冠者岳(子檀嶺岳)の麓の「緑の家」

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独特の形状の山。その麓に青木村の家が建築中。

子檀嶺岳・・・これ読めるだろうか?「こまゆみだけ」とのこと。いつも現地に赴いたときにこの山が気になっていた。

独特な山容は別名冠者(かんじゃ)岳とも呼ばれた山岳信仰の山です。山頂には当村の田沢・村松・当郷の奥社があり、この一帯に展開していた塩原牧(当郷の旧地名)の信仰でした。 

青木村HPより

そんな山に抱かれて建築されている青木村の家。

昨日長野県小県郡の青木村に足場外し前のチェックに伺ってきた。外壁がもう少しで終わるが、工事が遅れているので、大工さんが4人応援に入っていた。

そのためか、建築主さんが先に薪小屋を完成させていた。しっかり組まれた小屋は丸太で作られ薪棚だけを設置するにはもったいない感じである。

青木村の家のUa値は0.21W/m2kで長期優良住宅を取得しており、4地域での等級7の0.23をクリアー。「緑の家」としての断熱性能はグレードBであるが、開口部に使ったエクセルシャノン製の最高峰UFシリーズと、無駄に大きく開口部を計画していないのが、断熱性能を0.21まで押し上げることになった。

硝子には日射遮蔽型と日射取り込み型がある。

新潟県よりはるかに冬期の晴れ間も多い長野県上田市付近であるが、ガラスは日射を防ぐ側の仕様で全て指定している。当然これは予期せぬ紫外線や冬季の日射を逆に楽しみたいため。室内が23度以上あると、冬季でもトリプルガラスから入る直射日光は強く顔に受けると暑いのである。しかも紫外線も30%も入り窓際に座っていれば予期せぬ日焼けをこうむることになる。よって使用したガラスは日射を68%カット、紫外線を95.3%カットするガラスを南を含む全てに採用している。

このようなトリプルガラスを選ぶことで、冬季でも夏季でも窓際に座って景色を楽しむことができる。

トリプルガラスで日射遮蔽型を選択することで、逆に窓際に座って風景を見ていても気持ち悪い程の暑さを受けることがない。よって南東、南西にコーナーサッシを設ける。

このガラスの選択を間違い、冬期は過去の家のように寒いから日射が気持ち良いのでより日射が入ってくるガラスを選択しうるという勘違いしないほうがよい。超高断熱高気密の家は、冬季でも23度以上を維持し、ちょうど5月終わりごろの室温であり、このような暖かい室内で日射を受けても気持ち良いとは思えないことを想像すれば、素直に判断できる。

真南にある大き目のFIX型のピクチャーウインドウも日射遮蔽ガラス。

薪ストーブは以前もご案内しているが、「ケチキュート」という薪ストーブの作家さんが販売している省エネ型の機器となる。そんな最近のテクノロジーでのストーブなので、全体の雰囲気もモルタル系をいかした下の写真のようなシンプル型にする。

ケチキュート設置工事中の「緑の家」 (五日町の家2018年)
青い四角のところにケチキュートが設置予定で上の真四角の穴はメガネ石が来るところ。

ふとスウェーデン製の玄関戸を見ると何やら厳重に養生された取っ手がある。

厳重に養生テープでまかれたハンドル。

そうそう、こちらは純正の取っ手をLBRに取りかえている。

堀さんのキーである。
つまり玄関取っ手はLBRになる。

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