埼玉県川越市で「緑の家」施工スタート

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彼岸も過ぎ肌寒い朝があるなかでこの日は暑かった。

埼玉県川越市で地鎮祭が執り行われた。地鎮祭の奥に何やら黄色い不思議なものが見えている・・・。

F.M.Rメッサーシュミット社の3輪自動車。70年前に150台程日本に着たらしいが、現在の台数はどのくらいなのだろう。

これは建て主さんの愛車で普段から乗っている車。名前はF.M.R Messerschmitt KR200 だと思うが、独製で2人乗りの車となる。70年ほど前の車で、その価値は博物館入りの車なのに普段使いできるところが凄い。しかもこんな未舗装でも乗り入れる。無論高速道路もOKでパーキングでは人だかりができるそう。これをご夫婦2人で乗って出かけるという・・・なんとお洒落でかっこいい。

ハンドルも普通ではなく戦闘機のようなヒップ。そもそもこのF.M.R 社は戦時中は戦闘機をつくっていたとの事。まぁ現スバル(中嶋飛行機)もそうだが。

まず色が可愛い。この黄色は今の自動車に似合わないそんなクラシカルな色。そしてモールにみとれ各パーツのこの可愛さは特筆。私が小さい頃の自動車は、こんな感じで各板金の取り合いには必ずモールが取り付いていた。

ミラーは泣かせる美しい形状で、この下に意匠的なモールが取り付く。
リベット一つとってもすごくいい。このリベットでしっかりと固定された屋根の吊元は革製なのかフレキシブルな開閉の屋根。
ドアの取っ手に見えるのは屋根を開けるための取っ手だった。

ドアがない車。乗る時には屋根(キャノピーと呼ぶらしい)を開けてのるのである。そして機構的に驚くのは、バックギアがないこと。通常は車重が250㎏もなく軽いので手で押してバックしているが、いざとなれば、エンジン動力を逆に取り出してミッション全体がバック推進機構となる。つまりエンジンを一度切り逆回転でエンジンを始動するためバックが1速だけでなく4速あるというギミック的な運転となる。エンジンを逆始動?て可能なのかと問われれば、このエンジンは強制空冷2ストロークなので問題はない。発電機(オルタネータ)も大丈夫なのだろう。

そんな尖った車に乗っているのであるが、新築する自宅は手堅い「緑の家」を選んで頂いたことに驚くし、その家の外観もシンプルなもの。

端正な切妻の家。KRT200が格納されるガレージは別棟になる。

さて地鎮祭は滞りなくおわり、地盤改良も直ぐ行い基礎着工を待つばかり。

初秋らしくパイナップルと柿が添えられている。気温が30度以上でも秋と思わせるお供え物であった。

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