「 2008年10月 」一覧

光る床!

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今日築8年を経た「緑の家」I邸に撮影のため訪問させて頂いた。

家の撮影なら新築の家が被写体になるのが普通。ところが「緑の家」では、築年数を経た家のほうが美しい部分が多い。その代表がヒノキの無塗装の床である。写真は光が床に反射して輝いているのがわかると思う。実はこの艶は、8年の歳月で自然と出てきたもの。通常1年目から出始め、5、6年で深みがあるくらい光る。お手入れは特別必要ない。裸足でよく歩いてもらうだけ。足が多く触れたところほど光る。この状態になれば汚れもつかない。(多少吸湿感も落ちるが、たたみもそうであるように素足になじむ)

新築時は、赤ん坊のようなピンクの床が、こんな感じで「飴色」になる。そしてさらに数十年たつとお寺さんの床のように茶色くなってくる。そんな床が「緑の家」の無塗装の床だ!!

ちなみにI邸は2年までご夫妻だけの住家であったが、この2年間はお孫さんと同居している。多少へこみも増えたが、トップクラスの美しい床をもつ「緑の家」。お忙しい中、撮影ご協力して頂きありがとうございます。

Sdim0416 この写真は、新築時の「緑の家」のヒノキの床。このピンクも良いし、あめ色もよい。しかしシグマのSD14で撮った写真は、色や質感を忠実に再現する。


確認申請時の図面があれば無料で耐震性のチェックします。

今日、増築申請建物(既存の家に付け足すこと)の確認申請を審査機関に提出した。すると妙な電話が審査機関から掛かってきた。

既存(3年前に新築した部分の建物の、耐震性のチェックしました。と一筆ほしい。」

当事務所返答

「では新築する部分のところにも耐震性のチェックをしましたと書き入れるのですか?」

審査機関返答

「いりません。」

当事務所返答

「どうしていらないのですか?」

審査機関

「あたらしい建物だからしっかりと壁量計算※してあるでしょう。(数年前の建物の壁量計算はしていないでしょう?)」

当事務所返答

「絶句・・・・」

心の中で「だって法律では壁量計算を数十年前からやるように決まっている。数年前にやりなさいと決まった法律じゃないはず」

たった数年前の建物の壁量計算が怪しいと言っているのだ。このように審査機関が、数年前の建物は壁量計算(耐震性)が怪しいと認めている。となるとまだ数年しかたっていない現在建っているのほとんどの建物が・・・。なんと恐ろしいこと。

もし平成13年以降引き渡された住んでおり、壁量計算書がお手元になければ、当時設計者に申請し、壁量計算書をもらう権利はある。それがなければ安全性の裏づけはないから。そしてもし壁量が足りなければ、所謂「耐震偽装建物」であるため、無料で直す義務が設計者に生じる。是非チェックをお勧めしたい。法律で定められた保証期間の10年を過ぎれば請求は難しい。今がチャンスだ。ちなみに10年を超えても、耐震性の著しい瑕疵は民法上の不法行為となるという前例がある。心配な方は、当事務所に確認申請図面をもって来ていただければ、無料で簡易チェックします。巷にある木耐協のいい加減な耐震診断よりしっかりとしてます。  (ちなみに13年以降の建物としたのは、すべての家が原則10年無条件に保証される住宅になった施行年のため。)

※壁量計算書とは・・・

数十年前から法律で設計者が木造建物の安全性を確かめる義務が決められている。建物審査機関は、建築士が設計した建物であればこのチェックをしなくてもよい。それをいいことに、この20年間壁量計算をしない木造住宅が数多く建築された。壁量計算の実務は2時間もあれば十分可能な業務である。営業マンがプランしたり、設計施工の一体契約の場合、壁量チェックすると契約後に、耐震性が悪く建たなくなる家もあるので、設計者は見てみぬふりで行ってきた。特に注意が必要な建物は、ロフト付や、南側に大きな開口部のある建物。そして片流れと言われるとんがり建物。このとんがり建物は、風圧力が地震力を上回ることがあるので、要注意。


