「 2007年08月 」一覧

間違いです。ゆかりの家

今日は福岡で建築の学会が行われているが、その学会で論文発表するために飛行機に乗った。普段目にすることのない経済新聞を機内で読んでいたところ、半紙広告で「緑の家」と書かれていて手が止まった。なんと積水ハウスの木造住宅で新商品「緑の家」(ゆかりの家と読む)があった。なんと言う間違い。「実は「緑」ではなく「縁」だった。(お騒がせしてすみません。)ということで次の日に削除しました。


中越沖地震について

昨日柏崎市で震災を受けた当事務所の建物の詳細な診断チェックを行った。その現場に向かう途中で、「危険」、「要注意」、「調査済」と3種類の応急危険度判定調査結果の張り紙が、各家やビルに張ってある。「危険」と張り出されたり、家が崩壊している建物のほとんどが古い建物。崩壊していない建物は人命を可能性が低いけれど、崩壊した建物は命を奪う凶器になる可能性が高い。阪神淡路大震災が起こった数年後に、耐震補修費用としてある金額が補助される自治体が多くなったけれど、まだまだ小額で、とても耐震改修する気になれない。今回の地震で、「危険」、「要注意」、を張り出された家や建物は軒並み古く、高齢者だけ住居しているの建物も多い。もう少し国が法律を改定して、ある程度強制権のある内容とセットで補助金を捻出しても良いのではないだろうか?柏崎市の建物被害総額が1711億円。半壊以上の棟数が4117棟。仮に耐震補強の補助金を一件あたり100万とすると41億円にしかなからい。100万補助があれば、耐震補強する気にもなろう。耐震補強が必要と認めれたのにもかかわらず、耐震補強をせずに全壊した住居には国の税金は使えないという事を主張していた学者もいるくらいだ。

さて調査結果は家本体はほとんど問題なく、外構の石貼りの床の階段、アプローチにヒビが入り、こちらが補修費用がかさむような感じある。家本体の若干の被害として家中央の基礎立ち上がりにクラックが2箇所見つかった。他は仕上げ材の若干の損傷。建物の傾きは保証内であり問題なかった。クラックが見つかったのは、家の外周部ではなく中央部の基礎である。たぶん「緑の家」の高基礎仕様だから見つかったのだろう。普通の低い基礎では、歩腹前進しか行けず、一軒一軒そのような調査が行われているかどうか疑問である。そして肝心の地震保険は、外構の損害は該当しないということがはっきりとわかった。2度の地震を経験しているものにとって、よほど地盤が悪い地域を除けば建物損害は微小で、外構やアプローチ付近に細かい被害が集中する事(お金がかかる)がわかる。是非地震保険も外構等、建物の付属物にまで及ぶように改正してほしい。(←保険とは相当過酷な状況で効果があるものである事を再認識)


土台の樹種について考える。

  「緑の家」では土台の樹種に「米ヒバ」を使っています。土台と基礎と混同して表現される人がいますが、柱の下にある横になっている木が土台という部材です。

土台に米ヒバを使う建設会社は、最近増えてます。チラシやカタログなどではその理由を、「米ヒバは防腐・防蟻効果が高い樹種であるた め」とあります、まったくそのとおりです。が、防腐・防蟻効果が高い材料は世の中に沢山あり、その中でもコストが高いのが「米ヒバ」です。コストの安いもので、防腐・防蟻薬剤を塗布、染み込ませたPGスケヤー土台があります。防腐・防蟻効果に差はありません。ではなぜ「緑の家」ではあえて米ヒバを使うのでしょうか?右の写真を見てください。土台を基礎に伏せる前に、アンカーボルトの穴を現場で必ずあけます。なぜ工場で開けないかと言うと、アンカーボルトの精度は±10mmはあたりまえだからです。鉄鋼造ではもっと誤差が少ないですが、木造の場合、土台が加工しやすい木であることと、アンカーボルトの数が50以上になる事も当たり前で、そのためシビアな精度でアンカーボルトを設置するよりも、前述の誤差でアンカーボルトを施設し、土台の穴をそれに合わせて開けた方が  効率が高 いからです。

このように現場加工があるため米ヒバを選んでます。つまり現場で穴をあけてところは、その木自体が防腐・防蟻効果が高い物であれば、防腐・防蟻剤を塗布する必要がないからです。ところが防腐・防蟻剤を染み込ませた上写真の土台は、外部からおおむね10mm以上のところは薬剤が染み込んでいないため、改めて現場であけた穴に防腐・防蟻剤を塗布しなければなりません。(白蟻とは薬剤のないところから侵入する事が多いと聞きますし、事実公庫の仕様には記載があります)。

