
今回完成気密測定でC値0.1㎝2/m2となったが、通常上の写真のように換気装置をロスナイにした時には、0.1になることは少ない。これはダクト式の換気扇が一セットの室内外を貫通する穴しかないのに対し、ロスナイでは5から7セットもあること、およびロスナイの場合はテーピングして測らず、機器のシャッターだけを閉じて測ることが多いためである(つまり排気口は全く塞がない状態)。今回の測定もその状態で0.1だったので、これは巻新道の家が大変気密が高く施工されているということ。

巻新道の家は最近多いキッチンとダイニングテーブルが一直線に並ぶ配置である。すると間取りは長細い感じになる。

その配置にであると、大概はダイニングテーブルの後ろには長いカウンターが配置される。ここがパソコンデスクになることが多い。


キッチン前には大きな窓が設置されるのでとても明るいし、将来その大きな窓先にウッドデッキをつくる予定なので、そこに上がる段をかねて長いベンチが設置されている。このベンチは現在の窓高さ(地面から1.9m)の危険性を排除し安全性を高くする。


次に「緑の家」の特徴である地面とほぼ同じくらいの高さの低い位置の玄関のため、一階のフロアーには室内階段がある。




「緑の家」の冷房時の空調計画で最も多いのが、このホール型エアコンの設置である。夏期このエアコンで家中冷房を行う。しかも冬期でも床下エアコンの熱気が2階まで届かない厳寒期には補助の暖房として使うと、家の温度ムラがほぼなくなる。この補助暖房を使わないと一階が24度の時に二階は22度くらいになり、2度くらいの温度差が生まれることは、既に常識的なことであり。その点でもこのエアコンの設置は合理的である。

すぐ横に大きな吹き抜けがあっても冬期は2階に暖気は伝わりにくいところが、超高断熱住宅の床下エアコンを使った時の常識である。またこの写真の配置では、夏期吹き抜けから大量の熱気が上がりそれをエアコンが吸い込むので、その点でも除湿、冷房効率がよい。