掲示板(過去版)復活です。

過去8年くらいの掲示板が突然閉鎖され見えなくなり皆様には大変ご迷惑をおかけしました。ようやく過去分データだけは復活させました。過去8年の歴史は重要で、いかに「緑の家」の仕様がずっーと同じで、変化の必要がなかったかがわかります。たぶん数多くある設計事務所、施工会社の中でも、7年分手を加えることなく保存、閲覧できるものは、当社ぐらいではないでしょうか(手前味噌です)?今後も今までと同じ仕様、そして断熱気密強化タイプをご提案してまいります。

今後再び新規掲示板をするかどうかは、検討中ですが、コメントできる本ブログがあるのでたぶん立ち上げしない方向です。(ただブログでは皆様からの画像が貼る事ができないので、どうしょうかなと思っております。)

過去掲示板へは、このブログの左にある掲示板へにリンクを貼りました。

また直接入力ではhttp://arbre.green.coocan.jp/?m=listtop&p=1です。

これからもよろしくお願いいたします。   ブログ管理者 浅間英樹


建築基準法上の工事監理者

工事監理者はとても重要な業務である。100m2以上の建物には、建て主さんが建築士の資格のある人を工事監理者として定める事、と法律で規定されている(義務事項)。「ああ現場監督さんね。」と考える人はちょっと待ってもらいたい。左の写真は法律定められた現場に必ず設置しなければならない表示看板である。ここには、建て主、設計者、工事施工者、工事現場管理者、そして工事監理者を記することになっている。ここで工事現場管理者というところに名前があるが、こちらは所謂「現場監督」であり工事監理者ではない。

この工事監理者の名前に見覚えがなければちょっと変と思ったほうがよい。建て主に内緒で勝手に工事監理者を決めて申請していることになる。また工事監理者と工事現場管理者の名前が同じであるときもおかしい。つまり造る人の現場代表と図面と現場が同じことを法律上責任を持って確かめるひとが同じことになる。確かに同じであってはいけない規定はないが、なぜわざわざ法律で工事監理者を定めなければならない既定になっているか?それは、施工する人が自分の工事が正しいかチェックしても意味がないのでわざわざ施工する人と違う人が図面どおりかチェックするシステムにしているため。特に注意したいのが「当社は最近第三者管理機関のチェックをしてますよ。」といっているが、これが法律上の工事監理者でないことがほとんど。法律上の工事監理者でないと、工事に関する注意などは法律上権限がない(建て主に報告する義務もない)。

もっと変なものは、施工者と設計者と工事管理者と工事監理者がすべて同じ場合。これではせっかくの法律で定められたチェック機構が働かない(働きにくい)。

写真の通りわかるのは、工事監理者は「法人名」ではない。何かあったとき個人の責任となることがほとんどであり、実際そういう判例が多い。


「緑の家」が目指すものは?その5 JAS材と強度表示

その5では、その4続き具体的になる。

再び現在進行中の性能評価申請中の現場で説明する。

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性能評価は、構造の安全性の評価表示のため、等級2(等級1は建築基準法ぎりぎり)以上は構造計算することになる。特に雪国での柱は、雪の重みを受けるので座屈に注意が必要。また梁(横たわって見える木のこと)は、長期のクリープ現象(数年間掛けてたわむこと)を加味しその大きさが決定される。で、このときに使う数値が写真の中にあるシールの基準値となる。クレテック工法の場合、集成材が基本であるから、このようにすべてにシールが貼られているが、製材を使った場合は、このようなシールを見たことがない。しかし、製材にも計算の基準値が存在しているので本来ならなければいけない。経験値で行う時代は終わったのであるが、今もほとんどの住宅の現場では、シール無しのJAS基準無しの柱や梁が使われている。ちなみにシールを貼り表示するためには、JASの認可工場になることが条件といえるのであるが、新潟県には次の5件が製材等のJIS認定工場として登録されている。長岡市の(株)諏方木材工業、(株)志田材木店、新井の(株)菱元屋、新潟市の(株)ザイエンス、王子緑化(株)の5社である。現在出回っている製材品の量を考えると非常に少なく、無垢材がよいといっている会社等の登録がないのが不思議である。

さて、シールがなくてもその材料の一般的な性格は、一応決められている。たとえば杉の製材であれば、Eの強度は6860N/mm2、松の製材ではE=7840N/mm2。ただしあくまでもJASの基準を満たす構造材乙種以上の強度。現在進行中の性能評価申請中の現場の梁(松)のEの強度は11760N/mm2である。これは製材の杉の1.7倍。製材の松の1.5倍となる。ということは梁の構造計算式ではたわみで決まることが多いので、一般的な梁の加重の場合、

たわみ=5wl^4/(384EI)×2(クリープ考慮)

となるので、Eに比例してたわみが少なくなる。実際は、集成材の梁が断面10.5cm×24cmですむところ、製材の杉は10.5cm×27cmは必要であるという計算結果が出る。

だから製材がよくないというのではない。むしろ製材を使いたいのであるが、しっかりと乾燥した製材品は、集成材よりの高い(逆を言えば適当な製材品は、集成材よりもずいぶん安い)。だから集成材を多く使っているといえる。重要なことはこの強度の違いを知って設計しているか?ということ。あなたの設計者に、「梁に使うE(ヤング率強度)はいくつものものですか?」と聞いてみると、本当にその設計者があなたの家の構造を把握しているかわかる。それが答えられなかったら 無垢材=安心ではない。

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「緑の家」が目指すものは?その4」

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その4では、急に具体的になる。

この写真は現在進行中の性能評価申請中の現場である。建設審査はまったく何も指摘なくOK。この後最終検査をしてコンクリートを打ち込む。アンカーボルトは既にセットされ、一回で立ち上がりとスラブを打ち込むため、型枠を浮かせるということにになる。巷の基礎の多くは2度打ち込みだろうが、やはり基礎を一体化できる一回打ち込みのほうが、基礎が計算上の力を発揮できる。

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普通の住宅のべた基礎は、「経験値」で鉄筋が組まれる。当事務所の家は、そのすべてが構造計算して決定される。すると、写真アップにあるように、鉄筋から下の地面まで7cm離すことになる。これは基礎底板の厚さが18cmのほぼ真ん中に鉄筋が来るようにしなければならないため。(詳しくは08.05.08のブログを参考)

基礎立ち上がりで囲まれた底板(スラブ)は、ピン構造の端部というより剛接になるため、立ち上がり近辺で力が下端にかかり、中央部で上端に力がかかり、両方の強度をこの鉄筋で補うため、コンクリートの中央に来る必要がある。

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でも下端から7cm離れている現場を見たことがない。そもそも写真のように、鉄筋を浮かせる小さいサイコロは短辺が4cm、5cm、6cmという羊羹状である。7cmがないので、このように鉄筋を捨てることで7cmを確保した。勿論7cmのサイコロも注文すればあるのであるが、業者さんが勘違いをしたらしいのでこの施工となった。この方法でもコンクリート打ちの時、注意すればまったく問題ない。

雪の少ない新潟市に建つこの家は決して特別大きいわけでもないのに、シングル配筋のピッチは15cm以下である。大きい家はたぶんダブル配筋か、鉄筋ピッチが12cm以下となるであろう。本当に他の業者さんは、構造計算してべた基礎配筋を決めているのであろうか?最近はブログで基礎の写真を公開されている会社が多いが、見るととても問題あるような配筋や施工である。素人の方ではわからないだろうが、我々ならすぐわかる。

環境だけでなく構造の安全性をきちっと裏づけのある形で作る。チラシに書かれているように「18cmべた基礎で強い」などという裏づけのない計画はしないことが、「緑の家」の目指すもの。


「緑の家」が目指すものは?その3

その1とその2で「エコ」を批判するような内容をUPし、眉をしかめられた方も多いと思う。しかし、調べるほどやはり大きなメーカーが力説する地球温暖化防止(エコロジー)は、本来の内容から外れる気がする。我々庶民が行うべきは地球温暖化防止ではなく、地球温暖化が進んだときの対策であり、エネルギー枯渇(高騰)の対策である。無論、温暖化がゆっくりになる行為もできる範囲で行いながら・・・。

