「 2008年08月 」一覧

自立循環型住宅の講習にて その2

その1の続きのその2。その1では自立循環型住宅の講習で有意義だった内容をお伝えしたが、その2では少々?と思ったことを述べたいと思う。

それは通風。通風とは換気と区別し、涼を得るために積極的に外風を取り入れること。この自立循環型住宅のテキストでは、通風は結構エネルギー削減に寄与している。でもこれは疑わしい。昔みたいに、家の周りが舗装されていなくて、網戸もなく、ましてやエアコンの室外機がほとんど設置されていない頃であれば通風は効果がある。私も幼少の頃は建て混んだ市街地で育ち、その頃の1階は、北西の窓から涼風が入ってきた記憶はある。一方学生時代関東に住んでいた頃は、1階の窓を開けても涼風はなく、熱風が吹き込むだけ。またうるさいし治安は悪い。今の新潟県でも市街地はこの関東と同じような状況になりつつある。だから通風はなかなか難しい。だからといって通風を否定しているのではなく、ただ一般的な住宅地では使いにくいと思われる。

この写真はマニュアルの抜粋写真である。図のとおり夜間、就寝時にあける窓で上下に分かれている構造であれば、昼間はとても圧迫感のある窓ではないだろうか?ちょっと現実的ではない感じ。講習会の説明では、室内のランマの大きさで通風が決まると説明していたから、南北側(風方向)の窓は欄間付であればよいのだろう。私の恩師である環境の先生は、いつも「エアコンで涼を取るのは普通の人。裕福な人は、庭が広いし隣も見えない敷地なので、涼しい風で通風は充分取れる。これが一番贅沢。」と言っていた。そのとおりアスファルトや隣の家のトイレの窓が見えるところで、通風というわけにはなかなか出来ない。ちなみに夜間、通風で涼が取れる換気回数は10回/時以上ということらしい。

まあしかし、通風は少し考えるとうまくいく。先ずはその地域の風の方向。そして開放的な内部プランとし2面開放すれば、大体入ってくる。昨日メンテナンスに伺ったM邸は、非常に通風が良好であるとおっしゃっていた。2階リビングで窓が大きい「緑の家」だから可能なこと。

M邸のLDK。開放的なプランと窓が4面にあるため、その時の風向き状況に応じて各方向の窓の開閉ができる。


自立循環型住宅の講習にて その1

昨日、自立循環型住宅の講習へ行ってきた。自立循環型住宅とは、国土交通省がCO2の少ない省エネルギー住宅の推進(50%削減)をめざし、策定したガイドライン。法的に拘束力も強制力もなく、「こうすれば、エネルギーの少なくなる住宅になるよ」というマニュアル兼評価ツール。講師は無論南雄三氏。(持論が所々にちりばめられ、力が入るところが面白い)

そのテキスト中で、参考になる資料があったので取り上げる。まずその①は、数年前に「ふく射熱を遮れば、断熱材はいらない」とか、「ふく射熱を遮れば断熱材より効果がある」と言った間違いの認識で薦める会社や組織があったけれど、その中でも触れられていた遮熱塗料の実態について、「国」の造ったこの自立循環型住宅のマニュアルに図が載っていたので、ご覧頂きたい。遮熱塗料と言って販売される塗料の熱反射は、普通の白塗料とほとんど変わりないことがわかる。遮熱塗料を塗らなくても「白」を塗れば遮熱効果は充分と言う事。但し黒色は著しく遮熱塗料が熱を反射する。もしやむ得ない事情で「黒系」の色を選ばなければならない時に初めて遮熱塗料を検討すればよい。まあしかし、黒は暑くなる事は小学校でも習う。だから暑くなってもよいところにしか「黒」を使うことがないのでよほどがない限り大丈夫。

ちなみに、「緑の家」では黒の外壁をお選びになる人が多い。これらの家は暑くなるのではとご心配される方が多いが、実はほとんど問題ない。通気層も断熱材もしっかりしているので、内部まで暑さが伝わらない。(外壁を手で触ると大変に暑いが・・・。)

