熊本市の「緑の家」の配筋検査

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昨日熊本市に建設中の熊本の家の配筋検査を行ってきた。結果は良好であり、先週基礎屋さんと綿密な打ち合わせをした結果だと思う。

作業する人と比較すると如何に高い基礎かわかる。このシンプルで高い基礎を27年間欠かさずにお勧めしていることが自慢だろう。

指摘事項もほぼなく1時間余りで検査を終了した。その後プレカット工場へ移動しプレカットの打ち合わせを行い、こちらも最終図面の承認をするだけとなる。次は来週配筋検査の2回目と打ち込み立ち合いとなる。

基礎現場では瑕疵担保保険さんの検査員さんもいらっしゃって、「基礎が凄いけど床は木造かね」というようなことを業者さんに聞いていた。確かにスラブがダブル配筋である現場はほとんど見ることがなく、住宅以外ではほとんど行われないシングル配筋のスラブばかりであるし、「緑の家」も半数はシングル配筋のスラブである。

そのダブル配筋の理由は余力の確保である。不同沈下したときにアンダーピニング工法による修正が簡単なことがこの最も大きな採用理由である。

この周辺ではこんなに高い基礎はお目にかかることはないが、シロアリ予防とメンテナンスには有効だと自負している。

「また基礎が高いけれどその理由は?」と聞かれ、

「建築基準法を半永久的に守れるように高いのです。薬剤による予防では薬の効果が10年から15年で一般的になくなるので、その後再び外壁を剥がして塗らないと建築基準法違反になる可能性もある。しかしそのために実際外壁を剥がして塗布する家を見たことは一度もない」と申し上げたら・・・相槌はなかった・・・。まぁ、検査員さんだからその通りだと思う。

捨てコンのある場合は60mmでもよいが、捨てコンがない砂利上の鉄筋では70mmないと多分60mmの最低基準を満足しないだろう(理由は少し想像すれば明白)。

一方Aグレード仕様のスラブ下の鉄筋の被り厚も法律最低基準の60mmではなく70mmと建築学会推奨の基準である。

このアングルでスラブ下の被り厚をチェックできる。ピンコロブロックより下に鉄筋がないことを目視確認する。

熊本市への行き来きも慣れつつあり、朝7時20分くらいに事務所を出て12時には熊本空港に着き、帰りは現場から15時30分にでれば21時過ぎには事務所に着くのでまあまあ何とか日帰りができるが、これも今のところ現場の工事監理で問題がないからであるからありがたい。

新潟と同じく熊本の上空でも今の季節は農地のブロックパターンが綺麗である。

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