広島南区の家 スタディー模型完成

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広島県広島市南区に計画されている「緑の家」の模型が完成した。

「緑の家」の特徴的な窓回りである庇とコーナーサッシ

スペックはAグレードの耐震等級3+制振テープとなる総2階建てで質実剛健な「緑の家」となる予定。UA値は準防火地域となるためAグレードでは少し低い0.26以下を予定しているが、それでも等級7となる。

太陽光発電を載せるが、片流れのような形態ではなくご覧の通り無難な切妻屋根でその中央に穴があき左右に太陽光発電がのる。

駐車場は縦列駐車としている。これは前面道路が4m幅の一方通行路であるため道路上でバックしなくてもよい駐車方式として、歩行者との接触の危険性が低下する。熊本の家でも同様な計画だった。
建物道路側は少し閉鎖的な感じとなるが、実は内部から見ると中央の光庭であかるく開放的。
スマート反転画像だとさらに夜景の感じがわかる。
逆光で撮影すると夕方の建物から光が漏れ出る感じがわかる。

この周辺は3階建ても半数を占めるくらい住宅の密集地となるため、コーナーサッシをとってもプライバシーを保つためカーテンなどで光や視界を遮ることになる。そこでいつもの光庭の出番である。建物中央に壁で囲まれた外部空間をとることで、一階へ差す外部からの視線をカットし、一階ではいつでもカーテンなしの外光を楽しめるような計画となる。

内部の棚などの雰囲気も大事にして制作している。
外壁が分厚いので(350mm)模型製作は少し大変である。

40年ほど設計を行っているが、住宅規模であってもやはりスタディー模型で新たな発見や修正が起こる。いまでも模型には助けられている。

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