熊本からの帰りは伊丹経由だったが風が地上で強く着陸時にはフラフラと揺れており、タイヤは左右時間差でつくような感じだった。その前にタイヤが機体からできてきて眼前に来て興味津々。
さて本題ですが、
熊本の家の床は杉で仕上げは浮造りとなる。
これは1.ヒノキの超仕上げ(特一)が入手し難いこと、2.熊本県は杉の産地であり小国杉があること、3.杉の仕上げは浮造りが小国杉との相性がよいとヤスダさんから提案があったこと・・・から杉の浮造りになった。そしていまその床板を貼っている最中が↓。
これをみて「おおー当然」と思う人は業界人。
そう大工さんが杉の床を貼ったところは室内履きさえ脱いで床の上を歩く。通常の塗装品なら室内履きのまま歩くことが多いのだが、この杉の触ったことがある人は当然この理由はわかる。私もそのようにするから。 杉を傷一つなく大切に施工したいから裸足しかないのである。実際に杉は柔らかいがゆえに無傷は難しいが、これだけ神経を使って施工しているので仕上がりは綺麗になる。
「緑の家」では上部で戸を金物でつる吊り戸をあまり使わず、床と平らにレールを埋め込むV型フラットレールを勧めることがおおい。しかしこのV型フラットレールは先行する床に埋め込む施工が正確でないと、失敗する。そこで最近の住宅には施工がお手軽な吊り戸になる。それでもV型フラットレールを勧めるのは、やはりそのしっかりとした動きにある。上下でささえるしっかりした手ごたえが好きである。一方返し等調整が難しいので最近は少なくなった。
このように床と平らに埋め込まれたレール上を戸が動くのでガタツキがない。一方欠点はレールにゴミ(砂)が入ると動きが悪くなることと取り付け調整に経験が必要な事。
「緑の家」の定番である「無難でない」基礎より極端に低い玄関。
このほうが人を招きいりやすい雰囲気になる。
とにかく綺麗な現場である。当初は熊本市は建築活況で工事費が高いと思っていたが、この仕事なら納得であり、伺うたびに感心している。
帰りの阿蘇熊本空港の保安検査後の待合には下のコーヒー屋さんがあるが、それがびっくりするほどおしゃれな店構え。この紐状のものは一体何でできているのだろう・・・。