新潟版  東日本大震災から学ぶ家造り② 先ずは耐震性

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 地震に対する性能=耐震性・・・

よく言われる性能です。緑の家では先ず一番先に考える性能です。

速報では東日本大震災でお亡くなりなった92%が溺死です。圧死などは4%と低く阪神大震災とは全く違く調査結果が発表されました。だから今「津波」ばかりがとても注目されてます。

津波には時間的に逃げる余裕がありますが、直下型大地震は突然急激な揺れで始まり、TVや携帯電話の緊急地震速報は先ず間に合いません。

建物内であればその建物が危険でも避難する前に被災します。被災すると次に発生する津波や火災から逃れる事が不可能になります。もしかして92%の溺死の中には、建物にはさまれたり、家具にはさまれたり閉じ込められたりして、溺死した人もいらっしゃるかもしれません。

だから建物の「耐震性」は、津波が来る地域、建物が混み合っている地域ほどとっても大事なのです。

そんな家の耐震性を何時も当ブログで言っているとおり行政はチェックしません(長期優良住宅、性能表示住宅、3階建てを除く)。

「緑の家」では例え車庫であっても当事務所は耐震性を大事にします。

こちらは現在工事中の「南四日町の家」の母屋棟と一緒に建ているアトリエ棟です。殆ど車庫と同じくらいの大きさの倉庫ですが、ここでも耐震性は手を抜きません。柱の足下の納まりです。耐雪1.3mで耐震等級2相当。

どぶつけ亜鉛メッキ処理された厚さ10mmほどの鉄骨柱脚(木造)がその耐震性を物語ります。アンカーボルトはM16が2本並び、これほど柱脚は木造平屋では余り見かけません。

緑色の所は新幹線の高架橋の耐震補強にも使われるアラミド(ケブラー)繊維による補強で、ラーメン構造になる架構です。ラーメン構造はコンクリート構造や鉄骨構造でよく見られる方式です。壁がなくともこのふとい柱と太い梁で建物を変形から守ります。

 アップで撮影するとどぎつい接合部ですが、地震が来てもこの中にいれば安心という感じが現れております。

どんな建物でも絶対耐震性には手を抜かない。それが当事務所のポリシーです。

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