自然素材の家新潟から 2020年の約束② これからの樹脂サッシの枠

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2020年の約束①では、アルミサッシ10年後には樹脂サッシに置き換わることの理由を書きました。②ではその主流となる樹種サッシの枠を考えてみたいとおもいます。

現在の国内の樹脂サッシの枠は概ね上の写真のような断面です。中がスカスカで枠には「ツバ」がついてます。このツバがくせ者でサッシの単体取り替えを事実上不可能にしてます。ツバがなければ簡単に取り替えられるのに・・・。国内最大手のシャノンさんの話では今のところツバなしサッシに切り替える予定はないそうです。


また、ガラスが3重LOW-E相当になると、ガラスより樹脂枠の方が熱損失が大きくなります。そこで欧州の樹脂サッシ枠では

上の写真のように、枠を細分化し空気室を分けることで、断熱性をアップしているようです。国内のスカスカの樹脂サッシの枠とは全く違い、歴然の差があります。また当然ながらツバはなく、長期優良住宅では必ず起こるサッシ単体取り替え前提で考えられてます。
住宅寿命が60年以上である欧州の家では、サッシの単体交換は大事な事なのでしょうが、戦後の日本の住宅は平均住宅寿命が30年以下。アルミサッシの寿命と共に家を建て替えてきた習慣があるので、サッシ単体交換は全く念頭にないのでしょう。

アルミサッシのアルミの劣化は大丈夫ですが、30年経つとパッキンがボロボロになります。加えて、サッシ枠の縦と横の接合部のゴムが劣化し雨漏れしやすくなります。だから長期住宅において単体取り替えはアルミサッシでも樹脂サッシでもありえます。ところが、国で決めた長期優良住宅では、サッシの交換などは考えていなくても問題なく認定が取得できます。この点が??ですね。

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