「 2025年10月 」一覧

基礎配筋検査 空き寸法

構造最優先が「平等」と考える理由2・・・の実証
つい最近「基礎に埋め込むスリーブ(ボイド管を含む)が適切に配慮されていない」とのコメントがあった。確かに排水管...

先日勝手に流れてくるWebニュースで上のブログと同じ記事をみた。ようやく住宅業界でも鉄筋(特にスラブ筋)の被り厚を気にするようになってきている。

続きを読む

時代逆行

COVID-19 (いわゆる新型コロナ)は多くの問題を引き起こしたが、それでも良かったこともある。それがWeb講義や閲覧である。新型コロナ警戒中の2021年~2023年までは、各講習会はWebで模様されたが、再び元に戻ってリアルのみの講習会が増えてきた。上の木造の許容応力度設計もリアルしか行わないようで、しかもすでにほぼ満席。

続きを読む



6月以降の確認申請はいつも通り

ある計画中の建物で、この4月に法律が変わり確認申請が3か月かかるとの話を聞いたが、確かに3月から4月は駆け込み申請で通常7日で確認申請が下りるところ、審査待ちで3週間後に審査開始で4週間かかっていたが、上の頃には法律で決められたとおり一か月で確認済証を頂ける。

続きを読む



「緑の家」便器標準機種を変更

新たな標準仕様となる便座一体型トイレ。

「緑の家」では各設備について建て主さんの自由で好きなものに原則任せている。しかしそれだと専門家として少し無責任なので、一応各設備について計画時積算時の標準仕様を決めているが、今回の話題はトイレの便器で14年来使用した標準仕様の変更のことである。

続きを読む

超高気密 C値0.1㎝2/m2で完成③

傘の小叩きの質感が凄い、

巻新町の家では玄関廻りの金物に拘っているとご紹介した。上は玄関灯だが、シンプルに見えているが本物の真ちゅう製で、しかも傘は小槌打ちだしで手仕事感があり質感は最高によい。価格もこの小ささで結構するが、この価格なら納得する品質。

続きを読む

換気をもう一度振り返り②―バイパス回路の必要性―

「緑の家」の集中換気システムの標準で使用しているAVH95。バイパス回路はない。

表題のとおり「全熱交換型」の24時間換気システムに「バイパス回路が必要か」の私見を書く。

私見は超高断熱高気密で24時間全館空調していればあえて取り入れる必要性はないと現時点では考えている。

続きを読む

超高気密 C値0.1㎝2/m2で完成②

奥の壁に見える小さなエアコンのような機器がロスナイである。コストが安価に設置できる全熱交換型換気扇として重宝する。

今回完成気密測定でC値0.1㎝2/m2となったが、通常上の写真のように換気装置をロスナイにした時には、0.1になることは少ない。これはダクト式の換気扇が一セットの室内外を貫通する穴しかないのに対し、ロスナイでは5から7セットもあること、およびロスナイの場合はテーピングして測らず、機器のシャッターだけを閉じて測ることが多いためである(つまり排気口は全く塞がない状態)。今回の測定もその状態で0.1だったので、これは巻新道の家が大変気密が高く施工されているということ。

続きを読む


換気をもう一度振り返り―第三種換気とは―

2025年建築学会大会梗概集から その2 換気の給気量
2025.07.31緑字加筆 その2は既往の研究もたくさん行われている換気システムの実給排気量等である。...

今年の7月にアップした投稿で少し補足をしておく。何度も申し上げるが決して第三種換気を否定しているのではなく、それぞれのメリットデメリットがあり、第三種換気のデメリットを正しく理解するためにお伝えする。

続きを読む

2025年建築学会大会梗概集から番外編 気密測定のシンポジウム

今年の9月に九州で行われた大会の続きで環境工学委員会のシンポジウム「AIJES※ 気密性能に関する規準・同解説」が行われた。
※AIJESとは日本建築学会環境規準であり、建築学会環境工学委員会で決めている。日本国の法規準とは違うが、建築学会という唯一無二の業界団体なのでこの規準に準じて国の法体系がつくられることがあるいわば先進的な規準。

続きを読む

あの「元祖・夏でも床下暖房の家」がもう10年点検

杉の独特の茶色になっている玄関周り。金属部分は銅を選んでいるので落ち着いた雰囲気になっている。あの照明器具も良い色合い。

「緑の家」らしい年月を感じる色、雰囲気の玄関ポーチ。好みはあれど、時代と共に経過する色・・・そんな味わいの玄関。

続きを読む