政府(行政)主催のごみ削減会議や環境対策会議がTVで映し出される。そこでいつも違和感を感じるのは、机の上にずらっと並んだペットボトル飲料。そもそも環境対策で重要なのは、ごみを造らないことである。昔みたいに湯のみにお茶ということにならなければおかしい。いくらリサイクルの優等生のペットボトルであってもまずは、使う量を減らすことが第一。間違った男女平等思想でお茶くみ排除よりも、得意な方面を生かすことが本質。お茶は入れることが得意な人が行えばOKで、もしそれが女性ならその人が行うことが自然である。お茶くみ=雑用という発想はおかしい。お茶入れ=もてなしであり、当事務所でもとても大事にしている行為で、私自ら率先してお出ししている。よく私は訪問させて頂いた先のお茶がおいしいと感動する。味はそのもてなし度に比例し、おいしいものを差し上げたいという気持ちがなければ決しておいしいお茶にならない。せめて行政が率先してそんな昔ながらの日本人気質を思い起こす行為を行って頂きたいと願う。

「緑の家」の高い性能は、経済性重視の「備え」型住宅で、必ず建て主さんのメリットになる性能を備えていると今までどおり宣伝し、「地球温暖化防止」や「エコ」、「地球に優しい」という体裁のよい言葉は使わないようにしよう。(最近リメイクしたカタログにはエコロジーという言葉がひとつだけ載っているが・・・。)

ここから余談

最近バイオエタノールという言葉を多く聴く。今日もニュースで全農協が新潟県でバイオエタノールのプラントを始動開始!と流れた。年1,000KL生産するという。もしリッター100円がプラントの販売価格だと年1億円の売り上げ。プラント工場には十数億円投資されたと言うが、採算が取れるのだろうか?リッターあたり100円くらいだと運送費、税金、販売店利益で末端価格は200円/Lだろうか?ガソリンより高ければ売れないと思う・・・。もしかして世界的にガソリンの価格が上がっているはそのせいか・・・はて?。

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左の図は日本のエネルギー自給率。「恐怖」を感じる。


「緑の家」が目指すものは?その2 10/7日22時加筆修正

前頁では「希望」をお伝えした。今回は備え。

何が備えか?

誰もが化石燃料が永遠に続くとは思わない。明日にはすぐなくならないだろうが、20年後はどうかわからない。地球の1/3くらいの人口を占めるインドと中国の急激な先進国化。つまりエネルギーを大量消費する国が突然増えるのである。日本はもともと島国。限られた資源で生活しなければいけない社会であるし、それを実践してきた。しかしこの1世紀だけは例外で、足りない資源を船によって海外から調達できた。それが今後だんだん終わりになるだろうと思われる。

日本は少子化でこのまま行くと確実に人口が減る。政府や多くの識者人は危機的状況であるといっているが、私はそうは思わない。危機的なのは人口が増加すると仮定してきた社会保障と税金である。これらの方向を転換すればよいだけ。もともと日本が自給自足、地産地消で循環していた江戸時代300年間の人口は約3000万人という。日本の資源ではこれが持続可能な社会の上限人口だと歴史が教えてくれる。だからこれに向かってゆっくりと舵を切ったのだ。そう自然と皆が感じ取ったかもしれない。また1世紀かけて3000万人に減ってゆけばよいのではないかと思う。その過程でエネルギーが足りなくなり高騰する問題が出てくるであろう。だからそれに「備えた」家造りが「緑の家」の性能である。特に断熱気密性を高めたSSクラスでは、ほんの少しのエネルギーで家全体をあっためられる。少なくても冬の寒さ(恐怖)から逃れられる。人間を楽しくないほうに動かす(悪)エネルギーは、「恐怖」から生まれる。生命の恐怖である。その中には「飢え」「寒さ」が筆頭でそれ以上はない。なぜ働くのか?それは飢えや寒さから身を守るため。この2つが満足されれば、取り合えず生きていくうえでの「恐怖」がなくなる。あとは寿命(老い)の「恐怖」だけであるが、これは信仰?によって解決されるであろう。

地球温暖化は防止はできないと内心感じている人がほとんどだと思う。原因が二酸化炭素とわかっているなら、二酸化炭素を出さなくすればよいということだが、明日から車やめられますか?電気を使うのをやめられますか?水道をやめて地下水しますか?暖房をしないで冬すごせますか?できませんよね。仮に志高く一人で実行しても二酸化炭素はほかの誰かがたくさん排出しますよね。便利なものすべては二酸化炭素を多く出す。人間は怠け者だから便利を好む。だから二酸化炭素を出さない社会は実現不可能(半世紀では)となる。しかし時の流れ(地球)はよくしたもので、必ず余計なもの淘汰してくれる。このとき淘汰されないように備えてきた生物が今残っている生き物なのである。地球をコントロールするのではなく、地球や生物の出す条件に沿うように変化するのが生き残る生物である。

