東区本所で地鎮祭

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広い敷地内の一角に家を建築するが、今回は市街化調整区域でその提出書類には時間がかかった。

本日新潟市東区本所で執り行われた地鎮祭に担当スタッフと参列してきた。

敷地の一角にあるこのヨドコウの物置きは耐雪1.5mであり、スチール構造の強さを改めて認識する。木では到底あり得ない強度である。

築68年の建て替えで、当初話を伺ってから丸2年経過で設計を終え地鎮祭となる。このようなスケジュールは「緑の家」では一般的で比較的建て主さんが時間的余裕を持って家造りをしている。県内(特に新潟市近郊)は地盤改良による長期許容応力度確保が当たり前であるため、詳細な地盤調査は設計図書完了時に行う。その際に地盤下の水位の目安である「孔内水位」を確認すると、なんとGL-200とのこと(地面から下20cmには水が存在する)。新潟市の低地でも孔内水位はGL-800くらいが普通で過去最も悪そうな敷地でもGL-400だったので、これには少々驚いた。国土地理院のデータでも標高2.5mとなっており比較的新潟市では良好な高さだったので、この地鎮祭当日、予定敷地の最も低いところをスコップで掘って見ると、300mm掘っても水がしみ出てくることはない。ここから200mmほど上がったところが設計GLに予定だから、500mm以内にはこの季節に水がないことで一応ほっとしている。

建て主さんからスコップをかりて敷地内に穴をほる。表面堅さは良好だがGL-300から柔らかくなるという最も不同沈下対策が必要な土地。

但し水位が高い地域としてスラブ上の断熱材を入れるかどうかを念のため建て主さんに確認して決定したいと思う。

過去最も悪い孔内水位はGL-400でありその時に地面に直径200mmの穴をあけ地下水位を確認するとGL-1000以上だったので、孔内水位≠地下水位となるが目安となる。

地盤面下の年間水位が高いことは、基礎断熱を行なう住宅の場合は基礎から熱の流出が大きいので、何らかの対策が必要になる。しかし仮にネオマフォーム60mmを1枚スラブ上に敷いてもその断熱材だけで30~35万かかり、その上に保護する合板を引き込むと20万追加となる。合計50~55万かかるが、これをこの断熱材を敷かないことで増える電気代が30年とすると、年間あたり1.6万円となる。快適性は全く変わらないため殆どどちらを選ぶかはコストの先払いかリース払いのような払い方かの選択になる。今回は太陽光発電も設置されるので、自家消費が増える事もあり多分スラブ上に断熱材を敷き込む事はないと思われる。

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