五日町の家 模型完成

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模型の俯瞰。一番シンプルな切り妻が豪雪地では無難。

豪雪地である魚沼市で「緑の家」が計画されておりますが、その模型が完成しました。

煙突がある・・・と言うことは薪ストーブあり。

平屋です。そして久しぶりに薪ストーブ・・・。

ワクワクしますね。

薪ストーブをメイン暖房にすると結構大変で、相当気合いが入った方でないと疲れます。ですので主暖房は床下エアコン暖房で何時ものとおり。なら暖房として薪ストーブなんていらないはずですが・・・。

日常の生活の楽しみの一つに「火」を操る事が上げられます。

火は時には破壊的な力を持っておりますが、この火で人類は他の肉食動物や、寄生虫、細菌(火で料理すること)から身を守ってきたので、特に夜間火の番をしていた男子には、火を操る事で血が騒ぐ・・・いえ、心が安定するともいわれております。

私も今冬は「て・こあ」の土間キッチンで薪ストーブを堪能しました。なんといっても・・・一番寒い日に薪ストーブを囲みながら飲んで食べて語らう・・・。人として大変幸せです。

ところで薪ストーブと同じように火を扱うペレットストーブの事が今日のローカル新聞に掲載されておりました。内容は・・・

「三条市にある官が後押ししてきたペレット燃料の製造会社がその製造ラインを停止した。採算が合わなく需要も伸びないというより減少している」

との事。ここ数年の原油価格が安定しているので、ペレットの価格がユーザーに合わないとのこと。となるとペレット製造工場を作った時のうたい文句が「カーボンオフが重要」だったはずなのに、それはやはり建て前であり、本音は「灯油が高いのでペレットの需要が増えるとのもくろみが有った」となります。カーボンオフが重要であれば、多少採算が合わなくとも製造すれば良いのでは・・・と思ってしまいます。立派な建て前を御旗に上げ実は違っていた事が結構多い世の中です。少し本音が優先していた方が評価される世の中になると良いな~と思います。

さて五日町の家では落雪する東に大きな窓があります。豪雪地では一般的に落雪する側の1階外壁には窓を一切設けないか最小限度にしますが、なぜか一番大きいまどがあり、その巾は4.5mにもなります。

大窓の真ん前がキッチン。いかにも「緑の家」らしく、土間キッチンまでは行きませんがとおりニワのような仕上げがあり、薪を扱いやすくしている。

なぜこの場所に窓があるのか?

・・・は、この建設地に立てば直ぐわかります。

魚沼の美しい山並み。この山のスケールは圧巻。

越後の山の神々がそこに感じられるからです。

新潟の中でも特に美しいこの辺りの山と平地に霧のかかる風景は息をのみます。

大きな窓から見えるであろう越後の山並み

朝靄に包まれた魚沼の風景。

そんな風景を独り占め出来るような方向に大きな窓が欲しいとの希望が、一番最初に教えて頂いた家のご要望でした。

高床式など落雪最優先の外観・住い方ではなく、融雪井戸と共にトータルで考えたいとのこと。豪雪地でも最近多くなったスタイル。

来年の今頃は、煙突から漏れ出る木の燃える香りが、この付近に僅かに感じられる事でしょう。

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