今週末は広島で完成チェックと簡易な見学会

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高基礎でコーナーサッシと庇があるこの独特の開口部外観が「緑の家」らしい。

今週末に完成チェックに訪れる広島県広島市に建築中の「緑の家」の光庭の効果をチェックするために永本建設さんから写真を送って頂いた。
当日は簡易的な見学会も行うがもしご希望があればご連絡をしてほしい。光庭と高基礎の床下収納の実物がみられるのでお近くの人なら参考になると思う。
日時は12月7日で10時30分から15時くらいの間なら完成チェックを行っているのでご案内が可能。連絡先は↓
メール→arbre-d2@nifty.com(日本語部分を消してください)又はお電話で
尚性能は長期優良を取得。Ua値は防火ガラスでも0.22w/m2kで耐震等級3。

住宅で囲まれた密集地住宅であるため光の入れ方に工夫を凝らしている。

白い外壁で囲まれる中央に光庭に日光を入れ視線を防ぐ開口部がある(青い養生シートがあるところ)

上の写真は12月2日13時ごろの写真。日射の線が一階の窓上にあり、この住宅がひしめき合う場所で効果的に冬至に近い低い日射を拾っていることがわかる。またこの写真を見る限りあまり窓が無い建物のように見えるが・・・

まるで室内から続いているような光庭(照明OFF)。ここで数十年間育てたプランターの木々たちを眺め楽しむ。ここには椅子とテーブルを置いて第二のリビングルームになることは確実。

家の中では光庭が大変効果的に働いており、照明器具をつけなくともこの住宅の混みあった市街地でとても明るい室内が出来上がる。光庭がまるで部屋の一室のような雰囲気をもつ。

光庭には専用の流しがあり、水槽の水替え補助や簡単な洗い物ができる。

実はもっと室内を明るくできるのだが、あえてこの写真時にはコーナーサッシの大開口部のロールスクリーンを全閉したままの写真である。

光庭は屋外だけれども近隣から一切見えないつくりなので24時間カーテンはいらない。

「緑の家」では過去何回か光庭をつくってきたが、今回は今までのさらに発展形である外壁に光庭への南側日射を入れるため不トーメイポリカで開口部をつくって、光を天からだけでなく壁側からもいれている。これがこの日射が弱い冬期に大変効果的である。

青い保護シートがあるところが開口部。

もし私がこのような市街地に住むなら必ずこの光庭は採用する。そのくらいこの光庭は街中央の住宅には魅力的な仕様。

7日は完成チェックと換気量チェックを行うために伺うが、15年くらい使った手持ちの換気量測定装置の調子が悪いので新たに製作する。

まずは低風量型換気装置で風量計の特性を把握(簡易校正)する。この換気扇はあるところまでの機外圧損までは常に定風量で出し続けられる特殊な換気扇。通常の換気扇は圧損に応じて風量が落ちるため、正しい風量を得ることが難しいが、この換気装置は一定の風量を出し続けることが可能。

P-Q曲線を見ると強運転で90Paまでは風量が100m3/hと一定。弱で50Paまで60m3/hで一定とわかる。つまり風速計をあてて圧損が増えても各風量は正しい。

この特性を使ってその時の風速で風量を推測する。先にお断りするが風量測定は大変難しく、特にダクトでつながっている換気量を正確に測るのは至難である。どこかに風量計をとりつければその場所だけ圧損があがり、他の出口の風量が増えることになる。よって風量計の圧損と測定のために取り外したグリルの圧損があまり変わりないことを当初確認するのがよい。また測定する換気扇本体も圧損に対して余力があり静圧が高くでる機種が前提となる。その際換気扇本体も定風量タイプであればベストであるが、住宅用換気装置で定風量タイプはデシカしか知らない。

赤印が専用のスイッチだが、とても簡単なのでここを自分でつくる。

最初にスイッチ回路を自作する。簡易校正用換気扇は専用の強弱切り替えスイッチがいるが、これを簡単に自作。電気工事士の免許があるので自分で行えるのがうれしい。

手で入れ替える事ができるようにコネクターを使う。

これで自作スイッチが完了し機器に取り付けて測定開始。

風量が揺らぐため風圧ダンパーを外す。
1分くらい様子を見て回転数が安定し風速が安定するのを待つ。

風量が一定になるのでその時の風速を3点でグラフに載せて数式をつくり25、30、40、50、60、75m3/hの風速を推定する。

最後に風速計の直径と風速から求められる風量がこの数式と著しく違っていないかを確認して終了。また圧損が殆ど発生しない微風速計で同じ風速を測ることで、求めた風速と風量の関係同じくなるかも行うが、風速はダクト中央と周辺では大きく乖離するのであくまでも予備的に使う。これで一応24時間のダクト換気専用の簡易の風量計ができる。

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