンがそろそろ寿命です。風速15m/sを超える日は、どうも窓から冷風が入ってきます。ステンレスレス金具も錆びてきて寿命かな。2年前に外壁張り替えたばかりなのに、また張り替えないとサッシの交換は不可能みたいです。←それが今のサッシの重要問題。