石油関連の値上がりがとまらない。当ブログでも昨年から灯油やガソリンは今後も高くなると予想していた。この背景はいたって簡単。石油がとっても貴重という時代に入ったのである。過去20世紀の終わりに石油枯渇説が流れ、あと40年でなくなるのではないかと言う学説があったが、その後新たな油田や掘削技術が進み、その40年後あたりが現在であるがまだ30年くらいは石油があると言われている。このあたりもいろいろな説がある。でも重要な事は、これだけ技術が進歩しているのに、石油に代わる同等コストの物質がないということ。という事は現在の世の中のほぼ全てに関わる「石油」と言うものが「あと10年でなくなるぞー」と言ったらそれこそパニックになる。だから仮に石油が底をつき始めていても明らかに言えない。がしかし石油を小出しにする事は可能。供給量を増やさないで長持ちさせる事ができるし、価格は上がり石油掘削会社にはデメリットはない。石油自体がまだ直ぐになくならなくても、現在の増えない供給量であれば、発展著しい世界の人口大国の中国とインドの需要量は急上昇中で今後減る傾向はないため価格が上がるだろう。するとこの大国の急成長にはある程度のブレーキがかかり、温暖化対策にもなる。だから今後も石油製品化価格は下がらないと言えるのだ。
そこで前からHPでお伝えしていたとおり、「緑の家」の断熱性能を更に上げたバージョンをご用意する。詳細は来年早々にUPするが、現在の予定では断熱性能Q値は0.99W/km2以下で気密性能C値が0.99cm2/m2以下(現在でも平均C値は0.7cm2/m2)。これであれば現在の緑の家と同じ快適な空間の暖房費(エネルギー)が約1/2となる。そして耐震性能を性能保証制度の等級3同等も選べるようにしたい。また基礎についても2通りのスペックをご案内したいと考えている。
さて灯油が100円/Lのため、現在事務所の暖房は、外気温が0度以下にならない限りエアコンとする。低断熱中気密の事務所では灯油の暖房は快適なのであるが、なんせエアコンより1.3倍程度もコストもかかり一次エネルギーとしても無駄に使う事になるので仕方ない。(事務所のエアコン4台のCOPの平均を外気温2度で3とした場合)