コンクリート打ち込みと荷物一時置き

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昨日はコンクリートの打ち込みがあった。現場は配筋検査で4度伺っている月見町の家。

当然コンクリート33-15-25となり、いわゆる住宅基礎にしては超高耐久性の呼び強度となる。これをもうすでに20年以上指定していることが「緑の家」での先見と無難であると自慢。20年前は21-18-25で十分等との考えが市場を占めていた中で、まさかの1.5倍増しの強度を指定していた。これは耐久性年数を延ばし同時に上棟までの時間短縮を合理的にする仕様。今でも当時の建て主さんに誇れる仕様である。

旧新潟市内での施工はありがたい。よほどの郊外でなければ大概このようなコインパーキングがあるので、気兼ねなく長時間工事監理が可能である。一方三条市をはじめとする人口10万人程度の町ではほとんどこのような駐車場はなく、敷地内に止めることができればよいのだが、昨日のようなコンクリート打ち込み時には、敷地内は工事車両で埋まり路駐となるのでこのように街中コインパーキングが大変ありがたい。

基礎は20年以上スラブと立ち上がりの一体打ち込みに拘っている。

打ち込み前の最終チェックで2か所の手直しが確認されそこを是正してコンクリートミキサーの到着を待つ。その間最終確認をかねて周囲を見回す。

基礎立ち上がりから直接ベンチを持ち出すために鉄筋を仕込む。

コンクリート型枠パネルに開けられた穴から出る鉄筋。これは玄関扉横の荷物置き場となる。「緑の家」は北欧製の木製断熱玄関戸であるためメーカーでのスマートキー仕様はない。このため両手がふさがっているときに鍵を出し入れするのが不便なので、できる限り↓ように一時荷物置き場(ベンチ)を計画する。

こちらは燕市に2006年に竣工した「緑の家」。もう20年ほど経つが、当時から荷物置き場がある。基礎から持ち出しているところがおしゃれな感じである。
低く深い軒高と格子で珍しく和のイメージで設計している燕市に2006年に竣工した「緑の家」。
こちらは最近の「緑の家」2023年竣工の原村の家の勝手口。こちらもコンクリート基礎から直接持ち出すベンチ。アイアンウッドの仕上げなど仕様は20年変わらない。
1210mmの立ち上がりの基礎巾はAグレードなので180mm。フック付きだとこれが最低巾。

さて天候は曇りとちょうどよい。建て主さんも参加して一緒にコンクリートを打ち込む。私はいつもように打ち込み前の最終チェックをして一台目のミキサーを見届けて事務所に戻った。

ダブル配筋の床スラブの厚さ220mm万一のジャッキアップでも補強材なしで可能。

木造住宅ではコンクリートの基礎について施工者があまり熱心ではないことが多い。しかし基礎は「何事も基礎から」という言葉でもわかるように最も礎となる部位である。今回はある原因で鉄筋だけのチェックを4回ほど現地に赴き確認しているが、基礎はこのような見えなくなってしまうところが重要なので「リフォームで耐震性確保するのは難しい」と申し上げている。

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