
昨日アップした床下収納は生活の裏方となる・・・と書いているが、外観でも裏方になる部分はある。それがファサードにならない方位の外壁。

その話題の前に昨日は三条祭りで初詣で事務所移転で忙しくて行けず、神札もまだ手元にないので頂きに行ってきた。あのコロナが嘘のように過ぎ去って2年後の八幡神宮祭の境内では溢れんばかり賑わいであった。

さて、一般的な住宅地では裏手という人目に付きにくい外壁の方位があり、そこに配線や室外機を集中させる。すると上のように一面に配管やら設備類が集中し、当たり前だが最も大事なファサード又は玄関アプローチにできる限り設備類を設けない事を考えて設計する。裏方で露出させるのは将来のメンテナンス性を考えている。

来週見学会が行われる月見町の家のファサードとなるほぼ地面と同じ位置から入る玄関。今回は屋根を低く抑えることで、空きを作らない玄関ポーチとしている。天井ははらずに1.6mほど突き出た天秤状の梁で屋根を支える。

高基礎がゆえにコンクリートの持ち出しで荷物置き兼ベンチをつくっている。これは玄関戸が北欧製の断熱戸のため、国内アルミ玄関戸のようにスマートキーが設定できず昔ながらの物理キーで開けるスタイルのため、両手がふさがっているとキーが取り出しにくいため、一時的に荷物を置くととても楽になる。市場では玄関に取り付けるフックも販売されているが、フックは何度もかけると擦れて外壁が汚れたり痛むのでお勧めしない。やはり置台がよい。

青木村の家ような4方から見えてしまう立地条件の時に、しかもどうしても一番大事なところにエアコンの配管が出てくる場合は、隠蔽も考えるのだが工夫で対処できるときには露出を選ぶ。下の写真の縦格子は取り外し式になっていおり、その中にエアコンの配管を隠す予定。

玄関戸の高さ位置によって違った印象となる。このように自然豊かなところは地上から離れたほうが虫等他生物からの襲来を受けにくく安心感がます。