外観デザインで重視するのは、どの面がファサード(正面)になるかです。通常玄関アプローチ側ですが、今回は玄関ではなく西側になります。この面は、畑を挟んで遊歩道があり、この遊歩道側の往来が正面の道路より多いことと、このように全体が見れる距離があるのでとても目立ちます。実際見学会を行っていたときも、必ず遊歩道を通る皆さんの目線が来ました。ですので模型製作時点からこちらの外観を重要視しております。見学会にお越しいただいた皆様は、意外とこの外観は見ていなかったのではないでしょうか?
夜景のシルエットもきれいです。
外壁は軒の出(屋根の出)がないため屋根材のガルバニュームしか選択肢はありません。加えて防火関連の法律を厳守したとき、外壁に105mmも外張り断熱を施すと、このIGサイディングしか現時点では選択できません。よって一番シンプルな形状をを選びました。
今回の内部インテリアは、何と言ってもDIY施工の壁の「漆喰」でしょう。この漆喰は昔ながらの「コテ」で塗る漆喰で、一切化学のりや水引材を含まない数少ないメーカー物をチョイスされました。写真をクリックすると拡大写真が見れます。この部分のコテむらがこの場所に合ってました。決して大きすぎないコテむらは経年で埃も溜まりも最小限度でしょう。
この部屋の大きな壁にこの仕上がりは最高でした。とてもよい雰囲気です。そしてこの素朴さと無垢のヒノキの床の無塗装とそして超高断熱性能の暖かさが融合し、決して派手ではなく穏やかで豊かな空間を提供します。