杉LOVE・・・一階全部が杉の超仕上げ無塗装の床の見学会。

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今後加筆するため当面はトップに固定。

Aグレードの「緑の家」の月見町の家。庇と簾どめが全ての居室窓に標準装備でコーナーサッシのこのアングルが「緑の家」らしさがわかる。

現在新潟市に建築中の「緑の家」で月見町の家の完成見学会を行います。

現在の状況(4/29現在)

9時~10時30分11時00分 ~12時30分13時30分~ 15時00分15時30分 ~16時40分17時00分 ~18時00時
5月24日(土) - 〇  ○  〇 -
5月25日(日) 〇 〇  〇  ○ -
○、△はOK ×はNG -は応談
今回は駐車場の制限があるので各時間一組様

概要 Ua値0.21w/m2Kで等級7を取得した超高断熱高気密。 また耐震等級3で長期優良住宅も取得。太陽光発電やハイブリッド給湯器なども装備。

予約方法:メール→mimoza@arbre-d.sakura.ne.jp(日本語部分を消して送付)又はお電話で

今回の「緑の家」で最も特徴的なことは「緑の家」が一押ししている優しいインテリアの基盤となる「杉の超仕上げ無塗装の床」が一階全てに貼られていること。これは「緑の家」始まって以来のこと。今までは一部屋とか一部とかだったが、建て主さんの強い賛同で一階全部が杉の床。しかも「緑の家」一押しの木材屋品。

今後の「緑の家」のインテリアテーマは「優しい」。これを支えるベースが杉の超仕上げで、無塗装な床。これが足裏にふれた感覚は畳に次ぐ至高の触感となる。畳表面がオイルや塗料を施さない自然のままのように木の最高の質感は、無塗装であると断言する。

私たち建築業界に携わる人は、この杉の超仕上げがとても貴重だと知っている。なぜかというと、50年以上前は杉の超仕上げの床は使いたくても使えない素材だった。それは・・・それは杉のカンナ仕上げがとても難しい技術だったからである。なぜ今可能になったかというと、超仕上げカンナ機が比較的安価に手に入るようになったからである。超仕上げカンナとは昔手でかけていたカンナを機械に置き換えたもの。昔の手カンナは、手で作業するために刃の幅が90mm程度がマックス。したがって幅90mmを超えるような材にカンナをかけるときには、2列(2回)かけないと仕上がらない。しかし2回かけるということは、下手な人が行うと筋が入ったり逆目や傷ができる。これはまず刃物の研ぎ、次にセッティング、そして力加減と3つができないとおこる。つまり職人の技術が高くないとできない。しかも杉は柔らかく特に白身は「豆腐」といわれるくらい刃物の切れ味が重要になる。だから床は面積が他の部位と比較にならないほど多いので杉の超仕上げを大工さんが嫌い、このことが比較的カンナのノリがよいヒノキやヒバが床として使われた原因の一つである。当然柔らかすぎるので敬遠された理由も大きい。また節があるとカンナの刃が欠けたり逆目になることが多く、これも節が嫌われたが、機械の超仕上げは刃を取り換えることで楽になった。

現在は超仕上げという刃の幅が400mmを超えるものでも機械でおこなってくれるので、誰が操作しても安定してよい仕上がりも期待できる。昔は使いたかったけれど、技術的に難しかった杉の超仕上げの床が今は比較的安価で手に入る。家全体でヒノキの床から杉の床に変更しても30~50万のアップで変更可能。それを知っているから勧めているのである。

是非見学会場で素足になってその床を貴重な超仕上げの肌ざわり体験してほしい。直接素足用としてサンプルを用意しておくので建物の床のところは靴下のみとなるが、サンプル上で素足で体感してほしい。なぜ素足かというと、床下暖房をおこなっているので年中家の中では素足になるため素足の触感が最も重要。これは実際新居に住まないとわからない事実だが、家の検討中の時には床が暖かいので冬でも素足ということに気がつかない。

事務所の玄関部分ショット。あるものがないことに気づいただろうか。そう事務所にスリッパがなく、皆が裸足での打ち合わせとなる。畳と同じ感覚で使う。

特に杉は木の中では比較的カビに強く同じ環境に松があれば松のほうだけにカビが生えることもあるくらい、カビ対策にも有利。最も万能且つ優秀な住宅の素材である。杉LOVE・・・な浅間である。

超仕上げの杉の床と、モルダー仕上げの杉の壁の新たな事務所。

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