新潟市66番の家

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このスタディー模型では周囲の家を省略しているが、3方を隣家に取り囲まれた住宅密集地となるので、光庭をもうけるご要望で計画。

新潟駅近くに計画中のスタディー模型※が完成した。
※簡易模型であり完成形の模型ではなく計画を確認するための模型。この模型を見ながら変更する箇所や内容を把握する。

今回の全景はまず上空からみたアングルが計画趣旨を理解しやすい。

新潟市66番の家は、昨日アップした名古屋千種の家と同じ家の込み合った近商の住宅である。このため敷地境界から50㎝のところに外壁仕上がくるため、法律上の採光は大変厳しいが、全て近商に入る条件のためトップライトなしで採光を満足することができた。

側面からみると窓は一か所のみとなるとてもシンプル。なくなるかもしれないが非常脱出用の戸を光庭となる建物中央に設けている。

外壁の厚さが約350mmあるAグレードの家だから模型でも実際の厚さとなる7mm板で製作。家の中央に上下3連の新出窓を配置する光庭を計画。

内部中央にある光庭に面した外壁に「緑の家」の定番となる「新出窓」を採用しできる限りの自然光を隣家の視線を受けずに取り入れることができる。

光庭に「新出窓」を採用し自然光を家の中心部から室内に取り込んだ今朝白の家

今朝白の家でも採用しており、その気持ちよさは体感済み。ここまで明るくすることはできないが、暗くなりがちな家の中央に光が入ることは贅沢である。

模型で光庭の自然光を確認。

この地域は当然準防火地域であるため、この光庭に面した一階窓は一般の樹脂サッシを使えるので一石二鳥の価値がある。

シンボルツリー等広がりと雰囲気を生かすため当初は玄関袖壁なしでの頭脳内設計だった。

模型完成当初は上のような外観を考えていたが、玄関周りがこの土地周囲の家の込み具合からしっくりこない。そこで左右に視界を切り取る袖壁を足してみる。

わかりやすく少し白みの違う壁で追加した袖壁を表現している。コストは少しかかるがこのようにすれば、防火玄関戸を使う必要がないので、自由度広がる。

スタディー模型は実際の設計の前に、その設計のボリュームや雰囲気が間違っていないか確認することが主旨の模型であるが、今回はその主旨が生かされ当初の計画より変更したほうがご要望や雰囲気がより明確になると感じた。

当初袖壁のない状態の外観。これはこれで広がり感をもつ。

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