自立循環型住宅の講習にて その1

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昨日、自立循環型住宅の講習へ行ってきた。自立循環型住宅とは、国土交通省がCO2の少ない省エネルギー住宅の推進(50%削減)をめざし、策定したガイドライン。法的に拘束力も強制力もなく、「こうすれば、エネルギーの少なくなる住宅になるよ」というマニュアル兼評価ツール。講師は無論南雄三氏。(持論が所々にちりばめられ、力が入るところが面白い)

そのテキスト中で、参考になる資料があったので取り上げる。まずその①は、数年前に「ふく射熱を遮れば、断熱材はいらない」とか、「ふく射熱を遮れば断熱材より効果がある」と言った間違いの認識で薦める会社や組織があったけれど、その中でも触れられていた遮熱塗料の実態について、「国」の造ったこの自立循環型住宅のマニュアルに図が載っていたので、ご覧頂きたい。遮熱塗料と言って販売される塗料の熱反射は、普通の白塗料とほとんど変わりないことがわかる。遮熱塗料を塗らなくても「白」を塗れば遮熱効果は充分と言う事。但し黒色は著しく遮熱塗料が熱を反射する。もしやむ得ない事情で「黒系」の色を選ばなければならない時に初めて遮熱塗料を検討すればよい。まあしかし、黒は暑くなる事は小学校でも習う。だから暑くなってもよいところにしか「黒」を使うことがないのでよほどがない限り大丈夫。

ちなみに、「緑の家」では黒の外壁をお選びになる人が多い。これらの家は暑くなるのではとご心配される方が多いが、実はほとんど問題ない。通気層も断熱材もしっかりしているので、内部まで暑さが伝わらない。(外壁を手で触ると大変に暑いが・・・。)

最近は、ガルバニュームの黒色系だけに遮熱塗料を使った物が販売された。なかなかメーカーも進化していますね。

左の写真は、日鉄住金鋼板のガルバニュームサンプル。

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