「 2010年05月31日 」一覧

新潟の自然素材の家 論より証拠 20年経た樹脂サッシ

先日、「これからは樹脂サッシだ!アルミ樹脂複合サッシは賞味期限間近品だ!」と宣言しました。そうしたらその記事に貴重なコメントを建て主さんから頂きました。

「樹脂サッシは紫外線劣化するので心配」
なるほど!普通はそう考えますよね。そこで論より証拠。

はい。拙宅の20年経過した樹脂サッシです。その上のアイアンウッドのすだれ掛け(夏限定)がこだわり。この窓は西の海に面しており、水面で反射した紫外線とダブルで当たる、また冬は風速30m/sが吹き付ける県内でも最も過酷な場所です。ですがサッシ表面は未だツルツルです。
どこが一番痛んでいるか?それは・・・

サッシの下に錆び汁跡がありますね。

そのサッシの戸を開けるとこんな感じです。黒い線はパッキン1で、黒い線跡は押しつけられているパッキン2の跡です。そして錆び汁跡もあります。樹脂部分はしっかりしているでしょ。パッキン跡が残るということはそろそろパッキン寿命です。
 錆びの原因は家の真ん前の「海」です(笑)。・・・ではなく、このようなサッシ付属品のステー(金物)はステンレス製なので以外と大丈夫。実は錆びはこのステーを樹脂に留めているビス受けの内部金物なのです。とはいっても樹脂内部にあるので表面からわかりません。そこから錆びがでているのです。これは樹脂内部なので部品交換できません。サッシ全体の交換になります。

あっ、パッキンより外側は外部なので一度も掃除したことがありませんのでちょっとカビっぽいですね。


樹脂部分のアップです。どうですか?エッジの一番痛みやすい部分のです。しっかり角がアールでしょ。黒い線はヒビではなくただのこすり跡や傷ですが、傷が目立つということは表面がまだツルツルなのです。20年前でもすでに塩ビ(樹脂サッシの原料)の耐紫外線劣化防止剤は相当優秀です。

いやー20年後の住宅をアップで写すなんて、オーブルデザインだからですね。普通のメーカーさんや工務店さんには絶対あり得ない写真です。
自信があるのです。自宅を(家を)愛しているのでこの時間が経った雰囲気がすきなんですね。浅間は少し(大変?)変わってます。でも家って愛着があればとても長く大事にされるのです。



因みに10年ちょっと経ったご近所さんの海側の外壁と換気扇フードと軒裏はこんな感じです。引き合いに出してしまってすみません。

まとめです。
このとおり今のサッシの寿命は20年から30年。これは樹脂の寿命というより付属品の寿命なのでアルミサッシも同じ寿命ですね。だから緑の家SSプランAグレードではサッシ交換が簡単に可能なように取り外し枠がついているのです。これが70年以上(100年)家を保たせるまじめな解なのです。超高気密住宅に20年も住んでいる建築士だからわかる事です。

大手ハウスメーカーさんは外壁に力を入れてますが、実はサッシの交換の方が大変な工事になります。外壁を壊さないとサッシ交換できない構造だから・・・。
外壁にお金を沢山かけるのは、家の寿命が30年だった今までの住宅で、これからの長寿命住宅は、サッシの交換が簡単なように考える事がメンテナンスコスト削減の上で大変重要なのです。


新潟の自然素材の家 寺泊から 今日の海


まったりするような日差しに美しい海です。定休日の月曜日は私が家にいられるので妻は溜まっていたお仕事、自然農のスパイラルゲイトへ。だから私は愛犬の世話を拙宅でお留守番を兼ねて。

海有り山有りの寺泊金山の午前中。凪な時はこのように海底の地形が見えます(下写真アップ)。


先週までむせかえる程の香りを漂わせていた野生の「藤」は終わり、裏山は黄色い花、花、花、と花畑。

自然農のスパイラルゲイト も拙宅の屋上菜園も黄色い花畑。自然農なのでコンパニオンプランツの花が今はとても綺麗な季節です。 あっ、いま屋上菜園で育てている左下のサラダ菜を採ってきてサンドイッチに挟んでほおばってます。菜園が出来た当初から全く肥料なし、農薬無しです。

気持ちの良い季節をこんなにゆっくり感じられるのは愛犬「ビアンコ」のおかげです。感謝。これからも元気で長生きだよ。

スパイラルゲイトではとにかく黄色の花、花。たまにアザミの紫がアクセント。「緑」は大切な友人です。