先週行われた見学会では、上の床下熱回収システムをみて、
「今までこのシステムを設置した事はあるか?」と尋ねられ、
「本物設置は初めてです」とオーブルデザイン
「よく初めてのこの装置を建て主さんは了解したね」と見学者
「我々にとって注文住宅はいつも世界に唯ひとつのもので所謂初めてです。ですので様々なシュミレーションや根拠を検討し、それが形になって根拠が間違いなかったと証明しているだけです。それが技術者ではないでしょうか?」とオーブルデザイン
「なるほど。そうだよね」と見学者
私たちにとってはいつも始めての事だらけです。だからこそ様々な角度から検証し根拠だてして家を造るのです。
さて、今回の見学会では雪降り日にも関わらず、暖房機がずっとOFFなのに16時間も23度が維持されてました。この現象は魔法でも何でもないので、これについて分析をしたのでご報告します。
見学会の温度と床下暖房の蓄熱分析
Q値が0.98W/m2Kの建物が16時間も暖房OFFで室内を約23度に維持できた理由を分析します(平均外気温3℃、曇りで直達日射量はなし)。
照明器具の総発熱量 約1000 W/h(見学会のため全照明器具の80%ON状態)
待機人の総発熱量 約300 W/h(3人)
来客者の発熱量 約 0 W/h(玄関の開け閉めなど熱ロスで相殺)
すると1.3KW/hの発熱でほぼ23度を維持していた事になります。
(アメダスによる外気の平均気温は3度・・・温度差20度)
一方この建物の設計熱損失Q値は0.98=約1W/m2Kですので
1×105m2×20度の温度差=2.1kw/hの発熱が必要です。
よって暖房OFFから16時間も変わらず23度維持していましたから
2.1-1.3=0.8KW/hが床下の蓄熱によって支えられた事になります。
すると使用された蓄熱量は0.8KW/h×16h=12.8kw ・・・①
一方
コンクリートの表面温度がエアコンOFF時23(24)度で、16時間後21(22)度くらいまで低下しました。コンクリートの容積比熱2013KJ/m3℃、基礎内部の蓄熱コンクリートの容量12.5m3ですので、2013×12.5×(23-21)=50325KJ→14KWh
コンクリート温度有効面積80%とすると14*0.8=11.2KWh ・・・②
①と②は非常に近い熱量です。よって
照明・人体による発熱と、床下のエアコンによって暖められた床下空気で基礎コンクリートに蓄熱され、それが温度維持できた理由ではないかと考えられます。
このような根拠がわかる技術者がこの超高断熱住宅を支えます。感や経験だけではありません。エコという美麗な言葉で広告される家だけでは許されません。いまや家は科学的根拠がなければ眉唾です。