超高断熱のススメ   家の脱衣所は何度ですか?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Dsc04924

今朝は-4度。今日は寺泊でも8時間で積雪30cmのどか雪。久しぶりに早く帰り除雪

大寒波が居座るような気配のする日本の大寒です。
新潟県では雪はまだ例年並みですが、寒さが半端ない感じです。

今、住宅の評論家としては日本一有名な「南雄三」氏による、大規模なアンケートが行われております。それは・・・

「あなたの家の脱衣所は何度ですか?」というものです。
何で脱衣所・・・
それは冬期に脱衣所(浴室含)でなくなる人がとても多いからです。一番多い家庭内事故死の原因のはずです。・・・そこで脱衣場は家でも健康安全のポイント・・・。その室温を測れば日本の家屋の欠点がわかるだろう・・・だと思います。

さて、入浴直前の温度を5日間だけ測るだけの簡単なものですが、それで日本人のそれぞれの個性と生活が現れるはずですね。

少し集まったデータをみると(知人、親戚)

ある家は
平均12度だった・・・これで住人は問題ないという

ある家は
平均23度だった・・・これで丁度いいという

ある家は
平均14度だった・・・寒いという

拙宅は
平均22度だった・・・寒くも暑くもない

調査して驚いたのは
比較的新しいマンションにお住まいの人の脱衣所
日中、暖房はOFFで家に帰ってから暖房ON・・・
帰った時の室温は16度!!
暖房していない脱衣所も16度!!
すごい・・・これこそ超高断熱の家・・・無暖房も可能かもしれない。
恐るべき集合住宅 マンション・・・

つまり集合住宅では周囲の外壁、屋根、床はほとんど隣の家で、その隣が部屋を暖めていれば厚さ1mもある断熱材のようなもの。噂に聞いていたがこれには参いりました。すごい性能です。

 さて、オーブルデザインでは4年前からQ値0.99の超高断熱住宅を勧めていますが、Q値が2の家と何が違うのでしょうか?ただ単に暖房費が半分になるからよいのでしょうか?

Heatandenv10

上の図はいつもご紹介するQ値と室内外温度差のグラフ。Q値1以下で日が射す関東では、オレンジの曲線で暖房がなくても内外温度差20度がつき(外が2度の時でも内部は暖房なしで22度)、に中は無暖房住宅が可能です。一方新潟県は日が射さないので青の曲線でQ値0.25でないと温度差20度はつきません。まあQ値0.25はほぼ実現不可能です。

しかしこのグラフでわかることは、日が射せば、Q値が1.0は無暖房可能!!つまりいざというときにでも暖かい空間で生活ができる余裕があります。また気候が変わり新潟でも日が射すことが増えるかも・・・。

そしてなによりも来年から始まるゼロエネ住宅補助金(160万)の時、Q値0.99くらいのないといくら太陽光発電をたくさん屋根に乗せても、実際日の射さない新潟県ではゼロエネ住宅とはなりません※。だからQ値を0.99にしたいのです。Q値が2.0、1.5くらいではだめなのです。無論「暖房エネルギー高騰時の備えとして」はいつも言っております。絶対、超高断熱がオススメです。

※・・・大手メーカーの政治力が強いのでゼロエネ算定が、太陽の日射を考えない計算方式になり、するとQ値1.6くらいの家でも新潟県は補助金を受けることができる事になる可能性が高い。だが実際に住むとわかるが新潟県のような冬に日が射さない地域ではゼロエネルギーにはならない。これこそインチキである。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする


コメント

  1. オーブル浅間です。 より:

