ナイスです。日経ホームビルダー2月号

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

久々に日経ホームビルダー2012年2月号から・・・

ナイスです!

良い記事ですね。さすが建て主さんには見せたくない業界雑誌ですね(当事務所はどんどん紹介しますが)。

多分、工務店の人も気づかない構造のお話をわかりやすく記事にしてます。是非一般の建て主さんも買って読んで頂ければ「えッ こんな事も今まで気が付かないの?」と、いかに工務店・建設会社さんが構造に○×か、わかります。

写真画質はわざと悪くしてあります。よく見えると著作権に触れますので読めない程度です。

まずはこの構造で指摘しているのは一般の軸組構造(所謂プレカット構造)と呼ばれる在来軸組工法です。
そのなかの「耐力壁に使う筋かい」の部分で出隅に取り付く場合に限定しております。

最近よく見る柱付け筋かいプレートの写真が載っている。

こんな感じで一般の方にもどこが悪いか写真でよく分るようになってます。

要は建物の角に取り付く筋かいが大きいと、柱の下部ホゾ(土台に刺さっている部分)が折れるか、土台が割れて壊れるますよ!と言っております。

そのとおりですね。この出隅の柱が刺さっているところは、土台がほんのちょっとしか木が残っていないので、大きな力が加わると、ぱりっと簡単に剥離するように割れます。だから検証者は・・・「安易に柱付け型の筋かいプレートは止めて、昔ながらの土台と柱に取り付く筋かいプレートを使用するか、この部分の筋かいを小さいものにしてください」との事です。
今は合板等を使う事が多くなりましたが、今後自然素材を突き詰めると「合板=自然ではない素材」と言うことで再び筋かいを使う人も多いでしょう。当事務所でも筋かいはよく使います。しかし・・・

当事務所の標準のクレテック(テックワン)工法のようなホゾパイプが鋼製の小さな断面だったり、直接基礎についていたりする場合はOKの場合が殆どです。また集成材の方がこのぱりっと割れることが少ないです。

とにかく構造が大事と常日頃申し上げておりますが、特に最近は地産地消で杉を多く使用する傾向が見られます。この時に県産杉は柱としては良い材種ですが、梁や土台にはあまりふさわしくない樹種と言うこと理解していれば、2つくらい大きな断面をつかいますが、その理由も知らない工務店さんや建設会社さんが多すぎます。

とにかく構造が最優先、できればプランニングした設計者が構造計算をしてみるくらいの事をしなければ、いまの近代化された加工を理解する事は難しいでしょう(普通の設計者は構造計算しませんし、できません)

ここの図はとてもわかりやすい。偏芯ホゾ穴だけれども、残りは60mmくらいだからパリッと割れる事大かな。

どうですか?読みたくなるでしょう。是非購入して読んでください。一冊1600円です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする