熊本の家 完成写真

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明るい青色のガルバニュームが目を引く玄関アプローチ。地域によってはガルバニューム鋼板が異様に高いこともあると知った熊本の家。完成写真を載せることを、カメラ機材の不手際でその本来の魅力が伝わりにくいことに納得がいかず少し先送りにしていた。

完成チェック時には外構がまだだったため少々未完成感が残る。

当初は白一色のガルバニューム外壁の予定だったが、地域柄ガルバニューム外壁があまりにも高くて、減額のため施工会社さんが木の外壁を勧めたので、2/3を木の外壁としてコストを合わせた。

20年後のメンテナンスを考えて排水口下に点検港を追加した。外部のこの部分にあるのはまず見ない仕様だが、ここは施工中に追加した。

2階の突き出たバルコニーの下の軒裏もガルバニュームだったが、こちらも予算の都合上フレキシブルボードになったが、これは木の外壁との相性がよく、しかもコンクリートの雰囲気のあるグレーのムラがよい。安価なケイカル板では無塗装はできないが、このボードなら無塗装が可能。

熊本の家の床は杉。こちらも施工会社さんが「ヒノキの超仕上げが入手不可能」とのことなので、施工会社さんの得意とする杉の浮造り仕上げとなる。熊本では杉の有名産地とのことで、ヒノキの特一の超仕上げよりこちらの杉の無節の浮造りのほうが安価とのこと。様々な地域の事情で変化することも面白い「緑の家」。

今回の完成写真で失敗したのはいつもカメラを持参しなかったこと。手持ちのスナップ用カメラのためレンズが35mm換算で25mmの画角。いつものカメラは19mmなので室内を映した時に狭い視界になる。よって熊本の家の2階のシンプルな空間の印象が写真では感じにくい。もっと豊かな空間なのだけれど・・・。

それでも何とかイメージが伝わるように写したつもりではあるが、やはり難しい。

最近のスマホの驚異的な広角15~17mm程度を無理やりに補正して作る写真を見慣れている人には狭く感じるかもしれないが、逆に歪は全くなく自然な距離感ではある。

壁と天井の同じ色の白が写真では完全に表現できない。特に今回は水平梁を構造的に最小限にしているいるので、本来の浮いた感じが写真では感じにくいのが残念。

正面の窓先には4畳程度のバルコニーがあり、そこは近隣から見えないように高い手すり壁で囲まれる。

大きなFIX先には4畳ほどの使えるバルコニーがあり、FIXの手前には寝転がれる大きさのベンチがある。これが外壁に沿って3面にあり、ベンチと物置を兼ねる。

トイレのみ色を切り替えて1階、2階ともにブルーグレーとなっている。こちらは建て主さんのご希望。

いつも3層スプルス合板が九州だと運賃だけで25万とのことで、取りやめて品合板に変更した収納戸だが、逆にこの素直な感じが似合っている。

この暖地方には強烈なシロアリのイエシロアリがいるので、玄関戸下のシロアリ予防納まりも細心の注意で計画した。

いつもより少し幅広にしてメンテナンスし易いように配慮。

熊本の家の2階リビングは、ご要望的に正解だったと思う。今度機会があったら外構ができた外観と2階内部をもう一度お伝えしたいと思う。

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