新築時に太陽光発電パネルの設置希望が購入したいエコ設備のトップだそうである。私なりに理由を考えるとこの設備でお金を儲けよう(光熱費ゼロ)と思って付けているというより、仮に将来電気が供給不足になったら、自分の家は自家発電ができるという危機管理意識があるのではないだろうか?そうでなければ25年以上掛かっても設置費用の元が取れるかどうかの太陽光発電を、積極的に付けようとは思いにくい。純粋に地球温暖化防止のためだけにつけている人は少ないと感じる。

さて、先回の「希望」と今回の「備え=現実社会」の2つが相反することで成り立っている。ひとつは気遣う心が将来の持続可能な循環社会の希望育むこと。もうひとつが人間の欲には歯止めが利かないので来るべき時代に「備える」こと。この両輪があるから未来が語れる。常に相反するもの(光と影)が必ずつりあって存在しているのが、この太陽に光エネルギーをもらっている地球上の生き物だから。


「緑の家」が目指すものは?その1

お気づきかも知れないが、当事務所のホームページには、意外と「地球温暖化防止」又はそのための「エコ」という言葉が少ない。(実は載せたくないと思っているのだろう)冷静に考えると「緑の家」の目標は、「将来を見据えた家」と「希望が育まれる家」なのかも知れない。まるで言葉遊びのような地球温暖化防止とか見かけのエコに惑わされないということ。

まず何が希望か?

当HPにも少し説明があるが、無垢の自然材を無塗装で使うことをお勧めしている。これは肌触り、香りが勿論よい安らぎを与えるのでるが、もうひとつ大きな効果がある。それはものを大事に使う心を育むということ。偉そうに聞こえるがそうなのである。

無塗装の木は、少し荒く使うとすぐに傷がつく。そして汚れる。だから自然とやさしく家を扱おうとする。神経質になって綺麗にしようというのではない。あくまでも「気遣う」のである。

お住まいになっている所へ訪問させて頂くと、小さなお子様がいらっしゃれば床や壁は汚れていることも多い。しかし汚れとは逆に皆さん木(家)を愛していらっしゃることが肌身でわかる。木に傷がつくと親は「悲しい」ことになるが、それを子供は察して今度はなるべく気をつけようとする。その子が遊びに行くご近所のお家では、普通の硬いフローリングなのであるが、そんなとこでも気をつけようとするのである。乱暴に扱えばすぐに破壊される木。身の回りの環境のほとんどが実はそうである。地球上で食物連鎖のトップに立つ生物だからこそ、乱暴物であってはならない。乱暴に扱えばすぐに人にやさしい(人に都合のよい)自然はなくなる。そんなことを、傷つきやすい「緑の家」で感じ取っているのではないだろうか?このような環境で育った子供たちはきっと自分以外の他のものに気を使うことができるはず。そんな子供たちがつくる将来はより住みやすい社会になるのではないだろうか?という希望である。


業界ニュースの最大手ケンプラッツのコラムにて。

再び上のコラムに投稿しました。

本文は後日掲載しますが、コメントのほとんどが「住宅の」冷房のエネルギー消費が意外と少ないことをなかなか認めませんね。

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/column/20080722/524530/

上リンクは会員登録が必要かも知れません。(無料)

住宅で消費されるエネルギーは、給湯と暖房で半分から2/3を占める。ところが普通の感覚では、家電製品(冷蔵庫、照明、TV等)や冷房が多くを占めると思われている。

真夏の関東地方の特に都心部はヒートアイランド現象も伴って、連続熱帯夜が20日以上になったとの報道もあり、非常にきびしい環境。無論26度くらいでは、熟睡できないであろうから冷房することも多いはず。15年位前のエアコンは、COPも3以下でインバーターもない機種がまだ販売されていた。するとやはり冷房に使うエネルギーは実際結構あり、当時は他の家電機器の消費電力も少なかったので、冷房=エネルギー消費大と思うようになった。でも今現在の冷房消費エネルギーは住宅での年間消費されるエネルギーの5~7%くらい(日本平均)である。ではなぜ、冷房が目の敵にされるか?

