
広島県に「緑の家」の2棟目が完成した。一棟目は今から24年以上前(2001年)の頃だから、このブログに記録はないが東広島市に建築されている。当時は工事監理ができなかったが、今回は工事監理を行うことができて大変よかった。工事監理はやはり設計の最終仕上げと思うので、建て主さん側の代理者として設計者の矜持が表れそして設計は正しかったか一つ一つ間近で自身が試されるのである。
広島LOVEとは・・・今回9回ほど広島で監理に伺い、コンパクトなギュッと詰まった都市のお手本のような町とその活気、言葉、文化に心惹かれたのである。食べ物も新潟県と同じ海産物が豊富で、且つお好み焼きはみんなでだべりながら囲んで食することが重要だと教えていただいた。とどのつまり人は人との関りが人生を豊かにするので、その代表行動が食することでそれを大事にした食文化がこの広島市の文化であることを、建物の工事監理を通して強く認識させられたのである。


広島市は路面電車が主要な公共機関となっている都市。その電鉄は様々な車体があり最も面白かったのは下の表示をつけた車体。

車体のデカールに注目 
「ウケる」
これは広告?いや企業名もないのでどういうメッセージなのだろうかと笑いながら考えていた。電車自体が広電の広告なのか・・・。その路面電車が広島JR駅の乗り入れという数十年ぶりの路線変更前後に立ち会うことができ、また8月6日の世界にとって特別な日にその地にいたこと、さらにクリスマスイブに八丁堀のお好み焼き屋さんでお好み焼きを食したこと・・・など貴重な体験が広島LOVEとなる。確かに広島市はあることで世界的に有名だが、広島市が誇れるのは多くの市民と訪れた人が広島市LOVEなのである。この地域愛は是非見習いたい。

基礎の監理時にちょっとした行き違いが2つほどあったが、そのおかげでそれ以降はスムーズに物事はすすみ、工事監理も最小コンパクトな8回でOKとなった。

さて完成写真だが外観は冬季の日射の問題で電線と建物の影が大きく映り込み、外壁が白なだけとても綺麗とは言えない。電線の影が建物に入らなくなる夏になったら今度建て主さんから送って頂けるようにお願いしたいと思う。



その3に続く