私どもは正しい設計、施工の工事監理をおこないたいため、アンカーボルトの穴がいくらあろうと、薬剤塗布チェックしなくて良い「米ヒバ」を選びました。住宅業界では最近、第三者監理というもの行われておりますが、土台が米ヒバでなければ、一日中付きっ切りで現場にいなければなりません。果たして付っきりで見ているのでしょうか?見ていませんよね。この監理コストを樹種に当てればよいと判断し、材料が多少高くても米ヒバを選びました。米ヒバを土台に選んでいるメーカーも、同じ理由があると思いますが、その事には触れません。なぜかは、米ヒバを使っている自社現場だけではないので主張できないのか、そもそもこの事をわかっていないかです。


無添加=安全か?

最近「無添加です。だから安全です」と大々的に広告しているものの多いこと多いこと。そもそも無添加という言葉は広辞林(20年前)には記載されていないが、添加とは次のように記載されている「添加=働きをよくするために添え加える事。また添え加えること」つまり添加物とは本来よい働きするものである。しかし現代はなぜか添加物というと悪いイメージとなる。その色眼鏡的な感覚が問題である。

添加物というと真っ先に思い浮かぶのは、「食品添加物」である。この食品添加物の定義は「加工食品をつくるときに使われる水以外の原料のうち素材となる食品の他に使われるものを食品添加物と考える事ができる」(日本食品添加物協会より引用)。ところが添加されていてもその添加物が通常食品として食べられるものは、添加物と呼ばない。例えばかまぼこの中に塩やお醤油が微量はいっていても、これらは通常食品であるため添加物ではないそうだ。ここでキーポイントは「加工食品」ということと、「素材となる食品の他に使われるもの」ということである。加工=人間の手を加えたものとすると、加工食品の逆は自然食品となる。つまり自然のまま使えば添加物という定義はあてはまらない。建築では添加とか無添加かの定義は無いが、あえて強引にあてはめると、無垢のヒノキの床板は、加工されていないと考えられるので本来添加、無添加などという言葉は当てはまらない自然材料だ。緑の家ではこの床を使うが、ヒノキの床板が汚れや水シミが気になるからオイル塗るという事は、加工品となり、オイルがヒノキ床材に対して添加物となる。でも使う場所によっては必要な加工である。更にオイルの中に、オイル以外の成分物を添加すればそれもまた添加物となる。しかしオイルのなかには食品である亜麻仁油ように酸化発熱しやすい物があり、それを抑える物質を入れなくれば直ぐに消費期限となったり最悪発火したりする可能性もある。添加物があるおかげで安全性や使いやすくしているのである。従って単純に添加物=危険、無添加=安全とはいえないと感じる。

自然素材のままだから優れていることは無い例として昔の土壁である。土壁は、本来、田んぼ土が素材である。しかし土ばかりであるとヒビが入りやすいのでわらすさを添加している立派な添加物入り加工素材である。無添加物ではない。この添加物のおかげでよい土壁ができる。

ここから下加筆2008.08

添加物に対して正しい知識をもつ事が重要のように、家も正しい知識(法律厳守が最低基本)を守るビルダーが良く、イメージや言葉に踊らされないように。


海の幸

  まだまだ暑いですね。今年は梅雨明けが遅れた。で、前の海の水温も上がらずラッキーにもくらげがお盆というのにまだでない。そこでお盆中は海に娘と潜り魚を捕った。25cm~30cmのネズミコチが2匹と25cmが4匹、キュウセンが3匹、アイナメ1匹、タナゴ?1匹、不明種1匹でした。やはりとりたてをから揚げにするとうまい!!。この日以外では、黒鯛1匹、キュウセン多数、カレイ1匹だった。いつもの釣りより成果があり前の海でも結構取れるものだと感心した。写真のかぼちゃは近所からの頂きもの、漬物は菜園。ご馳走様でした。


無塗装の木がとりもつつながり。

一日に2度もブログを投稿するのは珍しいですが、題名のとおり無塗装の木で思わぬつながりで私の思いが成就しました。無塗装の木の肌に感動していただいたのは、三条にある幼稚園の先生です。この幼稚園にはとてもとても善くしていただき、私自身何か恩返しを出来ないかと考えていたところ縁あって幼稚園で使う無塗装のテーブル製作のお手伝いをする事が出来ました。

