「 2025年08月 」一覧


長岡市での住まいの最優先事項

Googleストリートビューはある意味恐ろしい。画像取得年代が複数保存されているから記録として誰もが時の変わりを確認できる。上はある都市の公共建築の屋根の雪止めの変化である。ご覧のとおり雪止めアングルは追加され、雪止め金物は1.5倍に増やされている。

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9月20、21日 真白な「緑の家」の完成見学会

当面はブログの最トップに固定

耐雪2.5mで地域地震係数1.0での耐震等級3でもコーナーサッシを持つ外観。

豪雪の長岡市に最も大事なことは、雪対策が無難であること。このことに集中しBグレードながらAグレードの窓取り替え仕様を取りいれた「緑の家」の完成。
ちなみにUa値は0.22で今回のGX志向型住宅補助金160万を受けている。

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建築は想定条件が重要

5階の窓下部分の写真。ワイヤーがついているのはハコ建築には大変珍しい網戸である。

今日から実質業務開始となる。お盆中は予想外のことでスケジュール変更となり県外の病院に数日伺っていた。その時の病室の窓越しからみたその建物の窓写真である。建物は6階建てではあるが、2階から上の窓には網戸があり、その網戸が万一サッシ枠から外れた時のために落下防止用ワイヤーのフックが全箇所取り付いていた。

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スノコ張りの木の外壁に思うこと

赤矢印の112と240で外壁と外壁開口部、取り付け部の漏水が半分以上を占め屋根より多い漏水。出展元は国交省HP。

今日の話題は屋外の外壁すのこ張りについてである。ちょうどこの記事を書いている途中にタイムリーなコメントまで頂いている。

建て主さんは知らないかもしれないが、業界人は屋根からの雨漏りより外壁全般からの雨漏れが多いことを知っている。上図左は瑕疵担保保険が使われた漏水部位の割合だが、屋根より外壁およびそれに付随する箇所から雨漏りが半数以上あり、屋根より相当多いことがわかる。データは短期間であるが肌感覚でもこんな感じを否定する業界の人はすくないはず。

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可変透湿気密シートとホウ酸塩塗布

矢印部分の白く粉を拭いたようになるホウ酸塩処理(全部分塗布)。

以前から可変透湿気密シートには疑義がある。当然すでにそれなりの年数を経ているのでそろそろ検証をしっかりと行う時期に来ているし、できるはずなのでぜひ行って頂きたい。当然一義的にはメーカーが行うべきだが、本年度から法律で実質高気密高断熱を推進して義務化していることから公共研究機関でも行って頂きたい。

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広島市の「緑の家」クロス通気の無難さ

眼下は海の上の千切ったような雲。海面の反射で光が下から当たる見え方と横から当たる輝きで美しく、海面上の小さな積雲が徐々に積乱雲になるのか。

近年は1年で10回ほど飛行機にのって「緑の家」の工事監理に伺うが、窓から見える雲の造形に目を奪われることに飽きない。特に荒れた天候程楽しい。

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酷暑のこの夏、エアコン故障問題は微小

昨今の家庭用壁掛けエアコンはすぐに故障する。この原因の多くはスローリークである。「緑の家」でもこのスローリークは9年前に発覚した。それから一生懸命原因を調査し対処方法を研究した。その結果は今はこのスローリークで大きな問題になることはもうない。

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情報の受け取り方・・・米騒動の続き

ヤフーニュースのプリントスクリーン。政府が最初に国民に謝罪しないのかが不思議。しかもコメの需要が拡大して足りなくなったとの事?どこで需要が急上昇したのか明らかにしてほしい。

昨日ようやく農林水産省が「米が足らなかった」ことを認めた。あまりにも遅すぎる謝罪である。しかも本来なら政府が国民に一番最初に謝らなければいけない立場なのに、なぜか政府でもない党の部会で先に謝罪するこの不思議さ。まるで政府は農林水産省に騙されたといわんばかりのパフォーマンスともとれる。

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超高気密住宅なら窓取替え仕様必須

サッシの取り替えが必要な理由はもう15年以上前から下のとおり申し上げている。下は20年経た時の樹脂サッシのこと。

新潟の自然素材の家 論より証拠 20年経た樹脂サッシ
先日、「これからは樹脂サッシだ!アルミ樹脂複合サッシは賞味期限間近品だ!」と宣言しました。そうしたらその記事に貴重なコメ...
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2025年建築学会大会梗概集から その5 バイパス回路有の熱交換換気扇

私はとても運が良い。先回このブログでパッシブクーリングについての意見を書いたが(バイパス回路を持つ換気扇の優位性はLCC又は経済性。)、それに関する報告がある。報告者は国の基準をつくる方のグループなので上のブログと何らかの関連はあるだろうと思っている。

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今、日射遮蔽が大切なのになぜドレーキップ型サッシを使わないのか?

先日HEAT20さんでは新たに「夏期熱負荷等削減の提案」をおこなったとブログで案内したが、その際大きな役割を占めるのが外部日射遮蔽物の設置である。この設置が最も簡単なサッシ形態としてドレーキップ窓がある。その理由は以前下で説明したとおり。

「緑の家」の窓について 1 <br>ドレーキップ型(内開き)を10年以上使い続ける理由。
「緑の家」の窓の9割以上はドレーキップ型(内開き)となる。ドレーキップ型がどうしても使えないときに引き違い等となる。下...

その一方ドレーキップ型のサッシが今後手に入らない時代が来るのではないかということを危惧している。

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