「 2025年10月 」一覧

超高気密 C値0.1㎝2/m2で完成③

傘の小叩きの質感が凄い、

巻新町の家では玄関廻りの金物に拘っているとご紹介した。上は玄関灯だが、シンプルに見えているが本物の真ちゅう製で、しかも傘は小槌打ちだしで手仕事感があり質感は最高によい。価格もこの小ささで結構するが、この価格なら納得する品質。

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換気をもう一度振り返り②―バイパス回路の必要性―

「緑の家」の集中換気システムの標準で使用しているAVH95。バイパス回路はない。

表題のとおり「全熱交換型」の24時間換気システムに「バイパス回路が必要か」の私見を書く。

私見は超高断熱高気密で24時間全館空調していればあえて取り入れる必要性はないと現時点では考えている。

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超高気密 C値0.1㎝2/m2で完成②

奥の壁に見える小さなエアコンのような機器がロスナイである。コストが安価に設置できる全熱交換型換気扇として重宝する。

今回完成気密測定でC値0.1㎝2/m2となったが、通常上の写真のように換気装置をロスナイにした時には、0.1になることは少ない。これはダクト式の換気扇が一セットの室内外を貫通する穴しかないのに対し、ロスナイでは5から7セットもあること、およびロスナイの場合はテーピングして測らず、機器のシャッターだけを閉じて測ることが多いためである(つまり排気口は全く塞がない状態)。今回の測定もその状態で0.1だったので、これは巻新道の家が大変気密が高く施工されているということ。

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換気をもう一度振り返り―第三種換気とは―

2025年建築学会大会梗概集から その2 換気の給気量
2025.07.31緑字加筆 その2は既往の研究もたくさん行われている換気システムの実給排気量等である。...

今年の7月にアップした投稿で少し補足をしておく。何度も申し上げるが決して第三種換気を否定しているのではなく、それぞれのメリットデメリットがあり、第三種換気のデメリットを正しく理解するためにお伝えする。

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2025年建築学会大会梗概集から番外編 気密測定のシンポジウム

今年の9月に九州で行われた大会の続きで環境工学委員会のシンポジウム「AIJES※ 気密性能に関する規準・同解説」が行われた。
※AIJESとは日本建築学会環境規準であり、建築学会環境工学委員会で決めている。日本国の法規準とは違うが、建築学会という唯一無二の業界団体なのでこの規準に準じて国の法体系がつくられることがあるいわば先進的な規準。

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