    阿武隈高地様
    コメントありがとうございます。
    >遮熱材のコメント欄のアルミメーカのまわし者は小屋を建てるまえの阿武隈高地です。
    ・・・でしたよね。すっかりわすれておりすみません。
    本題の部分の訂正です。
    過去の計算した「緑の家」の建物で日射の影響の割合をもう一度見直しました。
    >グラフに日射熱が20W/m2となっていますがどのように理解すれば良いのでしょうか?
    窓から入った熱が平均化される値、実際はちがうようです。
    日射の影響は冬期の日射遮蔽係数の割合を見れば良いのですが、国のマニュアルである「住宅の省エネ基準の解説」では夏期しか無いので(あたりまえか?)その割合で傾向がわかると思います(建物諸条件は不明)
    Ⅳ地域でSSプラン「西裏館の家」では
    各方位の外壁からの影響を「1」とすると
    窓から入る日射による影響「8.8」
    屋根  〃           「0.75」
    となり窓がとても大きな影響を占めます。これは日射量とは関係ない係数ですので新潟限定ではありません。
    ただこの条件が夏期なので冬期になると屋根からの影響が減り、外壁は南が増えるのですが、南に窓があれば同じように窓からの影響も増えますので比率は大きく変わらないと思います。
    ですので多分このような家全体で20W/m2と平均化されたのでしょう。当初の当初のコメント(窓だけ)を訂正いたします。
    しかし窓からだけではありませんが、やはり窓が大部分を占めると考えられます。阿武隈高地小屋邸の窓に外から板など、日射を全て数日間遮蔽し、室内温度変化を比べるとわかるのでは無いでしょうか?(大変ですが)おもしろそうです。
                    

  2. 阿武隈高地 より:

     文献の紹介ありがとうございます。
     床材を条件に入れませんでしたが床は下地45mm杉板+15杉板フローリングです。
    床材の熱抵抗は温度差を考慮しても壁より小さいですから室内が壁から放熱して冷える前に伝わります。
    阿武隈高地小屋は基礎コンに夜間2℃上昇させ蓄熱させる方式にしてるため床材を厚くして若干熱伝導を遅らせています。
    ユニットバスの下は床材が無いので一番最初に温度が上がります。
     遮熱材ですが熱容量がないので効果が無いと推測してます、100%反射するか、冷却すれば効果はでます。
    少しでも反射できなければ熱により温度が上がります。熱容量がなければ短時間でなります。
    外気等の影響で冷却できれば効果はでますが強い風でも吹かないと効果的に冷却できません。
    遮熱材の温度は上がりますので遮熱材の後の断熱材表面温度はほとんど変わらず効果無しになります。
    断熱材が伝える熱量より反射できない遮熱材が受ける熱量の方が多いのでは。
     遮熱材のコメント欄のアルミメーカのまわし者は小屋を建てるまえの阿武隈高地です。
     脱衣所等ないです、洗面所前で22~23℃です、少し高めですが湯沸しのタンクが近いためです。
    ありがとございました。

  3. 匿名 より:

    aki様 
    こんにちは。
    >湿度100%の風呂場から出てくると、肌の気化熱を奪われ、スースーはします。
    そのとおりですね。
    まあ、多少スースーした方がノボセやすい人には良いかも・・・。
    >雪景色、きれいですね~。
    この雪が降っている時には「無音」になり、妖精が出てきそうなそんな青い世界になります。これも良いですよ。

  4. オーブル浅間です。 より:

    阿武隈高地様
     コメントありがとうございます。
    また、考えさせられる話で感謝です。
    >阿武隈高地小屋は天井断熱です、天井裏が通気層です。今回は計測してませんが天井面は日射熱の影響を大きく受けます。
    この件はこちらに参考となる論文がありますからご覧ください。
    http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/2010-db9a.html
    必要とあれば論文全文をメイルでお送りします。
    >輻射による熱移動が大きいと分かりましたのでガラリは設けませんでした。参考までに床下からの換気による熱移動は60Kcal/hです。
    多分阿武隈高地小屋邸は、そのとおりなのでしょう。ただ、必ず全て条件があります。例えば床の下地の素材は何で厚さはどのくらいなのか?仮に極端に言えば畳なら条件が変わると思います。このようにある家では事実でも他の家でも同じ事が起こると言うことは他の家も同じ条件の場合だけです。
    ですので先ほどの参考にして見てくださいと紹介した論文も、参考で、それを阿武隈高地様のように自邸(A小屋)仕様を把握し比較できる人にしかわかりません。
    >自称気密のプロと言う人に40℃に設定しないと暖まらないと言われました、通説はあてになりません。
    これはなかなか手厳しお言葉です。
    そのとおりで、経験した事だけを信じ、条件が変わると答えも変わると気が付かないプロもおります。その点、私はよくその間違いをします・・・笑

  5. aki より:

    プリウスと、おうちの明かりと雪景色、きれいですね~。
    山梨で、Q1住宅に住んでおります。冬の脱衣場は20~22℃です。
    湿度100%の風呂場から出てくると、肌の気化熱を奪われ、スースーはします。
    (古い実家とは比較にならないくらい暖かいですが)
    さらなる超高断熱の家の普及を、応援してます。