最近は、ガルバニュームの黒色系だけに遮熱塗料を使った物が販売された。なかなかメーカーも進化していますね。

左の写真は、日鉄住金鋼板のガルバニュームサンプル。


久しぶりにコラム更新

半年振りにコラム(住宅最新ニュース)を更新した。話題は、先回の住宅完成見学会にお越し頂いた方からのご質問で、「集成材は問題あるのでは・・・?無垢材の構造がいいよ!」というご質問と意見を頂いたので、それに返答する形となっている。

何度かお伝えしているが、法律的根拠もないのに、建て主に「危険ですよ。あぶないですよ。」ということは、度が過ぎると「脅迫商法」となる。以前、このブログ内でも「無添加=安全か?」とか「何もかもが昔のままが良いのではない!」とかで、根拠の薄い、脅迫商法まがいの事を、中堅ハウスビルダーがチラシに載せたり、大きな声で営業したりする事が問題とコメントしてきた。最近は大手ハウスメーカーの営業手法として「大手ですので倒産しない=安心な家。一方小さい会社は倒産するかもしれない=不安な家」と営業するようだが、「倒産しない=良い家ができる」とは限らない。注文による家造りは人の人生と同じく、「出会い=縁」であり、人と人である。会社や組織ではない。  ・・・と思うが、如何か?

重要追伸  ブログの更新が楽で、掲示板の更新を3ヶ月しなかったら、サーバーのNFTYの規定により完全削除されてしまった。掲示板には過去9年の大切な足跡的内容(ジャンク投稿以外削除記事がないことが自慢)があるので、HP上で過去ログとして復活させたい。楽しみしていた方(もういらっしゃらないか・・・)にはご迷惑をおかけします。


夏の終わり・・・。

拙宅(寺泊)では、浮き輪の空気抜き作業で夏も終わりだと悟る。7月の初めから膨らませた浮き輪は、夏中家の前にたてかけてある。今年も例年どおりお盆が終わった時に空気を抜き、海水浴の終わりとともに夏の終わりとなる。この作業が少しさみしい。

海の水は今ごろが一番温かくなるが、くらげも沢山になるのでもう泳げない。(今年は8月の初めからあんどんくらげが多かった。しかも例年ではほとんど見ない水くらげも多く浮遊していてとてもびっくりした。)避けて泳げない事もないのであるが、先人の言葉どおりお盆を過ぎたら泳がないようにしている。

今年の夏は、ほとんど熱帯夜は無く、強烈に暑いと思った日は、数日もなかった。結果、不必要にエアコンも力いっぱいにがんばる事無く、効率の良いCOP運転ではなかっただろうか?ちなみに先回も書いたが7月11日から8月12日の拙宅の32坪の全館24時間冷房状態で、電気代は9千円。快適でかつエネルギーロスがなく非常に効率がよい。

すだれなどで、窓からの日射を外部で極力防ぐ。日本古来の智恵。すだれの上げ下げが日課。


夏のエアコン生活・・・悩ましい。

赤字2008.08.14に加筆

暦ではもう秋。残暑お見舞い申し上げます。が夏の暑さはまだまだ。今拙宅では24時間冷房中。8月に入ってから熱帯夜になる日は少なく、24時間冷房を止め、窓を開けようかなと悩むところではある。しかし、次の日もエアコンをつけるとわかっていると、エアコンは消せない。(拙宅の8月の電気使用料金は、約9000円。これで24時間エアコンをつけっぱなしだから効率は非常に高いと自負している)

新潟市のアメダスのデータでは、昨日は深夜0時は気温25.7度、湿度67%で比エンタルピは61.2KJ/kgであり、その時室内は26度湿度55%で比エンタルピは55.6KJ/kg。という事は、外気温が室内温度より下がっているのであるが、潜熱が大きいので、比エンタルピは室内より高く、外気を入れたとたん体感温度が上がるという状態(風は無視)。

