気密チェック②と・・・驚異260%の電気単価値上げ

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2023.01.19緑字加筆 東北電力さんから新たに連絡があり「260%値上げの昨日のこと」は間違いだとのこと。

最近三国街道の家に伺うときには晴れとなるから不思議である(新潟の冬は殆どが曇天)。

先週末に気密チェックの2回目と外壁のはり始め確認に三条の三国街道の家に伺った。

外壁はいつもの一般流通材の杉であるが、今回はより赤みが多い気がする。赤みの方が一般的に耐久性が高いので今後もできればこのような材料が出てくるとよい。

「緑の家」の気密は、JIS規格の住宅気密用ポリエチレンフィルムを使う。気密施工の先進国である北欧では、70年ほどの実績をもつ耐久性及び安定性にすぐれた素材である。写真のような入り組んだところでも重ねを基本としてテープ処理で気密を確保する。

さて・・・

今日届いた東北電力さんの案内にびっくりして腰を抜かしてしまった。

赤はオーブルデザインの加筆。2023年1月18日着の封書案内。

なんと電気料金が260%上がるのである。この260%のところは夜間電力料金で、エコキュートや24時間空調の夜間にあたり、「緑の家」では殆どの契約でこの深夜電力が割安な料金システムを選んでいる。だから打撃が大きい。特に深夜電力が夜の9時から朝の9時までとなる「よりそうネット12」ではその影響は半分近くの消費電力量に及び、この部分が実質260%アップなる。ただこの12月の電気料金では、燃料調整分がすでに約13円/Kwh 加算され跳ね上がっていたので、昨年に比べるとすでに200%のアップの単価になっていた。そのときに来ていた資料が下の案内書。

赤は全て当事務所での加筆。2022年12月頃の資料。夜間の現行単価は24円。

これをみるとおかしな事に気づかされる。赤で囲った夜間の現行単価24円/kwhは※1があり燃料調整費を含む単価で具体的には基本単価の11.43円に燃料調整単価12.57円/kwhを含み24円となっている。つまり今後も上下するので仮にここで記載された29.93円も同様だと思っていた(現に表に現行単価とある)。そこで東北電力さんの指定電話(0120-393-043)に聞いてみると・・・今日来た書類では新単価29.93円は、燃料調整費を含まない単価であり固定単価で上下しないと、電話で説明を受けた。

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↑県央営業所のMさんから次の日の19日電話があり、固定単価ではないとのこと(夜間)。この29.93円は現在のシステムと同じ規定料金に燃料調整費用を加算したときの単価であるとのこと。昨日が杜撰な(嘘といって良いくらいである。なんども聞き返して確認したのに)説明であったことがわかった。よってここから下の文は見解が変わるが修正するのは面倒なのでそのままとする。

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とてもこれには違和感がある。並べてみるとわかりやすい↓。

昨年の資料では新単価も燃料調整費用があるように見えるが、今日届いた資料では新単価は上下しない固定単価とのこと。なんかだましのテクニックを駆使したような・・・。

つまりどう考えても夜間電力単価は260%の上昇である。

私はG3、等級7並の超高断熱住宅を13年前の2009年から進めてきたが、その時の理由は省エネとは言わず一義的に「将来の電気料金の値上げに備えるため」と言ってきた。それが現実になっただけなのだが・・・直面すると少しの間「ショック」で力が抜けてしまった。持論は「仮に省エネでなくとも冷暖房費が下がれば私はまずはよい」と思っている。

夜間電力だけをみると電気自動車の普及の影響と原発の停止の影響が最も大きいと思うが、明らかに太陽光発電パネルを設置しないと損をするような電気体系に代わってきているのか?夜間はもう使うなというサインだろう。すると夜も全く温度を下げない生活の24時間空調も贅沢の極みとなるのか。これはもう文化の退化としか言いようがない。

この改訂があっても「緑の家」の方針は変わらない。最も冷暖房費が安くなるように、そしてそれをなすための断熱気密費用が効果的になるよう仕様を決めるだけ。但し・・・全体費用を抑えるためとランニングコストを抑えるため住宅自体の大きさは小さく、また最も熱損失が大きい換気を抑制するために気積も小さく、機器運用を細かくできるようにする。薪等FFストーブの復権(3.11で縮小された)もありだろうか。

しかし・・・最近では日本のGDPがドイツに抜かれ世界第4位に、しかもこのままだとインドに抜かれるのも時間の問題と思われる。日本の庶民(昔の総中流階級)が貧乏になってきている。30年前に戻るような家内の温熱環境・・・これは多分政治に問題があるのだろう。

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