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改正建築基準法の施行③

タイトル その③になります。

ある業界紙では、改正建築基準法が施行された事について、工務店、建設会社、ハウスメーカーにアンケートをとったところ、着工の遅れが出ている事例が半数近くあるに回答を得たと記載されている。これは法律自体が確認申請の返答すべき時間が延びたことで納得できる。しかし驚いたのは、住まい手にアンケートした質問事項に「確認申請後、間取りの変更に制約を受ける事を知ってますか?」との項目があること。当事務所では、住宅の基本設計に1~2ヶ月、実施設計に2ヶ月~3ヶ月かけるので、実質4ヶ月は間取り(プラン)を決定する時間がある。そのため今まで一度も確認申請後や申請中に間取り変える事はなかった。また確認申請を出すくらいなので間取りの変更という根本的なものの変更は無いものと思っていた。(自然災害、ご不幸やその他例外はあると思うが・・・)多分一般の建設会社やハウスメーカー等は、間取りの打ち合わせに時間をかけず、また模型や室内の展開図も無いので、建築が始まって現場を見てから「こんなはずではない」とか、「イメージどおりではない」という事で変更があるのだと思う。しかしそれは工事費が割高になったり、「もう出来ません」という返事が来るのだろう。できるだけ着手前に細かいところまで説明を受け、納得し、確認申請を出す事が結果的に思い描いた建物に近づく近道ではないだろうか?

冷静に考えると全ては建てぬしさんの資質で、オーブルデザインが良い設計をしている事ではないことに気づく。ありがとうございます。私どもを選んでくださった建てぬしさん。

話題は違うが写真は寺泊花火大会会場の砂浜の様子である。広大な砂浜にろうそくの行灯が並べてあり、ゆったりした花火大会である。皆「寝そべって」花火を見ている。この感覚は、市街地の花火と全く別物。


この夏は人が少ないか・・・

写真は拙宅の前の海岸の様子。日曜日にもかかわらず人出は例年の1/3以下くらいでしょうか?やはり柏崎沖地震でレジャー自粛しているのか、風評被害のひとつかわかりませんが、少ない事は事実。寺泊は観光で成り立つ町のなのでちょっと心配。のりきろう柏崎。明るく人をもてなそう寺泊。

きょうは寺泊花火大会。この花火大会は他のゴージャスな花火大会とは全く違い、質素!しかし広い砂浜でゆったりと見れる、そして職人が作る1個1個の花火をしっかり見れる(1個1個打ち上げるのだ)のが違うところ。少し暖かい海風を最初は感じつつ、帰り頃にはほてった体を冷ます陸風も共にたのしんでほしい。駐車場は大きいので遅く着ても止められない事はほとんど無い。ゆったりとした花火大会をお探しの方には最高の雰囲気です。


またも大手住宅メーカーで強度不足の住宅

7月30日の日経BPニュースによると、大阪府の大手(大阪証券取引所第2部上場)のファースト住建の建てた(分譲)住宅の内32棟で強度不足が判明した。この会社は、構造計算を他社下請けにさせ、確認申請をだしていたらしい。強度の最低基準を決めた建築基準法数値の半分の家もあったとの事。今後は自社で構造計算をしチェックするとことに決めたとかかれている。やはりという感がぬぐえない。住宅の構造くらいその家の間取り(プラン)決定したした販売会社(設計者)が責任を見る事が出来なければ、この問題の解決は遠い。どうして住宅業界(新潟県内も含む)は、家の重要要素の安全性の確認を外注や下請けに依頼するのであろうか?

同じ日経BP7月22日のニュースでも、アーネストワンという住宅会社が、23棟の強度不足を発表し、その発表では外注の建築士が5人が間違っていたと、という発表を行い、自社販売住宅の構造責任を放棄するような発言が当たり前のように報道される。仮に自動車に置き換えると、「販売した車は欠陥があったが、これは下請けの工場の設計者にミスがあった」という事になる。そんな発表を自動車メーカーが行うだろうか?

家の販売会社が住宅丸ごとの責任を負う事が基本で、下請けが悪いとか、外注が悪いと言わんばかりの発言はどうかと思う。(現在は法律改正で販売会社にも責任を明確に追わせるようになったにもかかわらず・・・)    よい解釈に変えれば、それだけ建築士の仕事は自立しており、自己責任が大きく社会に与える影響が大きい業種という事になる。なるほど!!