1.東京電力管内において消費電力のピークが真夏であるため。

2.冷房しなくても我慢できるエコ機器(扇風機)がある。

3.健常な人にとって、夏は生命の危険を感じない。(夜そのまま外で寝ても死なない)

ではないかと推測する。

それに比べ暖房は、

1.東京電力管内で真冬に消費電力のピークが来ない。

2.暖房はすべて暖房機以外ありえない。暖房のエコ機器がない。(過去には炬燵があった)

3.暖房無しでは健常の人にとっても生命の危機がある。(夜外でそのまま寝たら凍死の恐れがある)

となり、冬に「暖」がないことは、生命の危機であるため、これを倹約の対象とは考えない回路が脳内に組み込まれる。つまり生きていくに必要なものは、贅沢品ではないのである程度気にしない。たとえば毎日の普通の食費など・・・。同じように給湯(お風呂や洗顔)がどうしても必要で変わるものがないので(水風呂というわけにはいかない)、たくさんエネルギーが消費されても仕方ない感覚である。正しい統計結果で考えると、我々住宅建築に関わる者で消費エネルギー削減に寄与できるものは、やはり暖房エネルギー削減のための高気密高断熱だったり、暖房機器や給湯機器の高効率のものを推薦することになる。ところが、感覚的な統計結果?で考えると、冷房エネルギーの削減のために、通風を一番と考え、多少隙間があってもよい家ではないかと、変な理屈ができる。(建築に多い)正しく現状を把握し、未来に必要な性能と耐久性をしっかり考えるため、惑わすような情報は発信してはいけない。

一方関東地方の冬の日中のオフィスビルでは、冷房エネルギーも多いはず。それは冬でも暑くなるビルが多いため。これは、パソコンや照明、人など発熱するものが大変多く、かつ日射が室内に多く入るようなビルも多数あるし、容積に対し外皮面積が少ない建物が多いので。


設計・工事監理を受託時、「重要事項」の説明が義務付け

Image0009 この写真にある手紙が最近届いた。差出人は国交省。

一般的には述べ床100m2(30坪)以上の家を造るときに建て主さんは、建築士へ工事監理や設計を依頼する決まりになっている。今年の11月28日からこの依頼時に「重要事項」の説明を受けれることに改定された。ようやくかと感じる。その重要事項の項目はまだ明らかになっていないが、考えられるに、

1.設計者の氏名と資格

2.工事監理者の氏名と資格

3.設計の費用、支払い時期と図面の種類

4.工事監理の費用、支払い時期とその内容(どんなことを誰がいつするか)

5.設計期間と工事監理期間

という一般的に当たり前のことであると思われる。(無論当事務所はいつも行っていること。)

家を造ると同じくらいに大金を使う行為に土地を買うときがある。土地を民間の不動産屋さんから購入するときは、宅地取引主任の免許を持った人が「重要事項説明書」が読み上げ、説明する決まりになっている。この重要事項説明書の説明が義務付けられる以前は、宅地と思って購入したのに、実際は家が作る事のできない法律規制があったり、道路やライフライン引き込みがあいまいで口約束であったりして、著しく素人である購入者が不利益を被った事がきっかけである。今やこの「重要事項説明書」無しには何もできなくらい重要な書類である。

さて冒頭の重要事項を説明しなかったり、虚偽があれば、契約解除は当たり前(だと思う)で、建築士事務所には1ヶ月から3ヶ月の業務停止という罰則がある。今までなぜなかったかとお思われるだろうが、実は今もこの3から5は書面にて説明しなければならないという法律があった。今までは事務所開設者が説明しなければならなかったが、これが管理建築士に変わっただけ(←その程度)。大きい会社は、事務所開設者は会社の代表取締役がほとんど。管理建築士は別に社員がなる(設計部長など)ことが多い。

建て主にとってよい法律ができても守られる仕組みがなければただの絵に描いたもち。姉歯偽装の事件時点でもこの法律は存在していたのに、なぜ開設者が管理建築士に代わっただけでよくなるのかがどうも私の頭ではわからない。w(゚o゚)w

いまでも多くの建て主さんが、自分の家の工事監理者に会ったことがない事実をどう受け止めるのか?