更に温度の下がる早朝3時でもは気温23.5度、湿度75%で比エンタルピは58.3KJ/kg、朝6時で22.8度、湿度78度、比エンタルピは57.5KJ/kgと、室内の空気よりは熱がある。つまり防犯上問題が無く窓をおもっきり開け室温より冷たい外気を取り入れても、この程度の気候であればエアコン空調された部屋26度湿度55%の方が熱が少ない。ここで悩む。次の日もどうせ冷房を入れるなら窓を締め切ってエアコンをつけておいても、そう消費電力に変わりないのではと思うから。それは拙宅は、壁や天井全てが無塗装の木(シナベニヤ)で出来ているので、湿気が短時間で大量に吸湿されてしまうため。つまり体感温度に影響を与える潜熱が蓄積されてやすいのだ。木などの多孔質の吸湿は、吸湿された瞬間は問題ないのだが、窓を閉めてエアコンを始動させると、湿気の放出が始まり、この時点で蓄熱と同じ状態になり、除湿のために余計なエネルギーを使う。だから悩ましいと感じる。

番外編

有名な外断熱の基礎断熱工法で、夜は基礎についている換気口を開ける工法がある。夜涼しくなった空気を床下に導こうと言う発想である。しかし新潟県は↑記述とおり、空気のエンタルピは下がっていない。熱のある空気で折角熱の無い空気(床下空気実測では23度湿度70%で比エンタルピ54.4KJ/kg)のところに暑い空気を入れる事になる。つまりエンタルピを無視した工法である。朝、気温が下がるからその空気を取り入れることで快適などと言っているが、まったく潜熱を考えていない。まあその結果、新潟県は普及していないが・・・。薦める会社は潜熱さえもしらない環境系モグリであると言える。例えば冷房中の快適室内環境を上の26度、湿度55%で比エンタルピは55.6KJ/kgとすると、これと同じ比エンタルピは、22度、湿度80%くらいになる。新潟県では、夜から朝に掛けて22度まで下がる季節は、アメダスによると例年8月下旬ごろから。ところがその時は最高気温も28度くらいに下がるので、エアコンは使わなくても良い時期。つまり日中に窓を開けても快適性が得られる季節なので、わざわざ床下の換気口をあける必要はない。基礎断熱工法に複雑な仕組みはいらないと言う事がはっきりわかる。写真は床下温室度の実測。


住宅の契約・・・

通常、一般の建て主さんが住宅の建設にあたる契約は2つの方法があり1.設計は建築士事務所、工事は施工業者に分ける方法と、2.設計と工事を住宅メーカーや施工業者に依頼する方法です。大事な事は、どちらでも設計契約と施工契約は別々に行う事です。

設計の契約は、建築士法のに規定があり、ほとんどの住宅では、建築士が設計し、その建築士は設計事務所に所属する必要があります(業として報酬をもらう場合)。つまり設計の契約は通常省略できません。くわしくは、宮崎県(県庁)のホームページがわかりやすいです。この12月からは、契約時には、建築士の免許を提示する必要があります。

http://www.yutori-net.jp/contract/index.html

よく2.の「一括設計と工事請負だから設計や工事監理における契約はしなくてよい」と言っていらっしゃる方がおりますが、これは本来×です。「業」としないボランティアで設計や監理を行う場合は、必要ありませんが、そんなことはほとんど無いと思います。(但しボランティアと言っても、その管理や設計の責任は負いますから、進んで大きな責任があるのに無償で行う個人はいないでしょうから)

さて、2.の実態はどうか?というと、設計工事監理と施工を別に契約している事例は非常に稀で、さらに設計工事監理の契約をしていない事例がほとんどです。

ではどうして守られないのでしょうか?実は、これらの違反をしても、今現在刑事罰はありません。行政罰のみで(訂正2008.08.12)罰金20万以下です。またその罰金以外の所謂行政罰(事務所の業務停止等)も県知事が定めておりますので、身内保護といいますか、甘い取締りの社会システムが実態です。(行政の天下りもあり、何といっても選挙では、建設業界の力は影響力があるので・・・)今まで契約方法違反で行政罰を受けた事務所は聞いた事がありません。