  6. 阿武隈高地 より:

    何時も丁寧な回答ありがとうございます。
     通気層は設けて有ります、通気層の内側壁温は穴を開けてないので計測できません。
    阿武隈高地小屋は天井断熱です、天井裏が通気層です。今回は計測してませんが天井面は日射熱の影響を大きく受けます。
    時間差は有りますが壁も同様に影響を受けると推測してます。
    家の放熱量は壁の室内外(通気層の内側の外壁)の表面温度での熱伝導で決まります、外の表面温度は日射熱、風、気温等に影響されます。
     昨日は平均温度-6.6℃、最高温度-0.5℃の真冬日でした、Q値約1.8でもオーバーヒートします。
    80W/m2(郡山の値)で窓からだけの入熱で計算しても合いそうにないです。
     阿武隈高地小屋は床下エアコンを採用してますが床にガラリを設けるか検討したことが有ります。
    床面積16坪、床下室内温度差3℃、床下高さ90Cm、ガラリ開口面積0.1m2の計算条件で計算結果は輻射による熱移動710Kcal/h、気流による熱移動140Kcal/hでした。
    輻射による熱移動が大きいと分かりましたのでガラリは設けませんでした。参考までに床下からの換気による熱移動は60Kcal/hです。
    (パスカルでなくて申し訳ありません)
    自称気密のプロと言う人に40℃に設定しないと暖まらないと言われました、通説はあてになりません。
    実際も計算結果とほぼ同じと推測してます、隙間は有りますがガラリがなくても温まります。

  7. オーブル浅間です。 より:

    阿武隈高地様
    いつもコメントありがとうございます。
    いつも専門家が考えないおもしろい視点で考えますね。
    凄いと思います。
    まずこのグラフの出展元は↓です。
    http://www.dowkakoh.co.jp/magazine/magazine6.html
    でもそこには20W/m2の根拠はありませんが・・・汗
    ただ坂本先生と同じ学会に所属して者から見ると、20W/m2の平均化とは・・・はやり各方位の窓から入る熱を床面積当たりに平均化したと考えるのが自然です。
    一戸建て住宅の建物外壁に当たる日射取得熱は、冬期の熱損失に対し+とは考えません。これは新潟では当たり前ですが、外壁の下地は通気工法を行っております。よって外壁が日によって少し熱くなっても通気層で熱伝導で伝わる事がないからです。温度差がわずかである(数十度)輻射熱(放射)による影響は、しっかり断熱された壁や屋根の熱伝導に比べ圧倒的に少ない影響です。この似たような説明は2012年建築技術1月号に本間義規先生著にあります。
    ただ、阿武隈高地様の家が通気工法していなければ影響を受けますが、木の外壁なら通気層がなくても勝手な自然通気有りなので影響は大きく無いと思います。
    マンションは各戸間仕切りには通常通気層がないこと、また断熱が少ない(ない)事で大きな影響を受けます。

  8. 阿武隈高地 より:

     訂正します。
    朝10時のデータです、気温-2.5℃、南壁12℃、東壁6℃、西壁5℃、北壁-2.5℃です。
     9時データは気温以外は放射温度計にて計測しましたが室内に置いたものを時間をおかず計測したため0点補償が怪しいです。

  9. 阿武隈高地 より:

     何時もいろいろ教えていただき感謝しております。
     元マンションに住んでいました、窓の単アルミサッシを変えればパッシブも夢ではなっかたです。
    天気の日の午前中は無暖房です、南東向のため午後は暖房で20~22℃に1日保っていました。
    マンションの良さは高気密高断熱と蓄熱量の多いことです。
     現在はオーバーヒート対策を色々やっています。
    グラフに日射熱が20W/m2となっていますがどのように理解すれば良いのでしょうか?
    窓から入った熱が平均化される値、実際はちがうようです。
    躯体全体が受け(家の約半分)躯体からの放熱が減ることによる値、正解のような気がします。
    今朝9時の気温-4℃時南面杉板壁表面温度10℃で約14℃の差が有りました。東壁8℃、西-9℃、北-7℃でした。
    実験値だと思いますがよろしくお願いします。