新潟の家 超高断熱で天然素材・・・やはり基礎が重要!

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築12年の「緑の家」です。太陽光発電5.5Kwと太陽熱給湯、雨水と雑排水による中水として再利用等今はやりの設備を12年前の当時から設置してました。

 今年竣工したの豊栄の家。

築20年拙宅(木の外壁は6年経過)

米杉を惜しみなく使用した家。

 杉の羽目板ですっきりまとめた家。これで耐雪2m。

などなど・・いずれも基礎が普通の倍近くあるのが特徴で、「緑の家」の基本で且つ最低限の標準仕様のコンセプトです(拙宅は違いますが)。

さて、

今回はこの高い基礎が一般の基礎と高さ以外にも違う所があるのです。

それは・・・

基礎は

打ちっ放しのコンクリートとする

それって一体どういうこと??

というご質問を直ぐ頂くと思いますが、

それは・・・

更に対シロアリ仕様

と言うことです。

実は2年前から基礎の打ちっ放しを勧めてきましたが、やはりその仕上げに対し建て主さんから受け入れられて頂けるか一抹の不安があり、基礎仕上げが悪いと仕上げにモルタルを塗っておりました。

しかし・・・やはり基礎の仕上げは自然石と同じように、多少のぼこぼこや目違いが普通。触る訳でも歩くわけでもないので、割り切ることにしました。

さすがに施工会社から「この仕上げはプロとして許せないのでモルタルを塗らせてくれ!」とのお願いも有りましたが、キッパリ「仕上げなしで行きましょう」といえるようになりました。これは何かが変わったのではなく決意ですね。少しでもシロアリの蟻道となる心配を排除しようという決意です。

 これはある20年以上経た住宅の玄関部分基礎です。ちょっと散歩すると見かけますね。このように長期間経つと化粧表面にヒビが入り剥離し始めます。基礎自体はヒビはないと思いますが、剥離し始めると、その間をシロアリが蟻道として使い始めます。 これも同様で、どうしても20~30年経つと表面の仕上げモルタルと基礎の間に隙間ができやすくなります。特にこの塗り始め部分。

 こちらは打ちっ放しの基礎。見た目が悪く20年以上経っているが剥離などあり得ないソリッドな基礎。

今のこのモルタルなどの基礎仕上げは丁寧な仕事の現れでもあり、コンクリートの中性化から守るためにも良い事も多いのですが、中性化防止はコンクリートの設計強度を30N/mm2にすれば(緑の家標準)、モルタルを塗るより中性化防止となります。そこでここは初心に帰ってやはりコンクリート打ちっ放しで行きましょう。多少目違い、気泡があっても良いのです。それより大事な事は長期間メンテナンスが不用な基礎であることです。

こちらは「緑の家」の基礎です。このくらいあれば十分きれいな表面。施工中ついた筋状のものや、気泡もあります。これでも見た目が良い方の基礎表面です。しかしもっと悪くても良いのです。化粧なしのソリッドな材料=打ちっ放し基礎が長い目で見た時のやはり良いのです。無塗装の木のように・・・。

オーブルでは今後も打ちっ放し基礎を勧めてまいります(玄関周囲は除)。

※打ちっ放しとRC打放しとは分けております。RC打放しは表面が鏡のように輝く所謂安藤建築の仕上がりのことですが、打ちっ放しはまさしくコンクリートを打ったままと言う意味で す。

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