原発の問題で安心の解説を行っているある情報サイトがありますが全く心に響きません。私が考える原発事故での最大問題は2つ
1.高い確率で安全といっていた原発がわずか50年弱で大災害を起こしたこと。
2.事故が起こったときの日本政府と一部国民の対応に愕然としたこと。
であるにも関わらず、
「感情的な判断で原発反対と言うことはおかしい」
と言う考えにはとても賛同はしかねるし、安心の理論付けは正気の沙汰とは思えません。
あの時、政府は
「気象庁に事故付近の風向きのデーターを発表するな」
と圧力をかけ、
「スピーディーのデータ開示を隠蔽し」
「付近住民にはひたすら情報を隠した」
更に大手マスコミは、
「自社の記者には福島県から退去指示をしていたにもかかわらず、放送では落ち着いて現在の場所に留まるような情報を発信する」
という行為を同じ民族である国民に行ったということが最大の問題であるということでした。
人間同士の無言の確信でもっとも基本的な事は、
「人は自殺行為は行わない」ところです。
そうでなければ、時速50km/hでわずか1mしかない離れていないところ(時速100km/hに相当)をすれ違う自動車運転はできません。ちょっとハンドルを右にきれば、簡単に正面衝突を起こす事ができるのに、その自動車社会を許容し誰もが平気で運転できるのは、人は自分の命を粗末にできない本能(自殺の拒否)に由来している事を知っているからです。だから原発より事故発生率が高い自動車社会を受け入れる事ができるのです。ところが原発はその安全性を審査する人、利益を得る人は、原発から遠く離れたところで生活しております。だから仮に事故が起こっても自分には生命の危機が直ぐにおよばないので、人間同士の無言の約束ができないのです。そこを感じている人が「日本で原発は問題がある」と唱えているのです。なぜなら、今回の福島の事故後、誰かが「命をかけるような責任を取りましたか?」。保安院、安全委員会、メーカーの誰一人として責任は取っておりません。
話がそれましたが、地球温暖化防止の話も似たような匂いがするから、素直に心に降りてきません。
さて・・・
あなたはエネルギー消費が今の1/100の頃の江戸時代に戻られますか?無理ですよね。どうして無理なことをしようと一生懸命考えるのですか?自動車や、今着ている工場で作られた服を止め自分で原料から生産できますか?私達が街や都市で生きていく上では、自動車や電車、トラックなどのお世話に必ずなります。それを動かすのはCo2を発生させる「石油」です。その石油を止める事ができますか?
その石油に感謝して使う気持ちを育む方が、より生産的な考えだと想うから、できもしない地球温暖化防止の御旗を掲げにそれを理由に生産性のない行為を行う・・・何かおかしいと思います。自分とその子孫(血のつながりがなくとも)が楽して生きる為にエネルギーを使うということは、許容されるべき本能です。
CO2を多量に排出する事で地球の気候が変わり人類が危機を迎えるから、その原因となるCo2を削減しようということが、現在の地球温暖化防止の理論です。私はそうは思いません。人類の存続を支配するのは、「愛」と言う感情です。本当に日本で温暖化防止を叫ぶ人がいるなら、その人は沖縄地方を除く日本に住むことは不可能です。昔から衣食住という言葉がありますが、この最初の文字は「衣類」です。つまり・・・食べる事より寒さを防ぐ衣類がなければ生きられない事を如実に示す言葉です。大概温暖化防止と唱えるほぼ全員が「暖かい暮らし」を今現在している人で、この寒い時期に「寒く暮らす人」が温暖化防止なんて間違っても叫びません。
冬に人は3日間食べなくとも死にませんが、1日でも素っ裸で過ごすことは不可能です。低体温症で死にますね。だから、日本(沖縄地方の除く)では衣類が一番最初なのです。つまりそれだけ人間にとって寒い環境が今、ここに有るということです。温暖化になればそれがすこしでも改善されると思うのは「変」ですか?素直に考えれば日本ではむしろ温暖化歓迎ではないでしょうか?
人や地上の生物の多くは温暖地から熱帯地に集中していおります。つまり今いる生物の殆どが地球の長期間続いた温暖な頃に発展、進化した者達です。またシベリアからも石油石炭が取れることから考えると、現在の地球の状況より過去の地球が暖かかった事を意味しており、生物たちは地球が冷え込んできたため、温暖地へ移動していったと考えられます。つまり生物の殆どが太古のような暖かい地球が大好きなのです。
気候の変動は太陽が全てといっても良いほど支配的です。ですので、この太陽の活動に左右され温暖期と寒冷期を繰り返してきましたが、その環境に対応してきたのが今ここにいる生命達です。この生命達は確かに自分たちでも地球の環境を変えてきた事もあります。しかし元をたどればその源も全て太陽のエネルギーです。
そこをしっかりと感じて生活すれば温暖化になっても怖くはありません。むしろ日本の大部分では暖房エネルギー消費が減るということで歓迎されるべきです。
一番寒い時だから「温暖化防止」について冷静に考えてみませんか?