更なる上昇か?木材の価格。

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緑字加筆

ロシアを国際銀行間の送金・決済システムのSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除することで合意した。決定が数日内に下されるとの見通しを示した。

ロイターニュースより

とのニュースが流れているが、SWIFT排除が実施されると、決済ができないためロシアとの輸出入が一切なくなるとのこと。これではまた柱や梁等の集成材の価格が上がるかもしれない。

経済産業省HPから抜粋。集成材だけでなく木材すべてで価格が異常な上昇をしている。

2021年の3月から上昇をはじめ、8月からはとんでもない高騰をしている集成木材。更に昨年後半から合板も高騰しはじめ、現在異常な価格で推移しているが、今年に入ってから上昇はストップしていると思われた。通常柱に使う集成材は欧州や北米の製品が多いが、価格が全く折り合わずこの地域から入ってこなくなり、昨年秋からロシア製の集成材で品不足を防いでいると感じていた。最近の現場では下のように柱は今まで見たこともないロシア製である。

室内に使用する柱は強度t等級が同じければ基本的には支障がない。梁はめり込み強度も影響するので材種の注意が必要。

しかし、冒頭のとおりロシアが国際銀行間の送金・決済システムのSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除されると、実質輸出入がストップする。ロシア製の選択肢がなくなり再び市場から集成材が消えて価格が上がる・・・のか。

現在施工中の松美台の家も今朝白町の家も、昨年の春から初夏には設計が終わり見積もりをとっていた時にウッドショックが直撃した。各建て主さんは様子をみて契約を引き延ばすか、早く契約するか迷っていたが、どちらも価格は予定金額より相当高いが契約することを決断し、年末の更なる価格上昇前に着手できたので今考えればとても幸運であり、振り返ると大変よい判断であったと考えている。

木材だけのことを考えると、SWIFT(国際銀行間通信協会)の排除がないことを祈りたいが、世界情勢は複雑であるため見守ることしかできない。またロシアは世界トップの化石燃料輸出国。原油、石炭、LPGなどが上昇することは必至となり、世界のエネルギー(燃料)価格があがる。国内においてはガソリンも更なる上昇することが予測できる。こんな時に形だけのマンボウ延長で経済を停滞させることが日本の国民のためなのかと思う。

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