「緑の家」に超高断熱窓に特化したグレードAsを追加

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寺尾西の家 (延べ床面積152m2  吹き抜け19m2  サッシ開口部率27.46%)
緑の家仕様→ Asグレード Aグレード Bグレード      備考
UA値 w/(m2K) 0.19 0.24 0.27 ドレーキップ2017年発売
旧Q値 w/(m2K) 0.73 0.87 0.95 換気q値0.25に固定算出
価格差(一棟あたり) +120万 0万 -220万 Bグレードはラフコスト

現在「緑の家」ではAグレードAとBグレードが価格の目安として設定されておりますが、来年からサッシを最高性能にしたグレードAsを追加します。各グレード比較はこちら

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開口率27%を超える明るい寺尾西の家。無垢の木・・・このあたりは大手メーカーでは不可能なプラン。

UA値が0.2以下の0.19・・・サッシ開口率(延べ床面積に対するサッシ面積)が27%もあるのみUA値が0.19・・・これは国内トップクラスの性能です。

樹脂サッシの高性能化

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現在「緑の家」のAグレードの家のUa値(平均熱貫流)は、0.25~0.2W/m2Kになることが殆どです。これはトリプル樹脂サッシを使った場合で、このトリプルガラスの樹脂サッシのサッシ枠強化版がこの夏前にエクセルシャノンさんから発売されました。このサッシ枠強化版は、トリプルガラス(クリプトン)はそのガラス単体性能Ug値が0.56w/m2Kに対し、枠が1.4w/m2Kで3倍も悪い性能だったので、結露が始まるのがサッシ枠からです。よってサッシ枠の改善が国内サッシメーカーの最も重要な項目でした。そのサッシ枠を樹脂サッシメーカーのシャノンさんが0.82w/m2kまで改善した樹脂サッシを今年発売しました。それをAグレードに組み込みだけで実は・・・

Ua値が0.19w/m2Kになる。※

「緑の家」のUa値はサッシを変えるだけで0.24w/m2kから0.19w/m2kにまで下がります。
Ua値0.19と0.2を未満の数値には旧Q値が0.99と1.0未満になった大きなインパクトが有ります。
※昨年竣工した寺尾西の家のサッシを全て強化型サッシ枠のトリプルガラスの樹脂サッシに買えた場合。

コストパフォーマンスはイマイチだが・・・

但し・・・

この強化型サッシ枠とトリプルサッシ(クリプトンガス)のコストが性能上昇より結構高め・・・。なんとトリプルのサッシ(アルゴンガス)より1.5~1.8倍とのメーカー設定のため、仮に1件あたりトリプルガラスの樹脂サッシ(アルゴンガス)の価格が140万だったとすると、120万アップになります。この120万アップ分が燃費として取り返せるかというと無理です。

たぶんトリプルガラスの普通枠の樹脂サッシ(アルゴンガス)から強化型サッシ枠にした場合は、年間暖房費削減費用は1万もありません(エアコンの場合)。
つまり高性能サッシの一般的な気密寿命はどんなに頑張っても30年。つまりエネルギー費が現在の3倍以上に高騰しない限り120万の差額を取り返す事ができませんから、事実上無理です。

そう考えるとメーカーさんの強気の価格設定でしょうね。

それでも最高のサッシを使いたい人へ

それでも現在最高性能のサッシを使いたい方はにはこの120万円は安いでしょう。

私が約20年前に初代プリウスを購入した時もそんな感じです。ハイブリッド車は今でこそバッテリーの価格が半分になったので、ようやく価格に見合った燃費性能になりますが、当時は全くハイブリッド車の差額を燃費で取り返す事は不可能。それでも最新の技術に乗れることは得がたい体験とのことで・・・購入するユーザーも数万単位でいらっしゃた訳です。だから更に建て替えや取り替えが難しい家のサッシでは、コストパフォーマンスという考えでは無く、その瞬間で後悔のない部品をチョイスしたい方には全く問題ない価格でしょう。しかも国内大手メーカーだから海外の輸入品のようなリスクはありません。どうしても海外品はその輸入会社の規模によっては普通のメンテナンスを受ける事ができない博打になってしまいます。実際初期の「緑の家」(20年前)木製サッシは一部朽ちており、国内発売大手代理店が変わったので国内メーカーのようなメンテナンスは無理でした。また12年前に個人輸入で仕入れた木製サッシも同様で、パッキンの取り変え一つとっても大変な労力となります。

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5年目まえに申し上げたとおり、「緑の家」は窓の進化だけで今後も改定は必要ないくらいの完成度になっております。

その重要なサッシを比較的簡単に取り変えできる、「緑の家」はやっぱり10年先を歩んでいる・・・と自負しております。

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