基礎の工事監理一日2件

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朝8時前の打ち込み前の静寂の現場。

昨日は工事監理で一日は終了した。新潟県の長岡大島新町の家と埼玉県の川越市桜堤の家を朝7時から夕方5時まで一日で回ってきた。

もう言わずと知れたノロの場内処理。先回の現場では基礎内部のいれていたことを注意し、作業はストップさせて場外搬出させた。

ポンプ車のホース内の流しをよくするために最初に流すセメントノロを場内で処理したのちコンクリート打ち込みが始まる。やり直しは基礎を壊す事しかないいつでも緊張する工程が基礎打ち込みである。過去に2度程一度完成した基礎をすべて壊して、やり直ししたことがある。いずれも重大なミスで施工会社さんの判断でリセットをおこなった。いずれも良い工務店さんだったので自主的に壊す決定をしていた。このように工事監理者は「壊して直してください」という立場でなく、あくまでも図面と違う事の指摘であり、それが壊すことが一番合理的なら壊してリセットするのであろう。この時にも建て主さんが表舞台に出ることはなく、工事監理者と設計者と施工会社さんで決めるので、このような事があっても建て主さんと施工会社にはしこりが全くないのがよい・・・と思う。

打ち込み前に配合計画書が工事監理者に渡され確認をする。

何度もお伝えしているが「緑の家」の基礎は呼び強度で33N/mm2が標準となる。するとプラント工場から配合計画が送られてきて、それを承認してコンクリート発注される。上はその配合計画書であるが、建て主さんの手に渡らない資料とおもわれこれは設計又は工事監理者がチェックする。ここに粗骨材最大寸法が正式に記されこれに準じて配筋検査を行うのであるから、この配合書は工事監理者にとって大事な確認資料である。つまりこの配合計画書がないと配筋検査も正しくおこわれることはない。という事は・・・基礎における瑕疵担保保険の配筋チェックや役所の配筋チェックはホントにチェックしているのかと疑問になる。だからこそ住宅建設においても工事監理者を建て主が指定することを法で定められている。

8人での基礎打ち込み作業。朝8時30分スタートで全部終了したのは17時頃ということである。

長岡では打ち込みが始まり、全ての作業員が各持ち場で一斉に動き出す。この時点で外気温7度。

1回目のミキサーを受け入れ検査を行って打ち込みを確認し次の現場の埼玉県に関越道で向かう。

関越道を順調に移動し着いたのは12時で昼食をしてから12時30分頃現場着。すぐに工事監理を開始。ここでは外気温16度以上ありこの温度差で服装が同じだと体がちょっとおかしなりそう。

全棟高基礎。メリットが多いこの高基礎がなぜ一般的にならないかが不思議。

いつ見ても立派な基礎であり基礎内に入るには脚立で基礎を乗り越えて入る必要がありチェックも大変。しかし今回の現場はアンカーボルトと型枠のチェックがスムーズだった。その理由は・・・

「緑の家」の標準程度の基礎で足場があるのは初めて。施工会社さんが足場屋さんもやっているからだそう。

型枠の外に足場があるからである。ただ手摺がないためバランスを崩すとかえって危ない。現場でスタッフと2人で1.5時間ほどチェックして、アンカーボルトの位置の違いと被り厚が足りないところを指摘し是正は完了。最近は大きなミスがない現場が多く助かる。

足場にのってアンカーボルトと型枠と被り厚をチェックする私。事件は現場で起こるという映画があったとおり、建て主さんの代理となれば現場が何より第一。

こちらの工務店さんでは一発打ち込みが初めてだそうであるが、今までの工事監理から打ち込み立ち合いが無くても問題ないと判断して、今日の打ち込みにはたちあわなかった。

事務所駐車場の前の道。4m程度巾で60㎞/hくらいで走る車も多い。

さて話は変わるが、2026年9月から改正道路交通法施行令の施行により、生活道路における自動車の法定速度が60キロメートル毎時から30キロメートル毎時に引き下げられる。今まで速度標識のない道路の多くが法定速度の時速60㎞/hだった。当事務所駐車場の前の道路も表紙がないため60㎞/hだったがようやく30㎞/hになりホットしている。この道は通勤時間帯には抜け道として使われているようで、7時30から8時30分くらいまでの間、結構なスピードで車が走り抜けてゆく。私自身特に高速道路でスピード違反したことがないといわないが、生活道路では必ず30㎞/h前後走っていることを心掛けていることは事実。これはやはり子供や老人の飛び出しに対しいつも想定していたいからであるので、今回の法改正は大賛成である。あたりまえだと言われればその通りであるが、ようやくあたりまえが法効力をもつ。

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