広島南区の家 完成

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冬の夕暮れ時のお出迎え。奥まった玄関位置を有効に使って誘い込まれるような雰囲気に。深い彫のの窓が土蔵のようなとてもぶ厚い外壁を想像させる。

「緑の家」はご存じのとおり床高が一般の家の3倍近い高さにある。この為玄関への階段の段数は通常より5段程多いが、写真のとおり上がりたくなる雰囲気を創り出しお客様を招き入れるよう。各性能はトップクラスで大半が防火サッシなのにUa値0.22W/m2kで等級7(G3)、耐震等級3である。

この地域は準防火地域なので、本来はこのような木の外壁は作りにくいが、ちょっと工夫して木だけで囲まれた玄関ポーチとする。これは人に対して柔らかい印象を与えると同時に、ガルバニューム外壁の欠点となる、雨がかりのないところの腐食を抑えるデザインにもなるので外壁にもやさしい。ここを造って頂いた棟梁には、「木の外壁の固定が難しい」と嘆かれたが、流石・・・難なく仕上がりさらっと苦労の跡を見せる事がないのが素敵である。

階段の勾配はとても緩く、緩やかに上り下りが可能。また手摺も実用性の丸棒と、柵の代わりのアイアンウッドがとても相性がよい。

「緑の家」では10年以上前から定番の木の階段。決してデザインだけではなく、これはメンテナンスで防御する対シロアリとして考えられた自然な答えである。

隣家側の下がり壁を思い切って腰まで下げることで、包まれた感のある玄関ポーチとなった。また赤い玄関戸はカープの色。木製の防火玄関戸である。

玄関は家の奥まったところで窓もないため暗いイメージがあるが、光庭からにじみ出る光のグラデーションで逆に開けた感じになっている。

腰掛を設け靴の脱ぎ履きを補助し、手摺棒も2つのアクションを補助する。斜め壁内はダクトスペースとして有効に使う。

玄関ホールに上がり振り返ると奥にウォークインの収納がある。

玄関戸を開けて自然光で見ると赤い戸が広島市の建物らしい。

その2へ続く

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