上は一本のステンレスビスであるが、Aグレードの2重枠の押さえ方法をこのビスに変えることにした。
サッシ枠取り変えタイプを10年間続けているが、11年目にその取り付け樹脂キャップから、このビスのままの仕上げにすることとした。
窓枠が取り変えられるということは、簡単に外せないと意味がなく、するとビス留めが一般的。
無垢の木の仕事では脳天(表面)から釘やビスを打ち込むことは慣例上不可であり、特に窓枠は釘が見えないように固定するが当たり前の中、脳天からビスを入れないと簡単に外せない。
とのことで・・・
「緑の家」では11年前に脳天から入れたビスを樹脂キャップで隠すことを選んだ。
しかし昨年この樹脂キャップは見た目が大変悪いとのご指摘を受け、その指摘から1ヶ月後ある家で樹脂キャップを使わないで、細いビスのままのタイミングで「緑の家」を見る機会があった。その細いビス頭がでていても大きな違和感がなく、聞けばこのビスはSUS製で長期にわたって錆がでないとのこと。
ならこのままでもよいのでは無いかと思い、その「緑の家」から樹脂キャップは中止することにした。そのビスが一番上の写真であり、そのビスを使うと下のような意匠になる。
あのiPhoneでさえ、取り外し用ビスが2本見えていたことを考えると、このビスくらいは当たり前に受け入れられると判断して標準採用に踏み切る。