姉歯事件以降、建築士や設計事務所のモラルアップを受けこの12月、建築士法が改正されます。しかし罰則を少し厳しくした事と、罰則を受ける該当者が、事務所開設者から管理建築士に代わっただけで、社会システムが変らない限り、この方法では実態は変わりないでしょう。逆にそれが狙いなのかもしれません。法律としては良い法律なのに、取締りが無ければ全く意味がありません。確認申請時に、設計委託の契約書のコピーを添付するになればそれ相応の効果があるかもしれません。姉歯の構造計算に騙されマンションを購入した人の多くは、罰則と取り締まりの強化と言ってますが、この実態を評価するのは、建て主さんがやはり中心でしょうか。


エアコンの水漏れの原因はカビ ②

ちょうど一年位前に水漏れをおこしたエアコンから再び水漏れ。水漏れ箇所は、室内機の冷風吹き出し口の下のところ。しかし今回は落ち着いて自分でメンテナンス。使った器具は、いつも水槽の水替えをする時に使う手動ポンプ。これを室外機近くにあるドレンホースの先端につなぎ(テープで空気の漏れが無いように固定)、手動でポンプを作動し吸い出す。するとでてくる。でてくる。写真のように直径2cmはあろうかと言うカビ球が3個くらい。

もし皆さんのエアコン室内機から水が漏れてきたら、ドレイン内のカビ球を疑って見ると良い。このカビ球を除去すればすぐに直る。ポンプがない場合は、口で吸い出す事もできるが、このカビ球を見るとお勧めできない。大事な事は水が漏れている時はそのまま吸い出せるが、無い時は室内機のドレインがたまる皿に、水を入れてから行わないと綺麗に出ないこと。もしこのような現象でお困りの時は、ためしてみて!!すぐに直るから。


新在協のQ1.0住宅 →新住協でした。

新在協と書きましたが、新住協の間違いでした。私が高気密高断熱で北海道に行っていた20年前は、新在協でしたが、10年位前に新住協に変わったようです。関係者様にはご迷惑を掛けてすみませんでした。

新在協新住協(NPO法人新木造住宅技術研究協議会)の薦めるQ1.0住宅の講習会に参加した。このQ1.0住宅とは、高気密高断熱住宅(次世代省エネルギー住宅)の断熱性能を地域にあった方法で効果的に高め、暖房にかかるエネルギーを1/2~1/3以下にしようという住宅。講習会途中で帰ろうとしたが、ひきとめる内容がありとても有意義で参考になった。

現在、次世代省エネルギー法ではある断熱基準が定められており、それを満足する住宅造りが求められている。ある断熱基準とは、暖房に関する所では①部位毎の熱貫流率を満たす、②熱損失係数を満たす、③年間暖房負荷を満たす等の3つの基準を確認する方法がある。特に当事務所では②を標準と考え計算するが、①で確認する場合もある。これは、冬でも日射取得による暖房負荷の基準(パッシブソーラー採用基準)が複雑なため、計算では採用出来ないが、熱損失係数の計算だけでは現状と合いそうもない場合に確認に使用する。ところがこのQ1.0プロジェクト2使用するQPEXという熱計算プログラムは、元々次世代省エネルギー基準の2倍程度の断熱性能の住宅を想定しており、その超高断熱仕様の家では内部発生熱や窓からの太陽取得熱が今まで以上に、快適性に影響を与える(家具などで蓄熱できる)という経験(実測?)に基づき、計算に反映される。だから、冬でも多少でも日射があれば、積極的に南面は熱反射ガラスを使わない(庇等は必要)ことで※、暖房負荷を減らそうという計算が組み込まれる。このおかげで、冬に日射がある地方では、複雑なパッシブ仕様にする事無く、ある程度窓からの取得熱を組み込める。熱損失係数だけでは判断できないが、実際にそくした方法だと歓迎する。因みに温暖化問題から、現在の次世代省エネルギー法を更にアップさせた断熱性能が検討されているらしいが、その中に今回のような冬季日射量を加味する内容が含まれるらしい。学術的な評価は不明(プログラム結果の責任は一切取らないと記載あり)だが、実務者にはちょうど良いQPEXの開発者でこのプロジェクトのリーダーの室蘭工業大学鎌田先生に感謝するばかり。写真は計算結果。

