昨日のブログでお伝えしたとおり、長野県諏訪郡原村に建築中の原村の家のコンクリート打ち込みが行なわれた。深基礎なのでベースと立ち上がりは別打ち込みとなり、今回は立ち上がりの基礎部分にコンクリートを流し込む。
天候は7月の中旬らしい梅雨空である。雲は低く垂れこめ諏訪湖は標高の高い湖の様相である。
そして・・・
原村のペンション村に続く道=ペンション通りには梅雨を奏でるあじさいの華線が続く。
しかもこのあじさいは白上がりという珍しい種で、原産は米国、それをオランダで品種改良して家庭用にしたアナベルという。
日本種の紫と赤のあじさいもよいが、あれは林の暗い足下で、特にガクアジサイであるとハッとする派手やかさがある。しかしこのように明るい歩道でしかも周囲の木々の緑が美しいこの場所には、この白が最もよいチョイスであり、村のセンスを感じる。
迫力のある基礎であるが、あじさいのあるペンション通り側からみると斜面に沿っているのでとても自然に見える。
今回打ち込むところが立ち上がりのみであっても打ち込み量は40m3にもなる。これを4時間でおこない、その後天端をレベラーで作業するために朝8時からとなった。
30分で最終チェックをおこない、いよいよ打込みが行なわれる。今回のように木造住宅としては大規模な基礎になるので、ここまで基礎関連の検査は4回おこなっており、一般的な基礎監理の倍となっている。
引き抜き30KNがかかるM16アンカーボルトの固定はラッパ無しでシビアに行なって頂いている。しかしM12は田植えで行なわせてほしいとの依頼があり、事務所としては25年で2度目の後入れアンカー監理である。
このため、打ち込む前にまずL=500である事の確認をしてその後アンカーボルト頭面にフック位置を転写して、打ち込み後にフックが鉄筋に対して水平になっていることを確認出来るように依頼している。このようにすれば被り厚と埋め込み長が確保されたかどうかはわかる。
その一方打ち込み途中、またその後でも降雨となってしまったため4週間後強度試験を行なうことにして頂くようにお願いして基礎打ち込みは終了した。