現在三条の「南四日町の家」では、外構工事が行われています。
オーブルデザインのお得意の「自然丸石の土留め」です。
この南四日の家はQ値が1.04と超高断熱性能をもち、先日行った気密測定ではC値で0.35と素晴らしい数値結果でした。また分離型2世帯住宅で、2階にもキッチン等があります。
こちらの完成見学会は7月18日(祭日)を予定しております。近々HPやブログ上でご案内させて頂きます(完全予約制)。
この自然丸石の土留めの拘りは、この石の色です。
話を聞くとこのブラウン色の石は三条より南の地域の川原で取れる石だそうで、新潟市近郊の川原ではどうしてもグレー色になるそうです。グレー色だとどうしても和風になるので避けたいですね。同じ県なのにホント面白いですね。
職人さんは凄く丁寧に積んでいました。積む人によって若干雰囲気が変わるこの石積みは、如何にも手仕事感があり素敵です。そしてもっと素敵になるのが数年後なのです。
南四日町の家の外観は軒の出900と大きく、屋根の破風(黒く屋根の端に付く斜めの材)も昔ながらの延ばし切り。
天井高2.85mなので排煙※もキッチッと考えて欄間窓をつけております。何時ものAEP壁。下地処理も丁寧です。
※・・・排煙とは、火災時に煙が素早く屋外に逃げるように法律で決められた高い位置に設けられた開口部のこと。開閉するトップライトがあれば欄間が無くても大体大丈夫であるが、延べ床200m2を超えた住宅ではキチッとチェックすることが建築士の仕事。巷の住宅では「排煙」という言葉は出てこない。
コメント
kotaro様
コメントありがとうございます。
>手で触りながら帰った
そうなんです。何故かこの土留めを造るとご近所さんが触ったり、そこに腰を掛けたりするのです。これはどの家でも同じでした。不思議ですよね。自然界には直線はないといわれますが、このように丸みがあるのは、きっとDNAが自然素材と覚えているのでしょう。
「自然素材だったらもっとカビたり苔があるのに、どうしてこんなにきれいなのかな?本物のかな?」
と思って触られる方もいらっしゃると思います。
年月が経ったころに石やつなぎ目地が苔むす事が自然素材ならではの感じです。
一般的なブロック塀に比べ「自然丸石の土留め」は見る楽しみがあっていいですね。もう50年以上も前になりますが、自分が小学生の時は学校からの帰り道にこのような低い積み石の垣の家がたくさんあり、手で触りながら帰った記憶を思い出します。