※・・・これは「緑の家」に実際住んでいらっしゃる方からもご指摘がある。


金属類(ガルバニューム外壁)価格上昇中。

当事務所で定番の外壁で「ガルバニューム鋼板」を含む金属類が価格上昇中。ガルバニューム外壁は、安価ながら耐久性が良いのが特徴。表面色は色退行が遅く、製品寿命まで塗り替え無しで大丈夫という優れもの。特に張り替えるのではなく、上から貼っても重さが軽いため問題が少ない外壁材である(除去費用が不要ということ)。そんな優れものが、世界の金属類価格上昇を受け、値上がっている。その値上がり巾は、他の建材より大きくこのままではサイディングの方が安くなる感じである。サイディングも良い外壁材であるが、軒の出なし建物には使えないのが欠点。ガソリンも含めて現在の価格上昇には少々厳しいものがある。がしかし逆に考えれば、日本の建物の材料は建てたときが一番価格が高いのがこれままでで、このように価値が上がる材料は初めてである。つまり今後は建てた時より価値が上がる可能性があると言っても良いのではないだろうか?


暑っ!今日はまさしく夏日


今日は、一日オフ。寺泊のダイニングから投稿している。まだ9時なのにもう32度。長岡花火大会2日目も無事晴れるといいな。全国から楽しみにしてくる人のために、雨など降らないように。

バルコニーから見た海は真っ青。気持ちよい朝。ちょっと電線が・・・。


住宅性能評価で耐震性は?

最近、住宅性能評価を2件を日本ERIさんにお願いしていた。その内ひとつの評価書が来た。

住宅性能評価とは、品格法で定められた客観的に住宅の性能を評価するシステム。新聞広告やチラシに「地震に強い建物」とか「地震に強い構造」とかあるが、実際はどのくらい強いか建て主にはわからない。そこで「国が一軒ごとに評価しましょう」という法律を7年くらい前に造った。その評価を受ければどのくらい強いかわかるというもの。

評価する項目は10種類。

①耐震性、耐風性

②火災時の安全性

③耐久性

④維持管理の配慮

⑤温熱環境

⑥空気質

⑦明るさ

⑧音

⑨高齢者配慮

⑩防犯対策

である。

この中でオーブルデザインが拘るのは、

①、③、④、⑤、⑦である。その他は特に最高ランクに拘らない。

全て最高ランクであれば言う事なしであるが、例えば耐震性を最高ランクにすると、明るさが最高ランク取れなかったり、高コスト化する。そこで「緑の家」では①の耐震性は等級1から等級3の真中ランク等級2とし、③、④、⑤、⑦は最高ランクを標準としている。すると「①の耐震性も最高ランクにすれば?」というご意見もある。しかし最高ランクでは「緑の家」の自由な間取りや吹き抜けが制限される。そこで数百年に一度の大地震の1.25倍の力に対しても倒壊しない家である等級2を標準としている。実はこの耐震性の項目だけ、一番低い等級1と等級2には大きな隔たりがあり、我々建築士の中では雲泥の差となる。等級1は構造計算を必要としないし、基礎の計算も不要。つまり客観的評価が事実上ない。だからもし皆さんが性能評価を受ける時は、必ず耐震性は等級2以上をお奨めする。等級1では我々建築士は特に何もしないが、等級2を取得するにはその設計裏付け費用として10万以上の経費(実務時間3日以上)がかかる。そのくらい検討するということ。

因みに日本ERIの新潟支店さんは去年開設されたが、大手メーカーの住宅以外で、オーブルデザインが初めて木造住宅で性能評価を行ったと聞いている。