是非クリックして拡大してご覧あれ。図は全てシャノンさんのカタログから。
今日エクセルシャノンの営業Tさんが事務所にお見えになり、このパンフレットの説明がありました。
そこで驚愕のサッシの事実・・・
日本のアルミ志向は異常???
よくみてください。暖房を行う先進諸国で樹脂サッシが新築住宅に占めるシェアーを・・・。日本はたったの7%で韓国は80%です。またドイツ、イギリスでも60%以上で、フランス、アメリカでもほぼ70%です。
日本がなぜこんなに低いのか・・・。様々な理由があると思いますが、根底は政治力というかアルミのメーカーとガラスのメーカーの力がとても大きいのからなのでしょう。アルミ押し出し製品の6割は建築用で全アルミ需要量の10%弱を占めます。ですので素材が安い樹脂より素材が高いが断熱性能が劣るアルミサッシのほうがコストが低くなるのでしょうか。そこは推測になりますので控えます。
さて、世界的には樹脂サッシが断熱性能を安価に高くでき、耐久性もそこそこあるので2/3を占める状況なのでしょう。特に韓国は数年前にサッシの断熱基準が義務化され、Uw値で3.4w/m2k以下でないと国内全ての地域で設置できない決まりになっています。ここ新潟の努力目標でしかない断熱性能を定めた次世代断熱基準では4.65以下であればよい事になっています。
ええっーーーー日本の住宅産業ってどこかおかしい・・・
異常と思いませんか?窓は家の中でも今や最重要部パーツです。
緑の家では約5年前から樹脂サッシ以外は使っておりませんし、樹脂サッシが主流になると3年くらい前に申し上げておりますが、今だ大きな動きがなく、最近ではYKKさんが樹脂製窓商品にスぺーシア(真空2重ガラス)をいれたものを北海道以外でも発売する・・・と言う事くらいです。しかしこの状況を鵜呑みしてはいけません。必ず急激に高性能樹脂サッシが増えます。
さて、本日エクセルシャノンさんがいらっしゃたのは・・・
従来の樹脂サッシの断熱性能を価格据え置きで今月からワンランク上に性能アップしました。という事です。
この新しいカタログにはUw値0.8w/m2Kなんて数値も踊っていますが、実際の主力商品(アルゴンペア)で1.5w/m2Kくらいです。ここに大きく記載された0.8w/m2Kはトリプルクリプトンガラスを使用し、枠を狭額タイプした窓の時です。ですが、樹脂サッシでは信用性の高い老舗エクセルさんですから、樹脂サッシ性能で日本一という事をYKK等のアルミ企業さんに譲りたくなかったのでしょう。
常用のトリプルサッシでは1.1~1.3w/m2Kです。確かに太陽光発電パネルを載せるならこちらのトリプルサッシをまず先に検討したほうが良いですね。窓は大事です。窓Uw値が1.4以下が今後標準化されそうです(「緑の家」SSプラン)。
実は現在のYKKさんの真空ガラスが入った樹脂サッシは6年以上前にエクセルシャノンさんが発売しておりました(この日のブログで紹介)。この時はガラスの性能が良すぎて枠の結露の危険性が上がると言う事で枠自体に断熱材が注入されておりました(多分)。YKKさんも同じかな~。それとも今までの樹脂枠をそのまま使っているのかな。
真空ガラススぺーシアの入ったトリプルガラスのシャノン製樹脂サッシ(6~7年以上前)。断熱材カネライトが設置された紫の矢印・・・下枠に注目。
今回、シャノンさんが行った実測結果による性能値は、全く同じ樹脂枠でガラスのみ真空ガラス(スぺーシア)とクリプトントリプルガラスではクリプトントリプルが0.1w/m2K性能が良かったので真空ガラスは再び採用はしなかったとのことです。そのデータは私の手元にありますが、まだWebではアップしてはいけないそうですのでここでの掲載は控えます。